アリスと女王

ちな

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うつくしかったひと

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「ひぃっやっ…んんっ!?やだぁっあぁはいって、入ってきちゃっ…!!」
凛は目を見開き、顎をガクガク震わせて叫びました。蜜壷を正確に捉えた何かが、静かに、しかし確実に蜜壷に埋まろうと入口をグリグリと刺激し出しました。
適度に弾力を持ったそれは、狭い凛の入口をむりむりとこじ開けるようにぶるぶる震え、蜜の分泌を促します。
「まって!まってほんとにっ!?やっ入って、だめぇぇっ!」
三角に媚肉をぎっちりとくい込ませながら、凛は必死に内腿に力を入れました。三角の側面に開かされた足にはほとんど力が入りません。蜜壷の入口をくいくいと刺激するその得体の知れない物体は、終ぞ蜜に誘われるように頭をくぷりと埋めました。
「ひいっ!」
蓮が頑なに誰にも触らせなかったそこに、得体の知れない何かがぬぷぬぷと無遠慮に貫くのです。
「やめてっやだぁぁぁっはいってこないでっやめて!」
太すぎず細すぎず、木の棒みたいに硬い何かは、先端が少し膨らんでいるようです。
正しく、立派な陰茎でした。それも、スライムの性質をふんだんに使いこなし、ぶるぶると細かく震えて力を入れた凛を翻弄します。
「ぃんっあっやだあっ!やん゛ッ…やめてっ」
震えたその物体は、全体重を乗せた頂点も震わせます。押しつぶされたクリトリスがプリンのようにプルプル震え、ぐいぐい侵入してくるその物体を滑らせる手伝いをしてしまいます。
「ぁっはぁ、やっやッッんんっや゛ッ」 
ぶるぶる震えるクリトリスと、むりむりとこじ開けるその得体の知れない物体に、凛は確実に快感の欠片を蓄積させていきました。
「アッハッハッハッハッ!!!!!!どうだ!?気持ちいいな!!??」
バカ笑いする彼に、凛はボロボロと泣きだしました。あれだけ頑なに蓮が守っていてくれたそこに、何かも分からないものを突っ込まれているのです。幼い心はひどく傷付きました。
厄介なことに、心は必死に拒絶しているのに、体は歓喜に震えているのです。
いやいやと首を振り、必死に触手と快感を拒絶します。しかし、ずっと与えられなかった激しい快感の波に揺られ、一番細い意識の糸をぶつりと切ってしまいました。
カリのような部分はまるで槍のようです。きゅんきゅん締まる壁をぐいぐいこじ開け、奥深くへと進んで行きます。そうして一定の深さまで行くと、今度はその槍の傘で壁に残った濃厚な蜜を全て掻き出そうと引っ掻きながら抜けていくのです。蜜壷の入口まで掻き出した蜜が、どろりと糸を引いて垂れました。
糸が千切れるその全てを見届ける前に、侵入を拒んでぎちぎちと締まる壁をむりむりと押し進んでいく触手の先端が、終ぞ一番深い所をこつりと優しくノックしました。
「ひぃぃんっやっふか、ふかいぃぃっ!」
目を見開く凛に、女王がうっとりと微笑みかけました。凛は一瞬にして背中を震わせ、そうして言葉を失くしました。

確かにひどいことをされ、顔をめちゃくちゃにして下品に笑いながら何度も絶頂し、言語も理解できないほどに脳まで蕩けさせてしまった女王は、本当に酷い顔をしているのです。

しかし、その奥の奥に、女王の素顔を見たような気がしました。優しく微笑む聖母のような、それでいて大人の艶めきを秘めているのです。真っ赤に色付く唇は凄艶で、しかし嫌味なく上品で、絵画のような三日月です。垂れ目がちの目は全てを許しているみたいに細められ、艶やかな頬は少女のように色付いているのです。ミルクの甘い匂いを漂わせ、母性と女性の魅力を絶妙に混ぜ合わせた雰囲気は、同性の凛でさえもどくりと脈を打つほどです。

彼が言うように、本当に美しい人だったのでしょう。
「じょ、おう、さま…」
ぞくりと背中を震わせました。ボロボロ泣きすぎて歪む視界に、女王がいっそう優しく微笑んだように見えました。
アリスと女王のやわらかで深いこころの接触に、触手は一切の容赦をしてくれませんでした。
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