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魔王となった元国王、聖剣をガウェインに授ける
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「来たか、四天王の面々よ。ん? 一人おらんではないか」
魔王となった国王は言う。実際は魔王の傀儡ではあり、仮初の魔王ではあるが。馬鹿な魔王は自身が魔王であると疑っていなかった。
「ゼロティアならエルフの国へ向かいました」
「うむ。そうか。それなら仕方ない。貴様達に命令があるのだ」
「命令ですか。何ですか?」
「あの憎き、錬金術師エルク・バンディッドを捕らえてきて欲しいのだ。無理なら殺しても構わん。どうせわしが拷問の末に殺すのだからな」
「錬金術師、エルク・バンディッドだと!」
ネメシスは吠える。
「何か心当たりがあるの、ネメシス」
カーミラは聞く。
「俺が遭遇した錬金術師、名を確かにエルク・バンディッドと名乗っていた」
「魔王様、何かあの錬金術師の事を知っているんですか?」
「うむ。奴はかつてこの魔王国がアーガスという普通の王国だった頃に宮廷に務めていたのだ。わしが追い出したのだがの。それで巡り巡ってこうなっておる。魔王となる前のわしであった時は想像すらできてなかっただろうの。なんじゃ、既にあやつを知っておるのか」
「はい。スターティアという王国を襲撃した時遭遇しました」
「そうか。その顔は倒すところまではいかなかったようだの」
「そうです。傷を負わされ撤退しました」
「そうか」
「魔王様、何かあの錬金術師の事を知っているのですか?」
「深くは知らぬ。だが、なんでも奴は聖剣を作り出す事ができ、また破格のアイテムを錬成する事が可能な錬金術の天才だと言われている」
「せ、聖剣まで創れるんですか」
「ほう。ロンギヌスの槍だけではなく、聖剣まで」
「そうじゃ。今宝物庫にその聖剣は飾られている」
「……国王。その聖剣の名はなんとうのです?」
「かつてアーサー王が使用していたと言われる聖剣エクスカリバーだ」
「魔王様、よろしければその聖剣見せていただけないでしょうか」
「うむ。良いであろう」
魔王城に使い魔が聖剣エクスカリバーを持ってきた。
「……これが聖剣エクスカリバー」
ガウェインが言葉を飲む。
「本物だ。ランク『EX』聖属性最強の剣。魔王様、この聖剣私に預けてはいただけませんか?」
「そなたに」
「ええ。私にです。私は生粋の騎士であります。この聖剣をもっとも上手く扱える自信があります。それにこの聖剣エクスカリバーには縁があるのです」
かつてガウェインは聖剣エクスカリバーを持つアーサー王に仕えていた。そしてアーサー王には娘がいたのだ。いわば王女である。名をフィアナと言う。
フィアナ姫と恋に落ちたガウェインは身分の違いからアーサー王に共に処刑を言い渡された。結果フィアナ姫は命を落としたが、ガウェインは何とか逃げ延びた。
その後ガウェインは人間に絶望し、魔王の味方となった、そういう事が2000年前に起こっていたのである。
「ふむ。そうか。ならばそなたに授けよう。どうせ魔に犯されたわしや魔族では扱える代物ではない。わしらは基本的に闇属性だからの。聖属性の武器とは相性が悪いのだ」
「ありがたき幸せであります。この剣にかけてそのエルクという錬金術師を倒してみせましょうぞ」
ガウェインはそう宣言する。
「うむ……そうか、期待しているぞ」
「はっ」
「果たして今どこに行っているんでしょうか。その錬金術師は」
「わからん。俺が遭遇したのはスターティアという王国だった。今はどこに行っている事やら。恐らくは既にそこにはいないと思われる」
「うーむ。どこにいっているのやら」
この時四天王の面々はエルフの森に向かったゼロティアが最も近い場所にいる事をまだ知らなかったのである。
魔王となった国王は言う。実際は魔王の傀儡ではあり、仮初の魔王ではあるが。馬鹿な魔王は自身が魔王であると疑っていなかった。
「ゼロティアならエルフの国へ向かいました」
「うむ。そうか。それなら仕方ない。貴様達に命令があるのだ」
「命令ですか。何ですか?」
「あの憎き、錬金術師エルク・バンディッドを捕らえてきて欲しいのだ。無理なら殺しても構わん。どうせわしが拷問の末に殺すのだからな」
「錬金術師、エルク・バンディッドだと!」
ネメシスは吠える。
「何か心当たりがあるの、ネメシス」
カーミラは聞く。
「俺が遭遇した錬金術師、名を確かにエルク・バンディッドと名乗っていた」
「魔王様、何かあの錬金術師の事を知っているんですか?」
「うむ。奴はかつてこの魔王国がアーガスという普通の王国だった頃に宮廷に務めていたのだ。わしが追い出したのだがの。それで巡り巡ってこうなっておる。魔王となる前のわしであった時は想像すらできてなかっただろうの。なんじゃ、既にあやつを知っておるのか」
「はい。スターティアという王国を襲撃した時遭遇しました」
「そうか。その顔は倒すところまではいかなかったようだの」
「そうです。傷を負わされ撤退しました」
「そうか」
「魔王様、何かあの錬金術師の事を知っているのですか?」
「深くは知らぬ。だが、なんでも奴は聖剣を作り出す事ができ、また破格のアイテムを錬成する事が可能な錬金術の天才だと言われている」
「せ、聖剣まで創れるんですか」
「ほう。ロンギヌスの槍だけではなく、聖剣まで」
「そうじゃ。今宝物庫にその聖剣は飾られている」
「……国王。その聖剣の名はなんとうのです?」
「かつてアーサー王が使用していたと言われる聖剣エクスカリバーだ」
「魔王様、よろしければその聖剣見せていただけないでしょうか」
「うむ。良いであろう」
魔王城に使い魔が聖剣エクスカリバーを持ってきた。
「……これが聖剣エクスカリバー」
ガウェインが言葉を飲む。
「本物だ。ランク『EX』聖属性最強の剣。魔王様、この聖剣私に預けてはいただけませんか?」
「そなたに」
「ええ。私にです。私は生粋の騎士であります。この聖剣をもっとも上手く扱える自信があります。それにこの聖剣エクスカリバーには縁があるのです」
かつてガウェインは聖剣エクスカリバーを持つアーサー王に仕えていた。そしてアーサー王には娘がいたのだ。いわば王女である。名をフィアナと言う。
フィアナ姫と恋に落ちたガウェインは身分の違いからアーサー王に共に処刑を言い渡された。結果フィアナ姫は命を落としたが、ガウェインは何とか逃げ延びた。
その後ガウェインは人間に絶望し、魔王の味方となった、そういう事が2000年前に起こっていたのである。
「ふむ。そうか。ならばそなたに授けよう。どうせ魔に犯されたわしや魔族では扱える代物ではない。わしらは基本的に闇属性だからの。聖属性の武器とは相性が悪いのだ」
「ありがたき幸せであります。この剣にかけてそのエルクという錬金術師を倒してみせましょうぞ」
ガウェインはそう宣言する。
「うむ……そうか、期待しているぞ」
「はっ」
「果たして今どこに行っているんでしょうか。その錬金術師は」
「わからん。俺が遭遇したのはスターティアという王国だった。今はどこに行っている事やら。恐らくは既にそこにはいないと思われる」
「うーむ。どこにいっているのやら」
この時四天王の面々はエルフの森に向かったゼロティアが最も近い場所にいる事をまだ知らなかったのである。
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