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第19章 妖怪大戦争と全てを蝕む闇
第444話 見え始めた終わり
しおりを挟むさて、簡潔に話してまとめることにしよう。
『セキガハラ』の戦いの終結後、朝廷によって各地の反乱は全て鎮圧されていった。
戦いそのものの大敗はもちろん、反乱軍の旗印も――表の権力者も、裏の『酒吞童子』も――討ち取られているため、抵抗する力を失った者達を制圧するだけだったため、ほとんど勝ちの決まった戦いをするようなものだったそうだ。
終わってみれば呆気ない……なんて言ったら不謹慎なのかな。
かなり大きな戦乱になって、死んだ人もいっぱいいただろうし。
けど、タマモさんやロクスケさん曰く、概ね予想されていた通りの期間や規模で終わったから、立て直しはスムーズに進むだろうとのこと。
ただし、『予想通り』だったのは期間だけで……内容はまあ、当然違ったけどね。
当初、すぐに終結すると言われていた戦いだけど、鬼の戦力が予想以上だった+『百物語』なんていうヤバい術まで使ってたおかげで戦乱の規模自体が大きくなって、そこは予想を大きく外れた。
しかしその結果、『コレほっといたらやばい』と判断した僕らの介入によってペース自体はすごく加速し、あっという間に終結した、っていう、言ってみれば帳尻合わせだ。
中身ですり合わなかった部分の埋め合わせは、これから必要になるんだろう。
「ですが、そのあたりは我々の仕事です。かつての戦乱の時代に比べれば、これしきの動乱、すぐに国を持ち直して見せましょう。ミナト殿とそのお仲間の方々には、この国は取り返しのつかないことになるところをお救いいただいた……安い頭で申し訳ないが、お礼を申し上げます」
と、ロクスケさんは僕らの前で頭を下げて言った。
かなり久しぶりに会って最初の話が、なんだか堅苦しいものになっちゃったなあ……いやまあ、元々仕事上の付き合いだって言ってしまえばそれまでなんだけどさ。
ていうかホント久しぶりに会ったよな……
僕らが『キョウ』に入ってからはすっかりご無沙汰だったからなあ。
当たり前の話ではあるが、ロクスケさんは朝廷に仕える役人……現代日本風に言えば『公務員』だ。当然、そこで抱えている仕事がある。
僕らと一時的に行動を共にしていた時は、監視役を兼ねた案内人をつける必要があり、ひょんなことから交流がすでにあった彼をつけといた方が手っ取り早い、と判断されたからに過ぎない。
聞いた話だと、この戦争にも『陰陽師』として参戦してたようだし。
怪我も特になさそうだし、無事でよかった。
「それはそちらも同じことです。ミナト殿方は特に、最前線で名だたる妖怪達を相手に戦ったと聞いております……まだまだ未熟者ゆえ、知らされていないことも多い身ではありますが、さぞがし激しい戦いだったのでしょう……」
「まあ……楽な戦場は1つもなかったですね、確かに」
ロクスケさんのように、今回の戦乱に関して、多くの情報を開示されていない人も多い。
まあ、仕方ないことだけどね……今回の戦乱は、表に出すべきでない情報も多くある。倫理的にアウトどころじゃない『百物語』とか、大陸の秘密結社『ダモクレス財団』の存在とか。
一部の要人ないし有識者の間だけで、今後のことを考えて情報共有がなされるそうだ。それ以外は、社会的に刺激が強かったり、機密に絡んでくる情報もあるとかで封印されることになった。
ロクスケさんは、いわば中間管理職的な立ち位置だから、知らされていない情報も多い。
そして、自分がそれを知らされていないことの意味をきちんと分かっている。それに値するだけの力が、事実、自分にないことも。
それを悔しくは思うそうだけど、知るべきでないのなら知りたいとは思わないとのこと。
「本来は外部の方であるミナト殿にその重みを背負わせてしまうこと、この国を支える『役人』の末席を穢す者として恥ずかしく思います。ですがこの御恩、これから始まる国交の中でお返ししていく所存。どうぞその時はよろしくお願いいたします、ミナト殿」
「そうですね。まあ、僕はどこかの国に所属してるわけじゃないので、会う機会は少ないかもしれませんが……」
「ああ、ミナト殿は『冒険者』でしたな……なるほど、そのあたりの大陸における常識というものについても、これから先勉強していかなくてはいけませんな。忙しくなりそうだ」
その後しばらく話して、ロクスケさんは帰っていった。
