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第4章 苦悩
71 七月七日
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七月七日。千尋がバイトを終えて帰宅すると、ドアの前に見慣れないものが鎮座していた。どっしりとした白い鉢に、わさわさとグリーンが生い茂っている。
「何、あれ?」
不思議に思って恐る恐る近付いてみると、どうやら家庭菜園の店で見たことのあるものだ。
(ローズマリー……?)
鉢の縁に小さなカードが載っている。
〈千尋へ 誕生日おめでとう 挿し木もできますだって。やり方わかる?〉
先月浅葉の部屋で、朝見付けたメモと同じ字。嬉しいやらおかしいやらで笑いが込み上げてくる。
宅配便なら不在時は持ち帰るだろうし、宛先住所もなく剥き出しのこの鉢植え。浅葉が今日自ら届けに来たということだ。会うだけの時間ができたならそういう電話があるはずだから、きっと仕事の合間を縫ってドタバタと……。
カードの奥に、手入れの仕方などが書かれたボール紙が付いていた。やっぱりローズマリーだ。花言葉は貞節、誠実、変わらぬ愛、思い出。今は咲いていないが、花は青、と書かれていた。
(そっか、きっと……)
ここに来た時、千尋がベランダのプランターでバジルと紫蘇を育てていることに気付いたのだろう。家庭菜園コレクションに追加してね、という意味に違いない。
千尋はドアを開け、お尻で押さえておいて、よっこらしょ、とその鉢を部屋に入れた。
そういえば……と、鉢を床に置いてバッグの中を探る。先日浅葉に渡すつもりだった一ヶ月遅れの誕生日プレゼント。
深緑の包装紙に包まれた細長いケースの中身は、カートリッジ式の万年筆だ。それも、左利き専用。文字を書く時にペン先が滑りにくいという左利き特有の問題を改善した作りになっているというのだが、渡すのをすっかり忘れていた。
プレゼントにはある程度実用的なものをと考えたが、浅葉は使い慣れたものを長年使い続けるタイプだという気がした。その点、万年筆なら複数あっても困らないだろうし、うまくいけば持ち歩いてもらえるかもしれない。
木目調のシックなデザインが気に入り、この一本を選んだ。またいつ急に会えるかわからない。千尋は万年筆の包みを再びバッグに戻した。
ベッドに座ってぼんやりと壁を眺める。今どこで何をしているのだろう。撃たれただの刺されただの、危険な目に遭っていないだろうか。それとも、また誰かの護衛でじっとパソコンに向かっているのだろうか。あるいは先日の長尾のように実地での情報収集に励んで……。
すぐに頭を振ってそのイメージを払いのける。すると、それに代わって千尋の脳内に侵入してきたのは、浅葉とホテルで過ごしたあの一夜だった。浅葉の肌の温度を思い出すと、即座に下半身が反応した。つい服の上から手を触れ、すぐに離した。
(まだ四日しか経ってないじゃない……)
千尋はもともと、どちらかというとその手の欲が薄い方だ。いや、自分ではそう思い込んでいたと言うべきか。肉体交渉とはあくまで男を満たすためのものと信じて疑わず、実際自ら楽しんだ経験もなかった。
大学一年の夏に初体験を迎え、同じ彼と最終的に三度経験したが、いわゆる「イク」というのがどういうことなのかわからなかった。
その彼と別れた後、好奇心から初めて自分ですることを覚えた。巷で言われるところの絶頂というものをついに味わった。しかし、習慣化するほどのことはなかった。
全く別の文脈で、千尋は欲がないね、と何人かの友達に言われたことがあるが、言われてみれば確かにあれが欲しい、これがしたいとあまり強く思う方ではないから、肉体的に旺盛でないのもそのせいかもしれない。
浅葉の前に付き合った男は二人。そのいずれにおいても、千尋の方は恋心や性欲よりも、友情や単純なドキドキ感が勝っていた。
