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第五章 お紅茶は如何かしら?
どっちだ?
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健悟は、柳川を起こさないよう細心の注意を払って絡みつく腕と脚をほどき、ベッドを脱け出した。仰向けに寝かされた柳川は泥のように眠っている。しかし、やはりまだ二十代の青年だ。しっかりと朝勃ちしていた。
その柳川の相棒を見て、健悟は笑いを堪えることが出来なかった。朝っぱらから元気なやつだ。手を伸ばして戻りかけていた包皮を後退させてやる。巨峰の皮を裂いて実を押し出すときのように、ぷっくりと膨らんだ尖端の丸みが弾け出た。雨上がりの夏草のような匂いが、つんと立った。
こいつを抱いていたなんてな。健悟は、あらためて柳川の寝姿を見た。筋トレで鍛えていると云っていたが、なるほどそれなりに筋肉の隆起がある。外国の何処かの美術館にある『石を投げる若い包茎野郎』——ミケランジェロが彫った『ダビデ像』——のようだ。着衣のままでも袖をちょっと捲って腕を露出させてやれば、若い女たちはキャーキャーと黄色い声をあげて彼に夢中になるだろう。
柳川が『石を投げる若い包茎野郎』なら、俺は『ヘーラなんとか』だったな。
健悟の脳裏にベレー帽を被ってカンバスに向かう小雪の姿が泛びあがった。健悟と柳川のふたりはヌードモデルとして彼女の前でポーズをとっている。『ヘーラなんとか』と『石を投げる若い包茎野郎』の情事が、一点の絵画に描かれる。
これはマズい。小雪にバレないようにしなければ。健悟はつばをごくりと飲みこんだ。リビングでスマホを充電していたのを思い出して健悟はそっと寝室を出た。ちょうど咽喉も乾いているところだった。ついでにキッチンを物色して何か飲むものを探そう。
ものの五分もしないうちに、健悟はリビングのカーテンを開け、サッシを開け、スマホを充電器から抜いた。今はキッチンで物色中だ。
流しもガスコンロもきちんと片付いている。こういう借り主なら大家も安心だろう。
健悟は冷蔵庫を開けた。
「おふくろさんが時々来ているのか?」
冷蔵室に並べられた保存容器に目を丸くした。ざっと見ただけでも、きんぴらごぼう、鶏手羽と大根の煮もの、きゅうりの浅漬けといった常備菜はもちろん、煮込みハンバーグ、さばの味噌煮のようなおかずもある。
「カレーか……」健悟は保存容器のひとつをとった。ふたの中央に貼られた付箋紙には、きれいな手書き文字で、水曜日までに食べ切ること、と記されている。「このくらい几帳面じゃないとな。でないと病院送りになっちまう」
健悟はカレーの保存容器を棚に戻した。ひとつ上の段からキャップをこちらに向けて寝かされているペットボトルを二本抜きだす。開けっぱなしを注意するアラームが鳴ったので急いで冷蔵庫の扉を閉めた。
リビングに戻ると長テーブルにペットボトルを一本置き、もう一本のキャップを開けた。腰に左手をあてて、ぐびぐびと水を咽喉に流しこむ。ああ、生き返った気分だ。つぎは、そのままベランダに出て起き抜けの一服といきたいところだ。健悟は、煙草を二本取りだし一本を口に銜え、もう一本を耳に挟むと、ペットボトルとジッポをそれぞれ片手に持ってベランダに出た。
柳川のやつに煙草も教えてやるか。
健悟はジッポをカチリと鳴らした。すると風が吹いて焔を消した。くそったれ。いや、前言撤回。水はあるが灰皿がない。
健悟は、ベランダの真ん中で大きく伸びをして、朝の風に吹かれた。夏の盛りでも朝の風は涼しく、素っ裸かで浴びれば気分は最高だ。夥しい体毛の隙間にすっともぐりこんで、一本一本なびかせながら通り抜けてゆく。
相棒が囁いた。
——公然猥褻だぞ、健悟。
正面奥に警察署と消防署が建ち並んでいる。監視されているようだが構うもんか。健悟は熱り勃っている相棒に毒づいた。
——だったら大人しく寝ていろ。
——すぐ下は小雪の部屋なんだぞ。
——だからどうした。
そのとき、ガラガラっとサッシの開く音がした。真下からか? 手すりから身を乗りだすと、小雪の鼻歌が聞こえた。小鳥の囀りのように愛らしい声だ。パチンパチンと音がするのは、おそらく洗濯物を干しているのだろう。
相棒が即座に反応した。健悟は相棒を握りしめた。
——健悟! おいこら、バカ。何やってんだ。
——小雪がこの下にいるんだぜ?
健悟は手筒を上下に動かしはじめた。
相棒が焦る。
——気づかれたら嫌われるぞ!
——このまま降りていってフェロモン撒けばそれまでだ。
——そのフェロモンは、柳川のために使うんじゃなかったか?