それを待って、僕らはオリビアちゃんやドナルド達も含めた全員で改めて集まり、今後について話すことになった。
そこには、タマモさん達もいる。
戦後処理に裏社会(妖怪サイド、っていう意味で)の調整にてんてこ舞いになるほど忙しい
「さて、ミナト様は先程ロクスケさんからちらっとお聞きしていたようですが……此度、めでたく我々の任務も成就する見込みであることを、まずご報告させていただきますわ」
と、オリビアちゃんが嬉しそうに言った。
そう。この『酒吞童子の乱』が終結を迎えたことで、ようやく国内の意見統一が完了し、無事に当初の目的だった、『フロギュリア連邦』と『ヤマト皇国』間での友好条約の締結、正式な国交の開始というそれを達成できる見込みになったのだ。
とはいっても、まだもうちょっと先にはなる見込みだけどね。最低限の戦後処理は終わらないといけないし。
「それにしたって随分迅速に決まったもんだね、兄貴、オリビア。戦争が終わってこんな短期間で話がまとまるもんなの?」
「それについては元々いーとこまで行ってたんだよ。あの連中の横やりのせいで無理やりストップかかってただけみたいなもんだから、内容はそれまでに詰めてたもんを微調整するだけでよかったってわけだ」
「むしろ、今回の戦乱で、反対派だった豪族やその関係者のいくつかが討たれたり、取りつぶしになったりしたそうなので、そこに限って言えば話をまとめる手間が丸々省けたかもしれません」
と、ドナルドとオリビアちゃんの説明。
それを聞いて、クロエが納得したように言った。
「そうだったんだ……何が起こるかわからないわね、世の中」
「それでも、できることなら争いなんか起こさずにまとめたかったけどねー」
ドナルドの言う通りだな。素直に喜ぶ気になれないもん。
それについては皆、同じ意見のようだ。……散々苦労させられたからな、今回は。こっちも。
割とホントに危ない場面あったからな、あちこちに。
僕は『あの世』に直接叩き込まれて死にかけるし(自覚はなかったけど)、シェリーを始めとした前線メンバーの皆も『邪気』による浸食でかなりダメージ食らった。
それがなくても、れっきとした『戦争』の最前線に立ったってことで、これまでとは比べ物にならない戦いの渦中にあったわけだし、危険度も段違いだったからなあ……。いくらマジックアイテムで守ってたからって、そこは不安は尽きなかったよ。
加えて今回の戦い、肉体的にはともかく、精神的に大きく負担をかけちゃったからな……ミュウには。
思えば、この国に来る前、航海中の暇つぶしやってもらった占いからだっけ。
そこで、僕が死ぬっていう占い結果をみてからこっち、ミュウはずっとその未来が来ることを恐れてた。そしてあの戦いで僕が『あの世』に行った時なんか、ショックでどうにかなるんじゃないかってくらいに動揺してたって後から聞いた。
船に戻った後、部屋に入った瞬間に無言で抱き着いてきたからな……。
その後、しばらくぎゅっと抱き着いたままでいたかと思うと、『よかった』って一言だけ言って……心労が限界に達したのか、気絶しちゃったっけ。
次の日に目覚めると、もとのミュウに戻ってたけどね。
『本当によかったです……ふふふ、ミナトさんにかかれば、私の占いなんて気にするほどのことでもなかったんですね。まさか、死後の世界から力ずくで戻ってきちゃうなんて……あらためてミナトさんという存在の『否常識』さを垣間見た気がします』
ほめてるのか呆れられてるのかよくわからないことを言われたけども、その顔には間違いなく安堵の色が浮かんでいた。
とりあえず、ミュウがそれでいいならまあ、いいことにした。
その後は、正真正銘元通りになったし。
ただ、何か吹っ切れたのかはわからないけど……前に比べて、子猫モードでゴロゴロすり寄ってきたり、膝の上に寝っ転がって乗っかってきたりと、じゃれついてくる頻度が増えた気がしなくもないけども。
ミュウについてはこのへんで。
その他のメンバーについても、皆、特に大きな怪我もなく終えることができた。
懸念だった『邪気』についても、既に解決済みだ。
『エクリプスジョーカー』になった僕の戦闘を見ていたメンバーは、攻撃の余波で体に憑いていた『邪気』が消し飛んでいるし、その他のメンバー……タマモさんの部下や、『オルトヘイム号』に乗っていた面々、キョウで留守番してた面々についても、同様である。
