ヒロインが私の婚約者を攻略しようと狙ってきますが、彼は私を溺愛しているためフラグをことごとく叩き破ります

奏音 美都

文字の大きさ
3 / 6
ヒロインが私の婚約者を攻略しようと狙ってきますが、彼は私を溺愛しているためフラグをことごとく叩き破ります

しおりを挟む
 その後、休暇を終えて学園に戻ると、まだ年次が終わっていないにも関わらずクラス替えが発表され、私とライアン様は別々のクラスに、そしてルナ嬢はライアン様と同じクラスになっていました。

 移動の際にライアン様の教室を通ると、廊下の窓ガラス越しにルナ嬢がライアン様に話しかけているのが視界に入りました。

 ライアン様を信じております……
 けれど、おふたりで一緒にいる姿を見るのは……とても、辛いです。

 今まででしたら、休憩時間には私の元へと駆けつけてくださったライアン様が姿を現さなくなりました。

 いつも待っているだけでは、いけませんわ。自分から、行動しなくては。

 私は意を決して、休憩時間にライアン様に会いに行くことにいたしました。

 けれど、おかしいのです。いくら歩いても、歩いても……ライアン様の教室に辿り着きません。それならばと別のルートで行こうとしても、同じことでした。まるで、見えない力が働いているかのようです。

 ランチタイムや帰りにライアン様の教室を覗いてみても、彼の姿が見えません。

 まさか、ライアン様が心変わりしたなんて考えられませんが、いったいどうなっているのでしょう。

 周囲も、いつも一緒だった私たちが離れているので、別れたのではないかと噂するようになりました。その代わりに、ライアン様の側にはルナ嬢が寄り添い、甲斐甲斐しくお世話しているとのことでした。

 いつも愛情深いお言葉をかけてくださり、私に寄り添ってくださったライアン様。他のご令嬢が告白なさっても、私を愛しているから他の女性には興味がないと伝えてくださる彼に対して、今まで不安に思うことなど一切ありませんでした。

 ですのに……今、私の胸の中には不安とともに嫉妬という醜い感情が生まれ、戸惑います。ルナ嬢のことを悪く思いたくないですのに、今頃ライアン様といるのかと思うと心が黒い雲に覆われてしまうのです。

 私は、自分がこれほど酷い女性だとは知りませんでした。

 でも、それほどに……ライアン様のことを愛しているのだとも自覚したのです。当たり前のように思っていた幸せは、当たり前ではなかったことに気づきました。

 ライアン様にお会いしたい……私も、『カキン』というものをすれば、ライアン様にお会いすることができますの? でもいったい、どうすればそれができるのでしょう。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

三度裏切られたので堪忍袋の緒が切れました

蒼黒せい
恋愛
ユーニスはブチ切れていた。外で婚外子ばかり作る夫に呆れ、怒り、もうその顔も見たくないと離縁状を突き付ける。泣いてすがる夫に三行半を付け、晴れて自由の身となったユーニスは、酒場で思いっきり羽目を外した。そこに、婚約解消をして落ちこむ紫の瞳の男が。ユーニスは、その辛気臭い男に絡み、酔っぱらい、勢いのままその男と宿で一晩を明かしてしまった。 互いにそれを無かったことにして宿を出るが、ユーニスはその見知らぬ男の子どもを宿してしまう… ※なろう・カクヨムにて同名アカウントで投稿しています

前世を思い出したので、最愛の夫に会いに行きます!

お好み焼き
恋愛
ずっと辛かった。幼き頃から努力を重ね、ずっとお慕いしていたアーカイム様の婚約者になった後も、アーカイム様はわたくしの従姉妹のマーガレットしか見ていなかったから。だから精霊王様に頼んだ。アーカイム様をお慕いするわたくしを全て消して下さい、と。 ……。 …………。 「レオくぅーん!いま会いに行きます!」

女避けの為の婚約なので卒業したら穏やかに婚約破棄される予定です

くじら
恋愛
「俺の…婚約者のフリをしてくれないか」 身分や肩書きだけで何人もの男性に声を掛ける留学生から逃れる為、彼は私に恋人のふりをしてほしいと言う。 期間は卒業まで。 彼のことが気になっていたので快諾したものの、別れの時は近づいて…。

【完結】離婚を切り出したら私に不干渉だったはずの夫が激甘に豹変しました

雨宮羽那
恋愛
 結婚して5年。リディアは悩んでいた。  夫のレナードが仕事で忙しく、夫婦らしいことが何一つないことに。  ある日「私、離婚しようと思うの」と義妹に相談すると、とある薬を渡される。  どうやらそれは、『ちょーっとだけ本音がでちゃう薬』のよう。  そうしてやってきた離婚の話を告げる場で、リディアはつい好奇心に負けて、夫へ薬を飲ませてしまう。  すると、あら不思議。  いつもは浮ついた言葉なんて口にしない夫が、とんでもなく甘い言葉を口にしはじめたのだ。 「どうか離婚だなんて言わないでください。私のスイートハニーは君だけなんです」 (誰ですかあなた) ◇◇◇◇ ※全3話。 ※コメディ重視のお話です。深く考えちゃダメです!少しでも笑っていただけますと幸いです(*_ _))*゜

私、お母様の言うとおりにお見合いをしただけですわ。

いさき遊雨
恋愛
お母様にお見合いの定石?を教わり、初めてのお見合いに臨んだ私にその方は言いました。 「僕には想い合う相手いる!」 初めてのお見合いのお相手には、真実に愛する人がいるそうです。 小説家になろうさまにも登録しています。

勇者の幼馴染は領主の息子に嫁ぎました

お好み焼き
恋愛
結局自分好みの男に嫁いだ女の話。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

婚約者に値踏みされ続けた文官、堪忍袋の緒が切れたのでお別れしました。私は、私を尊重してくれる人を大切にします!

ささい
恋愛
王城で文官として働くリディア・フィアモントは、冷たい婚約者に評価されず疲弊していた。三度目の「婚約解消してもいい」の言葉に、ついに決断する。自由を得た彼女は、日々の書類仕事に誇りを取り戻し、誰かに頼られることの喜びを実感する。王城の仕事を支えつつ、自分らしい生活と自立を歩み始める物語。 ざまあは後悔する系( ^^) _旦~~ 小説家になろうにも投稿しております。

処理中です...