浅葉はその二人の男とは全てにおいて異なる。が、一番違うのは、千尋自身の心と体の状態だ。自分が浅葉を求める気持ちは、付き合う前からいつになく激しいものだったと、今になって感じる。
そしてあの温泉宿で固く抱き合い、頂点へと導かれた晩、千尋の何かが壊れてしまったようだった。
浅葉という男を知ってしまってからというもの、自分の奥深くに眠っていた動物としての本能が呼び覚まされたような感覚に囚われていた。性欲というものを今さら身をもって理解した。
浅葉がもっと簡単に会える相手だったなら、今頃自分は中毒になっていたかもしれないとさえ思う。千尋はこの事実に少なからず戸惑い、手を焼いていた。
自分で処理する頻度は自ずと高まっていた。いや、頻度だけではない。毎度毎度深く浸るようにもなっていたし、一人でそれを楽しむことが妙にうまくなってしまっていた。
こうなってみると、浅葉が足に怪我をしていたあの日、このベッドで熱心に千尋を悦ばせたのは、実は手の使い方の手ほどきだったのではないかと思えてくる。千尋が肉欲に負けて他の男に走らぬようにという予防策だったとすれば、実に浅葉らしい発想という気もする。
しかし、千尋は体の欲を指で満たした後、決まって憂鬱な気分になり、時には涙を流した。こんなことがしたいんじゃない。あなたに今ここにいてほしいのに、と……。
千尋は自分に鞭を打つような気持ちで立ち上がり、その気をなくすためのシャワーを浴びに行った。
七月七日……。何度となくカレンダーに目をやりながら一日を終えた石山は、夜勤のメンバーとの進捗確認を済ませ、署を後にしようとしていた。出がけに、大部屋の角のデスクに再び目をやる。
「こんな日にまで……相変わらずだな」
デスクに資料を広げ、パソコンに向かったままろくに食事も取っていないその背中に、石山は声をかけた。
「今日ぐらい、そろそろ引き上げたらどうだ?」
浅葉は顔を上げ、左腕の時計に目をやる。その手で疲労の色を帯びた額をこすり、
「ええ」
と答え、手元のファイルを閉じた。石山はその肩にぽんと手を置いて部屋を後にした。
「何、あれ?」
不思議に思って恐る恐る近付いてみると、どうやら家庭菜園の店で見たことのあるものだ。
(ローズマリー……?)
鉢の縁に小さなカードが載っている。
〈千尋へ 誕生日おめでとう 挿し木もできますだって。やり方わかる?〉
先月浅葉の部屋で、朝見付けたメモと同じ字。嬉しいやらおかしいやらで笑いが込み上げてくる。
宅配便なら不在時は持ち帰るだろうし、宛先住所もなく剥き出しのこの鉢植え。浅葉が今日自ら届けに来たということだ。会うだけの時間ができたならそういう電話があるはずだから、きっと仕事の合間を縫ってドタバタと……。
カードの奥に、手入れの仕方などが書かれたボール紙が付いていた。やっぱりローズマリーだ。花言葉は貞節、誠実、変わらぬ愛、思い出。今は咲いていないが、花は青、と書かれていた。
(そっか、きっと……)
ここに来た時、千尋がベランダのプランターでバジルと紫蘇を育てていることに気付いたのだろう。家庭菜園コレクションに追加してね、という意味に違いない。
千尋はドアを開け、お尻で押さえておいて、よっこらしょ、とその鉢を部屋に入れた。
そういえば……と、鉢を床に置いてバッグの中を探る。先日浅葉に渡すつもりだった一ヶ月遅れの誕生日プレゼント。
深緑の包装紙に包まれた細長いケースの中身は、カートリッジ式の万年筆だ。それも、左利き専用。文字を書く時にペン先が滑りにくいという左利き特有の問題を改善した作りになっているというのだが、渡すのをすっかり忘れていた。
プレゼントにはある程度実用的なものをと考えたが、浅葉は使い慣れたものを長年使い続けるタイプだという気がした。その点、万年筆なら複数あっても困らないだろうし、うまくいけば持ち歩いてもらえるかもしれない。