あれからさらに解析を進め、もう少しで『邪気』による浸食をどうにかできる治療術式を作れるところまで来ているが……それ以前に、既に力技で解決しているので。
「それにしても驚かされましたの……ミナトさんの、あの新しい変身には」
「ええ……まさか、私達についている『邪気』を力ずくではがしてしまえるなんて……」
「助かったのはありがたい。けど、なんだか釈然としないものを感じた」
と、ミフユさん、マツリさん、サキさんの言う通り……『エクリプスジョーカー』になると、人についている邪気を力ずくではがせるんだよね。べりっと。
あの場にいなかったマツリさんたちの『邪気』を、まるでシールか付箋をはがすようにべりっとやった時の彼女達の驚いた顔は必見だった。悪いとは思ったけど、笑ってしまった。
いや、まあ気持ちはわかるけどね。自分でも驚いたもの。まさかあんなことができるとは……。
ああもちろん、何か副作用とか後遺症みたいなものは何もないので安心して。
それをわかってるからか、ヒナタさんとイヅナさんも、
「確かに驚きましたが~、悪影響も特にないようですし~、単純に助かったと思っておけばいいのではないでしょうか~」
「うむ、然り。もともとミナト殿の力は既に、我々程度では推し量ることもできない領域にまで至っているのは自明……なれば、ここはありがたくその恩恵に預からせてもらうでござるよ。無論、恩を受けっぱなしにならないよう、他のことで返させてもらう所存ではあるが」
「それ、ただ単に理解できないから考えるのをやめる、っていうことじゃないですの?」
「恩返しはそのつもりですが……よ、よろしいのでしょうか、それで……?」
「……思考放棄に等しい気が」
「でも~、実際に理解できないわけですし~……そもそも、この中で一番頭のいいミフユちゃんがわからない時点で~、考えても仕方ないと言うしかないんじゃないでしょうか~?」
「あ、それについては私からも。コイツのこの手の力はもともとそういう力でもあるので……途中に必ずしも理解が可能な過程があるとは限らないので、そういうもんだと思った方がいいですよ?」
と、エルクが援護射撃。微妙に僕、ディスられてるけど。
まあ、その通りなんだけどさ……『ザ・デイドリーマー』は、僕の気合で不可能を可能にする、過程も理屈も何もかもすっ飛ばした、ある種『奇跡』に等しい力だ。
あんまり特別視というか、御大層な物言いをするつもりはないけど、そういうもんなのだ。
「それにミナト君の力、今回ので超パワーアップしたしね」
「今までの力でも十分に『否常識』だったのに、今回の……『エクリプスジョーカー』でしたか? また一段と、常識に喧嘩を売っている性能でしたね」
「そしてその上で完全勝利してる」
シェリー、ナナ、ネリドラと続けてそんなことを。
まあ、これに関しては僕も同意するしかないけどさ……そのくらい、僕が今回手に入れた新たな変身形態……『エクリプスジョーカー』は、『アルティメットジョーカー』以上にヤバい力だ。
全能力が『アルティメットジョーカー』よりも大幅に上がっている上、両肩と腰の左右に装着した『縮退炉』により、1発1発の攻撃に段違いの威力を持たせることができる。
『縮退炉』は元々、『アルティメットジョーカー』の状態で使える全能力の魔力消費を補って余りあるエネルギーを作り出せるほどの力を持っている。それを丸々攻撃に回せるわけだからな……。
例えるなら、発電所が生み出す電力を丸々使ってスタンガンで攻撃するようなもんだ。1発1発の攻撃に戦略魔法級の魔力を乗せられる。加減を間違うと弱パンチで地形が変わりかねない。
加えて、さっきの『邪気引っぺがし』の話でもちらっと出たように、『ザ・デイドリーマー』も強化されていると見ていい。いや、強化っていうよりは、よりうまく使えるようになった、って感じかな。できることはかなり増えた。それも、例によって『否常識』な方向に。
完全版の『隔離結界』とも言うべき、戦闘用フィールドの作成。戦略兵器級の攻撃を使っても、全く軋みもせず歪み一つできない強度な上、その空間内でなら、さらに強力な力を色々と使える。
範囲攻撃だろうがその余波だろうが、全てにおいて適用される『フレンドリーファイア無効化』。敵が味方に及ぼした悪い効果のみを消し飛ばしたり(邪気とか)、人質ガン無視で敵だけ消し飛ばしたりすることも可能。
こちらの攻撃による『地形ダメージ無効化』。あまりに大きな力を振るいすぎて、地面が砕けて動きづらくなったり、周囲に異常気象なんかの悪影響を及ぼすことがなくなった。