——厄年が過ぎたら小雪のものだ。
下のベランダの物音が止んだ。健悟は、相棒を可愛がりながら、下のようすをうかがった。すると手鞠のようにぽんぽんしたくなる小雪の頭がすっと飛び出した。健悟は慌てて巨軀を引っこめた。
「今日も暑くなりそう」小雪の声だ。おそらく手すりから顔を出して空を眺めているのだろう。「……親分さん、今日はお休みかぁ——」
その言葉に健悟はドキリとした。手筒の動きが早くなる。このまま下に飛び降りていって……。いや、それは想像するだけにしておけ。現実的に考えろ。
「あっ、ご飯炊けた」
小雪の声がして、ついでサッシの閉まる音がした。
ひとり残った健悟は悶々としていた。相棒は吐き出したがっている。いつ爆発してもおかしくない。
健悟はリビングに戻るとジッポをソファに投げ出し、スマホとペットボトルを持って寝室に這入った。
ベッドの上では柳川がまだ寝ていた。素っ裸かで大の字になって、相棒を屹立させている。
健悟はヘッドボードの棚にスマホを置き、ペットボトルを手にベッドに上がった。柳川の胸を跨いで膝立ちになり、その寝顔をしげしげと眺める。すっかり安心しきった穏やかな顔だった。それと同時に小悪戯をかけたくなる小憎らしい顔でもある。健悟はにやりと笑みを泛べた。
「おい、柳川。起きろ。朝だぞ」
健悟は手にしたもので柳川の頬をペチペチと叩いた。しかし柳川はぐっすりと眠りこんでいる。これならどうかとそれを唇に軽く押しあてた。ううん、と柳川が返事とも寝言ともとれる声を出した。
健悟は、もう一度、柳川の頬を——しかしこんどは少し強めに——同じものでペチペチと叩いて、
「出動だ!」
と吼えた。
「は、はい!」柳川が目を覚ました。寝ぼけているのか、仰向けの姿勢のまま敬礼のポーズを取る。「お、親分……おはようございます」
「この寝坊助め。おまえの相棒はすでに起きているぞ」健悟は揶揄った。「——俺のもだ」
「えっ……あの……」柳川は、目の前に並ぶ健悟の相棒とペットボトルを見て、口をあんぐりと開けた。そのまま凝っとしているのは、雄のフェロモンが直に降り注いでいるせいだろう。
健悟は、貴様と俺とは誰にも云えない秘密を共有した仲じゃないか、と云わんばかりに片眉を吊りあげた。「さあ、当ててみな。さっきおまえの頬を叩いたのはどっちだ。わからないなら、今すぐ欲しいほうを選ぶんだな。それが正解だ」
その柳川の相棒を見て、健悟は笑いを堪えることが出来なかった。朝っぱらから元気なやつだ。手を伸ばして戻りかけていた包皮を後退させてやる。巨峰の皮を裂いて実を押し出すときのように、ぷっくりと膨らんだ尖端の丸みが弾け出た。雨上がりの夏草のような匂いが、つんと立った。
こいつを抱いていたなんてな。健悟は、あらためて柳川の寝姿を見た。筋トレで鍛えていると云っていたが、なるほどそれなりに筋肉の隆起がある。外国の何処かの美術館にある『石を投げる若い包茎野郎』——ミケランジェロが彫った『ダビデ像』——のようだ。着衣のままでも袖をちょっと捲って腕を露出させてやれば、若い女たちはキャーキャーと黄色い声をあげて彼に夢中になるだろう。
柳川が『石を投げる若い包茎野郎』なら、俺は『ヘーラなんとか』だったな。
健悟の脳裏にベレー帽を被ってカンバスに向かう小雪の姿が泛びあがった。健悟と柳川のふたりはヌードモデルとして彼女の前でポーズをとっている。『ヘーラなんとか』と『石を投げる若い包茎野郎』の情事が、一点の絵画に描かれる。
これはマズい。小雪にバレないようにしなければ。健悟はつばをごくりと飲みこんだ。リビングでスマホを充電していたのを思い出して健悟はそっと寝室を出た。ちょうど咽喉も乾いているところだった。ついでにキッチンを物色して何か飲むものを探そう。
ものの五分もしないうちに、健悟はリビングのカーテンを開け、サッシを開け、スマホを充電器から抜いた。今はキッチンで物色中だ。
流しもガスコンロもきちんと片付いている。こういう借り主なら大家も安心だろう。
健悟は冷蔵庫を開けた。
「おふくろさんが時々来ているのか?」
冷蔵室に並べられた保存容器に目を丸くした。ざっと見ただけでも、きんぴらごぼう、鶏手羽と大根の煮もの、きゅうりの浅漬けといった常備菜はもちろん、煮込みハンバーグ、さばの味噌煮のようなおかずもある。
「カレーか……」健悟は保存容器のひとつをとった。ふたの中央に貼られた付箋紙には、きれいな手書き文字で、水曜日までに食べ切ること、と記されている。「このくらい几帳面じゃないとな。でないと病院送りになっちまう」
