上 下
18 / 68
1章:魔大陸の学園編

南の森の大渓谷

しおりを挟む
テストが終わり、さっそく大渓谷にいる俺シリル。
索敵すると南西のほうに向かうほど魔物が多い。 
「うん、一気にいったほうがいいかもだぞ」といって羽を広げて、渓谷を下りながら南西のほうにむかう。 

襲いかっかってくる魔物は、大型の蝙蝠、大型の蜘蛛、蟻やクワガタなど昆虫系もくる。 
「なんだここ、虫エリアだぞ」といいながら、2時間ほどかなりのスピードで飛行し旋回しながらも討伐を楽しんでる俺だぞ。 ちょっと虫ばっかりだぞっていうのが気になるけど。

それから俺がスタートしてから約300KM進んだ辺りに、渓谷の底が盛り上がり広く半径20KMの平原地帯となっており、光がさしている場所がある。

なぜか、獅子などの猛獣が生息してる。
上空を飛びながら平原の様子をみてると、ちょっとした偉そうな場所に顔から胴体は獅子で、コウモリ型の羽をたくわえ、尻尾はサソリで全長15Mはあるマンティコアが鎮座してる。

「みつけたぞ」って俺は、混魔族の変装といて、以前リンさんが造ってくれた人界用の正装に着替えたマンティコアの前に降り立つと、周りの獅子たちが殺気だってるぞ。
こいつら殺していいのかだぞ。

そしたら、マンティコアが何かいうと殺気がおさまった。
「お主、魔王種で、黒帝様の知り合いじゃな」ってマンティコア。
「うん、正装にしてよかったぞ。 俺、シュンさんの元弟子で今、魔界の魔王のシリルだぞ」
「あはは、お主が現魔王様でしたか。 あのお方のお気に入りに失礼しました。 で、今回のご用件は?」と聞かれたぞ。

とりあえず、俺は私服に着替えておいた。 一応、挨拶おわったし。
「別に畏まらなくていいぞ。 戦う意思はないっていう意味で正装にしただけだぞ。」
「ははは、変わったお方だ」
「この前の地脈事件で、この大陸側に問題ないか調査してるんだぞ。 少し地殻変動があったってあいつが言ってたんだぞ。 それに、シュンさんも、魔大陸が誕生した時依頼、この大陸の神獣に直接会ってないから気にしてて、他の任務で魔大陸に俺きてるから代理で様子見にきたんだぞ。」
「なるほどそういう事でしたか。 確かに、手紙のやり取りはしておりますが、あれ依頼、黒帝様にはお会いしておりませんでしたな。 わざわざ、すまんな。」
「して、ここは魔大陸でも魔大陸の魔族が寄り付かん場所のようで、間引きが若干疎かになっておりますが、あの事件の際、少しここの地脈に変動はありましたが、今はもう落ち着いてすっかり元通りです。 ですので、黒帝様には、もし何かあれば連絡するとお伝えください」
「うん、なら安心だぞ。 俺、ここにしばらく滞在していいかだぞ?」
「たいしたおもてなしもできなませんが、どうぞお好きなだけ滞在してくださいませ」
「お礼に渓谷の間引きするんだぞ。 あと、模擬戦しようだぞ」
「儂もぜひ模擬戦をとちょうど思っておりました。」

神獣と模擬戦だぞ。 ちょっと嬉しいぞ。
こうして早速シリルが木刀をだし、数時間におよぶじゃれあいという模擬戦が始まるが、しっかり地形はかわるのだった。

結局シリルは、次の小テストに呼ばれるまで、渓谷の間引きや、森のマッピングと森の間引き、マンティコアとの模擬戦などをして日々を過ごす。 夜中はダンジョンの間引きもするし、政務もして、森と渓谷を駆け巡っていた。

そしてとうとう、学園に戻る日。
最後って事もあってマンティコアと模擬戦。 模擬戦が終わって、地形を元に戻す俺シリルだぞ。
「久しぶりに強いやつと模擬戦できて楽しかったぞ」
「儂も楽しかったぞ。 やはり、黒帝様の弟子なだけあって強いな。 一度も勝てなかったな」
「俺、まだまだだぞ。 シュンさんに勝った事ないんだぞ」
「ははは、さすが黒帝様じゃな。 あの方の強さは底が知れん。 また遊びにきてくれ、シリル殿」
「うん、遊びにくるぞ。 あと、魔大陸のこの山脈の地形とか、教えてくれてたすかったぞ。」
「はは、そんな情報はたいした事はない。 またな」
「うん、まただぞ」といって転移する俺。 

その後、マンティコアの腹心の臣下が「現魔王様は、かなり変わった方ですな。 あんな可愛いらしいのに、あの強さは驚きです」というと、マンティコアが「はは、魔術つかったらもっと強いだろ。 黒帝様の弟子だったし、その後もお気に入りでしょっちゅう模擬戦してるらしいから全力は相当だ。 変わった面白い方々だな」と笑いながらいうのだった。 そして、「また遊びににきてくれるといいな」とちょっと寂しそうなマンティコアであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

【R18】散らされて

月島れいわ
恋愛
風邪を引いて寝ていた夜。 いきなり黒い袋を頭に被せられ四肢を拘束された。 抵抗する間もなく躰を開かされた鞠花。 絶望の果てに待っていたのは更なる絶望だった……

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

【R18】もう一度セックスに溺れて

ちゅー
恋愛
-------------------------------------- 「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」 過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。 -------------------------------------- 結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

処理中です...