木目調のシックなデザインが気に入り、この一本を選んだ。またいつ急に会えるかわからない。千尋は万年筆の包みを再びバッグに戻した。
ベッドに座ってぼんやりと壁を眺める。今どこで何をしているのだろう。撃たれただの刺されただの、危険な目に遭っていないだろうか。それとも、また誰かの護衛でじっとパソコンに向かっているのだろうか。あるいは先日の長尾のように実地での情報収集に励んで……。
すぐに頭を振ってそのイメージを払いのける。すると、それに代わって千尋の脳内に侵入してきたのは、浅葉とホテルで過ごしたあの一夜だった。浅葉の肌の温度を思い出すと、即座に下半身が反応した。つい服の上から手を触れ、すぐに離した。
(まだ四日しか経ってないじゃない……)
千尋はもともと、どちらかというとその手の欲が薄い方だ。いや、自分ではそう思い込んでいたと言うべきか。肉体交渉とはあくまで男を満たすためのものと信じて疑わず、実際自ら楽しんだ経験もなかった。
大学一年の夏に初体験を迎え、同じ彼と最終的に三度経験したが、いわゆる「イク」というのがどういうことなのかわからなかった。
その彼と別れた後、好奇心から初めて自分ですることを覚えた。巷で言われるところの絶頂というものをついに味わった。しかし、習慣化するほどのことはなかった。
全く別の文脈で、千尋は欲がないね、と何人かの友達に言われたことがあるが、言われてみれば確かにあれが欲しい、これがしたいとあまり強く思う方ではないから、肉体的に旺盛でないのもそのせいかもしれない。
浅葉の前に付き合った男は二人。そのいずれにおいても、千尋の方は恋心や性欲よりも、友情や単純なドキドキ感が勝っていた。
浅葉はその二人の男とは全てにおいて異なる。が、一番違うのは、千尋自身の心と体の状態だ。自分が浅葉を求める気持ちは、付き合う前からいつになく激しいものだったと、今になって感じる。
そしてあの温泉宿で固く抱き合い、頂点へと導かれた晩、千尋の何かが壊れてしまったようだった。
浅葉という男を知ってしまってからというもの、自分の奥深くに眠っていた動物としての本能が呼び覚まされたような感覚に囚われていた。性欲というものを今さら身をもって理解した。
浅葉がもっと簡単に会える相手だったなら、今頃自分は中毒になっていたかもしれないとさえ思う。千尋はこの事実に少なからず戸惑い、手を焼いていた。
自分で処理する頻度は自ずと高まっていた。いや、頻度だけではない。毎度毎度深く浸るようにもなっていたし、一人でそれを楽しむことが妙にうまくなってしまっていた。
こうなってみると、浅葉が足に怪我をしていたあの日、このベッドで熱心に千尋を悦ばせたのは、実は手の使い方の手ほどきだったのではないかと思えてくる。千尋が肉欲に負けて他の男に走らぬようにという予防策だったとすれば、実に浅葉らしい発想という気もする。
しかし、千尋は体の欲を指で満たした後、決まって憂鬱な気分になり、時には涙を流した。こんなことがしたいんじゃない。あなたに今ここにいてほしいのに、と……。
千尋は自分に鞭を打つような気持ちで立ち上がり、その気をなくすためのシャワーを浴びに行った。
七月七日……。何度となくカレンダーに目をやりながら一日を終えた石山は、夜勤のメンバーとの進捗確認を済ませ、署を後にしようとしていた。出がけに、大部屋の角のデスクに再び目をやる。
「こんな日にまで……相変わらずだな」
デスクに資料を広げ、パソコンに向かったままろくに食事も取っていないその背中に、石山は声をかけた。
「今日ぐらい、そろそろ引き上げたらどうだ?」
浅葉は顔を上げ、左腕の時計に目をやる。その手で疲労の色を帯びた額をこすり、
「ええ」
と答え、手元のファイルを閉じた。石山はその肩にぽんと手を置いて部屋を後にした。
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