健悟はカレーの保存容器を棚に戻した。ひとつ上の段からキャップをこちらに向けて寝かされているペットボトルを二本抜きだす。開けっぱなしを注意するアラームが鳴ったので急いで冷蔵庫の扉を閉めた。
リビングに戻ると長テーブルにペットボトルを一本置き、もう一本のキャップを開けた。腰に左手をあてて、ぐびぐびと水を咽喉に流しこむ。ああ、生き返った気分だ。つぎは、そのままベランダに出て起き抜けの一服といきたいところだ。健悟は、煙草を二本取りだし一本を口に銜え、もう一本を耳に挟むと、ペットボトルとジッポをそれぞれ片手に持ってベランダに出た。
柳川のやつに煙草も教えてやるか。
健悟はジッポをカチリと鳴らした。すると風が吹いて焔を消した。くそったれ。いや、前言撤回。水はあるが灰皿がない。
健悟は、ベランダの真ん中で大きく伸びをして、朝の風に吹かれた。夏の盛りでも朝の風は涼しく、素っ裸かで浴びれば気分は最高だ。夥しい体毛の隙間にすっともぐりこんで、一本一本なびかせながら通り抜けてゆく。
相棒が囁いた。
——公然猥褻だぞ、健悟。
正面奥に警察署と消防署が建ち並んでいる。監視されているようだが構うもんか。健悟は熱り勃っている相棒に毒づいた。
——だったら大人しく寝ていろ。
——すぐ下は小雪の部屋なんだぞ。
——だからどうした。
そのとき、ガラガラっとサッシの開く音がした。真下からか? 手すりから身を乗りだすと、小雪の鼻歌が聞こえた。小鳥の囀りのように愛らしい声だ。パチンパチンと音がするのは、おそらく洗濯物を干しているのだろう。
相棒が即座に反応した。健悟は相棒を握りしめた。
——健悟! おいこら、バカ。何やってんだ。
——小雪がこの下にいるんだぜ?
健悟は手筒を上下に動かしはじめた。
相棒が焦る。
——気づかれたら嫌われるぞ!
——このまま降りていってフェロモン撒けばそれまでだ。
——そのフェロモンは、柳川のために使うんじゃなかったか?
——厄年が過ぎたら小雪のものだ。
下のベランダの物音が止んだ。健悟は、相棒を可愛がりながら、下のようすをうかがった。すると手鞠のようにぽんぽんしたくなる小雪の頭がすっと飛び出した。健悟は慌てて巨軀を引っこめた。
「今日も暑くなりそう」小雪の声だ。おそらく手すりから顔を出して空を眺めているのだろう。「……親分さん、今日はお休みかぁ——」
その言葉に健悟はドキリとした。手筒の動きが早くなる。このまま下に飛び降りていって……。いや、それは想像するだけにしておけ。現実的に考えろ。
「あっ、ご飯炊けた」
小雪の声がして、ついでサッシの閉まる音がした。
ひとり残った健悟は悶々としていた。相棒は吐き出したがっている。いつ爆発してもおかしくない。
健悟はリビングに戻るとジッポをソファに投げ出し、スマホとペットボトルを持って寝室に這入った。
ベッドの上では柳川がまだ寝ていた。素っ裸かで大の字になって、相棒を屹立させている。
健悟はヘッドボードの棚にスマホを置き、ペットボトルを手にベッドに上がった。柳川の胸を跨いで膝立ちになり、その寝顔をしげしげと眺める。すっかり安心しきった穏やかな顔だった。それと同時に小悪戯をかけたくなる小憎らしい顔でもある。健悟はにやりと笑みを泛べた。
「おい、柳川。起きろ。朝だぞ」
健悟は手にしたもので柳川の頬をペチペチと叩いた。しかし柳川はぐっすりと眠りこんでいる。これならどうかとそれを唇に軽く押しあてた。ううん、と柳川が返事とも寝言ともとれる声を出した。
健悟は、もう一度、柳川の頬を——しかしこんどは少し強めに——同じものでペチペチと叩いて、
「出動だ!」
と吼えた。
「は、はい!」柳川が目を覚ました。寝ぼけているのか、仰向けの姿勢のまま敬礼のポーズを取る。「お、親分……おはようございます」
「この寝坊助め。おまえの相棒はすでに起きているぞ」健悟は揶揄った。「——俺のもだ」
「えっ……あの……」柳川は、目の前に並ぶ健悟の相棒とペットボトルを見て、口をあんぐりと開けた。そのまま凝っとしているのは、雄のフェロモンが直に降り注いでいるせいだろう。
健悟は、貴様と俺とは誰にも云えない秘密を共有した仲じゃないか、と云わんばかりに片眉を吊りあげた。「さあ、当ててみな。さっきおまえの頬を叩いたのはどっちだ。わからないなら、今すぐ欲しいほうを選ぶんだな。それが正解だ」
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