<本編完結!AS開始>【R18】愛するがゆえの罪 ー溜息が出るほど美しくて淫らな叔父と姪の禁断愛ストーリーー

奏音 美都

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暴かれる過去

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 兄様は、心が大きく揺さぶられつつも、荒木さんを説得しました。

『ックたし、かに……父のことは憎い。実の父であっても、凛子さんにしたことを思うと、腸はらわたが煮え繰り返ります。私の手で父を殺めようと考えたことすら、ありました……

 でもだからと言って、荒木さんの死を犠牲にして両親を殺させることは......私には、出来ない。いや……しては、いけないんだ』

 荒木さんは、優しい方ですね。

『坊ちゃん、いいんです。いいんですよ……私のことなど、構わないでくだせぇ。
 このままでは、坊ちゃんは幸せにはなれねぇ。俺の分まで、あの秘書さんと幸せになってくんなせぇ。

 それが、いつも私に優しくしてくれた誠一郎坊ちゃんへの唯一の恩返しなんです』
『ッッ……荒木、さん……』
『決して……決して、このことは他言しないように。
 これは、事故だ。不幸な、事故なんです』
『……ック』
『坊ちゃん。私は、幸せなんですよ。ようやく、長年の思いを遂げることが出来る』

 ガレージの扉越しに、兄様の啜り泣く声が聞こえてきました。

 私はそっと扉から耳を離すと、元来た道をゆっくりと引き返しました。

 そこまで語ると、秀一は大きく息を吐いた。

「そして翌日。私が学校で授業を受けていた時、校内放送で呼び出されました。
 それは、兄様からの電話でした。警察から連絡があり、両親を乗せた車が崖から転落して、運転手含めた3人が亡くなった、と」
「……」

 誠一郎は、何も答えない。

 壁の向こう側にいる美姫はそれを聞き、心臓が凍りついた。

 荒木さん、亡くなったんだ……

 それは、運転手の荒木が事故と見せかけ、自分の死を犠牲にして祖父母を殺害したのだということを暗に示していた。

「身元確認の為に兄様と警察署の遺体安置所に行った際……兄様はずっと俯き、唇を噛み締めていましたね。警察は運転手の不注意による事故と判断し、貴方はそれに無言で頷いた」
「……ッ」
「それから葬儀が済み、あなたは来栖財閥の後継者としてあの人に代わりトップになり、念願であった姉様とめでたく結婚」
「わ、私は……何も……何もしていない! 何も……何、も……私は、無実だ。無実、だ……無実……」

 誠一郎が、譫言うわごとのように繰り返す。

「ご存知ですか、兄様。
 直接的に協力せずとも、精神的に犯人の背中を押してやることも『殺人幇助』の罪になるのだと」
「ッッ!!」

 美姫も『殺人幇助』の言葉を聞き、動揺して、思わず絨毯の上に置かれた靴を蹴飛ばしそうになった。

「兄様。貴方は、止めようと思えばあの殺人を止めることは出来たはず。本当にあの人たちに死んで欲しくなかったのなら、早朝、旅行に行く前に荒木さんが殺人の計画を立てていると教えることが出来たはずじゃないですか」
「……」
「それをせず、傍観していたのは、心の中であの人たちの死を望んでいたからなのでしょう?
 両親を殺害する計画を知りながらも止めることをしなかった貴方は、立派な『殺人幇助』に当たりますよ」
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