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2章:悪役子息な俺

魔神との日々

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魔神ノアールとリンクしてもう半年経過。

当初訓練は、訓練場でしたが、フロイドや騎士達に嫌悪感や疎外感いっぱいでやっぱり居づらい。 
アシュリーも来るしな。

俺専用の訓練場として、屋敷に裏山があり滅多に人もこないからそこで訓練する事にした。
今じゃ、朝アシュリーに起こされることなく、自分で勝手に起きて朝食を作って、昼用のお弁当を持って出かける。

ロールパン、食パン、クロワッサンの作り方をジョンに教えたら、家中の評判になったらしくて、ジョンはパン担当だ。 俺の食べる分のパンは用意してくれるし、サンドイッチの具材も準備してくれる。

今日も朝食後、さっさと裏山へ身体強化で駆け上がる。
魔神の魔法指導で、次元ボックスが使えるようになった。 
闇収納がここではメジャーなのに、無属性だからできるらしい。

裏山の裏手には、魔神が俺の身体をのとって作った障害物コースが約5kmにおよんである。 
これは、俺しか入れず、別空間になっているらしい。 そこで毎日、身体強化なしで40週。 まじ、きつい。 
目標は、昼までに40週だと魔神に言われた。 最初頃は、5週で昼になった。 けど今は、30週まで行けるようになった。

その後、双剣(魔神からもらった魔鉱石で作った魔武器、この世界にはない鉱物だ)で紙を線の入っている場所を切る。 初めは全然だけど、今は6割だ。 その後、シャドーとの手合わせで、体術や剣技を数時間する。 最初ボコボコだったけど、今はなんとかついていけてる。

最後は爪先ぐらいしか立てない杭で、シャドーに合わせて剣舞の訓練だ。 まだまだだけど、なんとかなってる。

たまに魔物狩りにいく。 コボルト、ゴブリン、ウルフ系から始まった。 
魔神から転移も教わった。 俺のループの中で行った場所なら行けるが、まだ剣術を習って半年だ。 
このレベルでおさえている。

≪でもあっさりと槍あきらめたな≫
(7回目で、ようやく自分にあう武器見つかりゃ、槍にこだわる必要ないんだよ。)
≪そうか。 で、両親には言わずか?≫
(あー、剣術に変えた時点で、卒倒するし、見限られてるしな。)
≪例の女は?≫
(あー、フロイドの侍女になった。 俺がまったく相手せず、放置していたら父親に呼ばれてフロイドが侍女にしたいって言っているって言われて、どうぞと渡した。 これも過去にない動きだ。)

(俺自身、この地獄の訓練でそん暇なぞない)
≪地獄は、もっと業火な砂嵐だ。 瘴気以上の禍禍しい濃い濃度の瘴気があるんだぞ≫
そうでした。 魔神サタン、ノアール。 
元々人間だったらしいが、この人も俺にっってより俺よりもハードモード人生だ。 
神子だったがいろいろ間違えて人間に弄られ元魔神のサタンに救われ、人間の時に大悪魔倒して瀕死のところ現在の嫁、元サタンに救われてサタンになったらしい。 
ようやく掴んだスローライフが、地獄らしい。
≪そうそう、俺スローライフ真っ只中よ。≫ ってまた思考読まれている。

(はぁはぁ、ってかシャドー強すぎだろ!)
≪いやいや、俺が人間の時の5歳児設定だ。しかも前世でだ。≫
(おかしいだろ。)
≪嫁曰く、その当時から俺、化け物だったみたいだ≫
(そうかよ、って今日も夕方まで訓練だ。)

いまだ食事出禁は解除されてない、まぁ今となったら夜戻れば厨房に魔神が作った料理の数々がジョン経由でこの家に出された。
功績は料理長で、ジョンが俺の夕食をとって置いてくれる。 
魔神のおかげで結構料理も覚えたけどな。

厨房で食べた後は勉強だ。 
魔神曰く、無知ほどつかわれるって。 まぁ俺なりに、2回目以降のループの時にここにある本を読んだ。 
フロイド、アシュリーに邪魔されてっていうか訓練時間で結局全て読んでいない。 
7歳でハズレ無属性ってことで、家庭教師もいなくなった。

なのに訓練だけはやってたよ。
はぁー、また、そろそろあの時期か。。
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