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エピローグ 私と伊佐を繋ぐ未来
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おばあちゃんは伊佐を離れる一週間前から「美和子ちゃんがおらんくなると、寂しくなるがよ」と、事あるごとに言うようになり、その度に目に涙を浮かべた。
当日になると、別れが辛すぎるからと空港までは来ず、家ではまるで今生の別れのように見送られて、胸が張り裂けそうだった。去っていく私も辛いけど、残されるおばあちゃんはきっと、もっと辛かったと思う。
そんな別れを、お母さんの時だけでなく、私自身もさせてしまったことを心苦しく思った。
「おばあちゃん、私……ッグまた絶対に伊佐に戻ってくる。おばあちゃんに、会いに来るから」
「ウッ、ウッ……美和子、ちゃ……元気でね。ばあちゃん、待っとるで……ッグ」
離れがたいおばあちゃんとの別れに既にたくさん泣いて、空港に来るまでにはなんとか涙は引いたものの、込み上げてくる悲しさと寂しさは胸の中でずっと燻り続けていた。
空港には『チェストー!ズ』のみんなだけでなく、その保護者の方たちや松元先生、赤井先生も見送りに来てくれていた。私は涙を溜めながらも精一杯の笑顔を見せ、握手を交わした。
「松元先生、たくさんお世話になりました」
「鈴木さん、これからたっくさん学んで、きばりんせぉー」
「赤井先生……ありがとうございました」
「鈴木さんはもう、松元先生んクラスの一員ね。みんな纏まってて、羨ましいがよ」
「勇気くんのお母さん……伊佐の案内とか車の送迎、ありがとうございました」
「ええがよ、ええがよ。また伊佐においでね。待ってるからぁ」
郁美や海くんのお母さん、ドラゴンカップの時にお世話になった保護者の方々、前田くん、吉元くん、本田くん、中村くん……ひとりずつと言葉を交わしていき、田中くんと握手を交わす時に小さく「涼子のこと、よろしくね」と呟くと、顔を真っ赤にして頷いた。
涼子が私を抱き締める。
「美和子んおかげで、あたしもたっくさん友達できたがよ。ありがとね」
「ふふっ、彼氏もでしょ?」
小さく言うと、涼子も田中くんと同じ反応を見せた。
「由美子、『チェストー!ズ』のTシャツとか横断幕とか提案して作ってくれて、ありがとう。凄く、嬉しかった」
「美和子とかみんなぁきばっとったから、あたしも心が動かされたがよ……」
「真紀、最初は乗り気じゃなかったのに、ずっとチームを支えてくれてありがとう」
「……ッグ今はぁ、『チェストー!ズ』ん一員なれて、わっぜ良かったー思ってるがよ」
ダメだ……涙が止まらない。
「ウッ、ウッ……いぐ、みぃ……ッグ」
「美和、ごぉ……ウゥッ……あん、たぁ……ッグもじょか顔が台無しがよぉ……ウッウッ」
「郁美、だって……ウッ、ウッ」
私たちは固く抱き締め合った。一番長く時間を過ごした郁美には、一言でなんて感謝の気持ちは伝えられなくて、ただただ溢れる想いを伝えるようにギュッと力強く抱き締める。
「郁美ぃ、おま、いつまで抱き合っとるがよ! 美和子との時間がなくなるがよ」
呆れた勇気くんの声に、郁美がキッと涙に濡れた顔を上げ、睨みつける。
「やぜらしかー!」
そう言いながらも離れていく郁美に笑みを見せ、それから勇気くんと向かい合って握手を交わす。大きくて肉厚な逞しい手。
「美和子がおらんくなると、寂しくなるがよ」
「ッッ……わた、しも……寂しい。けど……また、会えるから」
顔を上げると、勇気くんがニヤッと笑った。
「美和子ぉ、俺の告白な……あれ、嘘じゃけ」
当日になると、別れが辛すぎるからと空港までは来ず、家ではまるで今生の別れのように見送られて、胸が張り裂けそうだった。去っていく私も辛いけど、残されるおばあちゃんはきっと、もっと辛かったと思う。
そんな別れを、お母さんの時だけでなく、私自身もさせてしまったことを心苦しく思った。
「おばあちゃん、私……ッグまた絶対に伊佐に戻ってくる。おばあちゃんに、会いに来るから」
「ウッ、ウッ……美和子、ちゃ……元気でね。ばあちゃん、待っとるで……ッグ」
離れがたいおばあちゃんとの別れに既にたくさん泣いて、空港に来るまでにはなんとか涙は引いたものの、込み上げてくる悲しさと寂しさは胸の中でずっと燻り続けていた。
空港には『チェストー!ズ』のみんなだけでなく、その保護者の方たちや松元先生、赤井先生も見送りに来てくれていた。私は涙を溜めながらも精一杯の笑顔を見せ、握手を交わした。
「松元先生、たくさんお世話になりました」
「鈴木さん、これからたっくさん学んで、きばりんせぉー」
「赤井先生……ありがとうございました」
「鈴木さんはもう、松元先生んクラスの一員ね。みんな纏まってて、羨ましいがよ」
「勇気くんのお母さん……伊佐の案内とか車の送迎、ありがとうございました」
「ええがよ、ええがよ。また伊佐においでね。待ってるからぁ」
郁美や海くんのお母さん、ドラゴンカップの時にお世話になった保護者の方々、前田くん、吉元くん、本田くん、中村くん……ひとりずつと言葉を交わしていき、田中くんと握手を交わす時に小さく「涼子のこと、よろしくね」と呟くと、顔を真っ赤にして頷いた。
涼子が私を抱き締める。
「美和子んおかげで、あたしもたっくさん友達できたがよ。ありがとね」
「ふふっ、彼氏もでしょ?」
小さく言うと、涼子も田中くんと同じ反応を見せた。
「由美子、『チェストー!ズ』のTシャツとか横断幕とか提案して作ってくれて、ありがとう。凄く、嬉しかった」
「美和子とかみんなぁきばっとったから、あたしも心が動かされたがよ……」
「真紀、最初は乗り気じゃなかったのに、ずっとチームを支えてくれてありがとう」
「……ッグ今はぁ、『チェストー!ズ』ん一員なれて、わっぜ良かったー思ってるがよ」
ダメだ……涙が止まらない。
「ウッ、ウッ……いぐ、みぃ……ッグ」
「美和、ごぉ……ウゥッ……あん、たぁ……ッグもじょか顔が台無しがよぉ……ウッウッ」
「郁美、だって……ウッ、ウッ」
私たちは固く抱き締め合った。一番長く時間を過ごした郁美には、一言でなんて感謝の気持ちは伝えられなくて、ただただ溢れる想いを伝えるようにギュッと力強く抱き締める。
「郁美ぃ、おま、いつまで抱き合っとるがよ! 美和子との時間がなくなるがよ」
呆れた勇気くんの声に、郁美がキッと涙に濡れた顔を上げ、睨みつける。
「やぜらしかー!」
そう言いながらも離れていく郁美に笑みを見せ、それから勇気くんと向かい合って握手を交わす。大きくて肉厚な逞しい手。
「美和子がおらんくなると、寂しくなるがよ」
「ッッ……わた、しも……寂しい。けど……また、会えるから」
顔を上げると、勇気くんがニヤッと笑った。
「美和子ぉ、俺の告白な……あれ、嘘じゃけ」
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