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2章:悪役子息な俺

学園に入る時期

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朝起きると俺の従者デニス、元々はフロイドの従者に親父が呼んでいるって事で執務室に行く。

「ハロイドか、待っておれ」
「父上、お呼びですか?」ってフロイドの声だ。

「フロイドも入れ」って親父だ。
「ハロイドは15で、フロイドは13だな。」
「はい」って返事するのはフロイドのみ。
だって次の流れ知ってるから。
「15歳になると学園に行く事は知っているな。」
あー知ってる、知ってる。
「ハロイドは、15歳という事で再来月から帝都にある学園にはいる。 
 フロイドだが、家庭教師も我が私兵団長も、もう教える事はないという事で飛び級で学園の入学が許可になった。」という父親。 まぁそれも以前と同じ。
「はい、父上。 それで、アシュリーなんですが、彼女も優秀です。 出来れば、学園で学ばせることは可能でしょうか?」
「ああ、この半年で共に学んだと聞いておるし学力も十分だ。 
 奴隷からも解放してあるし、専攻でクラスは異なるが学園への入学許可は取ってある。」
これは今までにない展開だな。
「本当ですか! ありがとうございます。」
「して、アシュリーが学園に通うとなると、フロイドの従者が不在だ。 フロイド希望はあるか?」っていう親父。
俺のほうをちらちら見てる。
「あの可能であればデニスを。」っていう。 
デニスは、優秀な従者だ。 この屋敷に長くから使えている執事長フレディの息子だ。 
この半年、デニスは夜勉強してる俺を見て色々教えてくれた。
「ハロイド、どうする?」
「デニスに任せます。 話しは以上で?」
「…ああ」っていう親父。 そう言って俺は退室して、裏山の訓練場にいった。
「あの、父上、兄上は?」というのはフロイド。
「わしにもあやつが何を考えているか知らん。 訓練にはまったく出てないしな。 
 食堂の出禁も解除したが一切あらわれずだ」
「はい。。」
「まぁよい、お前は引き続き励め」
「はい!」と言ってフロイドは出ていく。

◇◇◇
Side:ロイド

はぁー頭が痛い。 ハロイドとは全く会話がない。
アシュリーをフロイドの従者にすると行った時も断ることもしない。 
その際に、家督は、フロイドに譲るとまで言ってきた。 
いくらフロイドが出来が良いといっても、長男になにかよほどの事がない限り、この帝国では長男が継ぐ事になっている。 それだというのに。。
「槍の才能がないわけでは無いのだがな。。」って愚痴だ。
「フロイド坊ちゃんが神童という程出来過ぎで、ハロイド坊ちゃんがやる気がないのも事実では?」っていうのは執事長のフレディだ。
「まぁーな。 余程、槍聖が重圧かもしれん。 学園卒業するまで様子をみよう。」としか言えない。 
少しはやる気になってくれればいいのだが。
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