まあ、これはそもそも『結界』で解決しているようなことでもあるんだけども。
その他色々と『否常識』な能力は増えたが……何と言っても目玉は、『縮退炉』を超える超強力な魔力生産用機構――『対消滅魔力炉』だろうな。
機構だの『炉』だの言っているが、厳密にはコレはアイテムではない。
アイテムとして作れなくもないけど、『エクリプスジョーカー』の胸部に装着されているあれは、変身段階で形成されたものであり……その核は、僕があの時編み上げた術式。いわばシステムだ。
このシステムは、前世のロボットアニメやゲームにあった『対消滅炉』を参考にしている。
詳しく話すと長く&ややこしくなるが、『対消滅炉』とは、その名の通り『対消滅』という現象を利用してエネルギーを生産する装置だ。
磁石の電極に『+』と『-』や、魔力の属性における『闇』と『光』などの『相反する属性・存在』があるように、物質そのものの反対の存在として『反物質』なるものが存在すると言われている。そして『反物質』は、何かの物質に接触するとそれだけで反応を起こし、最終的には接触した物質共々、完全消滅する。その際に、その物質と『反物質』に蓄積されていたエネルギーの全てが放出される。このエネルギーを回収して利用するのが『対消滅炉』の理屈だ。
その出力は凄まじいもので、一説には、僅か10gの『反物質』を反応させることで、東京都全体で丸1日の間に使用される電力を賄えるエネルギーを生むとまで言われているらしい。
もともと『陰陽術』の性質にこれに近いものを感じていた僕は、『あの世』で膨大な『陰』と『陽』のエネルギーを使って試行錯誤を繰り返し、このシステムを確立できた。
もっとも、『虚数魔法』使ってるから、例によって僕以外には無理だけど。
検証の結果、ただ単に反対の属性をぶつけるんじゃなくて、一回『虚数』を使って、魔力と真逆の性質を持つ『反魔力』に調整してから反応させる必要があるとわかったから。
この『対消滅魔力炉』を使うことで、僕はガチでもう、なんていうか……地形変えるどころじゃないレベルの攻撃を繰り出せるようになった。
あの最後に放った技、その結果起こった演出……アレ、多分、『結界』の外でやってたら、実際にあんな感じのことが起こったんじゃないかと思う。そのまんまじゃなくても、近いことは。
そもそも生み出せる魔力が『縮退炉』と比較してなお次元違いだから、普通に戦闘手段としては使えないな。危なくて。結界の中か、宇宙空間にでも出ないと……うん。
「『エクリプスジョーカー』に関しては、師匠にも協力してもらっておいおい調べていくつもりだよ。自分で言うのもなんだけど、いくら何でも協力すぎる手札ができちゃったなあ、と思ってるところだしね……そういうわけでお願いします、師匠」
「あー、まあ、わかった。後でな」
と、ぶっきらぼうに言う師匠だった。
もっとも、僕が新しく提示した『対消滅魔力炉』については、技術者として興味津々の様子だったので、この態度ほどめんどくさがってはいないと思うけど……協力お願いした時、なんかこう……何か言いたげな表情だった気がしたな。
うまく言えないけど、いつになく真剣というか、マッドっぽさを封印してたというか……貧弱な語彙から無理やりどうにか引っ張ってきて表現するなら、『真面目』……? だめだわからん。
わからんけど……似たような目を、前にもどこかで見たことがあるような気がする。
そして、その目を向けられて、特に悪い気分にはならなかった。だから多分、大丈夫だと思う。
「ま、ミナトのパワーアップは置いときましょ。私達が何か言える、あるいは理解できるようなもんでもないし。それより今は、今後のことをきちんと考えなきゃでしょ?」
「そうですわね。結論から申し上げますと、私達がこの国に滞在する期間は、もうあと2週間ないくらいだと思います。その間に皆さん……諸々、準備を済ませておいてください」
「戦後処理関連に関しては、表社会と妖怪関連とを問わず、私達……この国の者達で全て引き受けるから、自分達のことにだけ専念してちょうだい」
「ありがとうございます、タマモさん。そうさせてもらいます」
……2週間、か……。長いようで短いな。
何をすべきか、きちんと考えた上で動かないといけないな……気軽に来れる場所じゃないんだ、やり残したことのないようにしとかないと。
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