アリスと女王

ちな

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鶫のなみだ

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一度こつりと一番奥をノックした触手は、槍のようなカリでぎゅうぎゅう締まる壁を乱暴に引っ掻いて入口まで戻り、再び凛の胎内をずぐりと突き刺すのです。
「あ、そこ、そこぉっ!ん゛ゃ、あ゛ぁあ゛あ゛ァあ゛ッッあ゛、が、は、あ゛ぁっ!」
じゅっぶじゅっぶと酷い音を鳴らして出入りする触手に、凛は体を浮かせて鳴きました。ちらと見た女王は、涎を垂らして鳴いていました。さっきの美しい影はもう、見えませんでした。女王も凛と同じく、太い触手を蜜壷に咥え、ぐじゅぐじゅと好き勝手に出入りさせていました。
「やっ女王さまぁっうそ、うそだよねっやだぁぁっあ゛っやめっ…!」
美しい人。きっと性格も穏やかで誰からも愛される、大人の女性だったのでしょう。きっと、憧れるべき女性だったのでしょう。
「こんな、こんなぁぁぁっやめ゛てっ!も、ゃら、や゛ぁあ゛~~~~ッ!!」
凛は自分のことのように泣きじゃくり、無遠慮に、乱暴に突き上げる触手の侵入を阻もうと腹を締めました。
触手にはそんなものお構い無しです。槍はぎゅうぎゅう締まる蜜壷を無理矢理こじ開けて乱暴に奥を叩き上げ、折角分泌した蜜を全て掻き出しながら入口へ抜けていき、それからまた壁を押し進みました。
「あ゛あ゛、や゛あ゛ァあ゛ぁ!ひどいっ…あぁや゛ッ…こんな、こんなのっ…」
ひんひんと喉を鳴らし、凛は泣きました。心の奥そこから歓喜に沸き立ち、今すぐ絶頂を求めて体の中から生まれた熱が暴れまわります。沸騰しそうな頭の中で、凛は必死に女王を思いました。この美しい人は、一体どのくらいここに閉じ込められているのでしょう。あとどれくらいこの地獄を味わえばいいのでしょう。
女王を思った涙は、彼には伝わりませんでした。
「イきたいか?イかせて欲しいよなぁ?」
ニタニタと嫌な笑みを貼りつけ、こつりと踵を鳴らして凛に一歩近付きます。ぐっちゅんぐっちゅんと狭い蜜壺に出入りする触手を見詰め、舌なめずりをしました。
肺の奥から脳まで焼き切るような甘い匂いにうっとりと目を蕩けさせました。彼の目の前には、どんな極上の蜂蜜にさえ及ばない上品で濃い蜜が、滝のように溢れているのです。背を反らせ、差し出すような乳首は淡いピンク色で、ピンと芯を通していました。下から突き上げる触手に抵抗する術を持っていない凛は、見るからに柔らかそうな唇を大きく割って、鶫のような愛らしい嬌声をひっきりなしに奏でているのです。
彼は喉を大きく鳴らしました。
「あー…美味そう…」
下から突き上げるごっちゅんごっちゅんと激しいピストンに逐一体を跳ねさせて、伸び切った足はその小さな指を限界まで開いていました。
彼の頭の中では今、はっきりとした幻覚が見えていました。
あの足の指を一本ずつ舐り、恐らくいやいやと抵抗して身を捩る凛が、あの三角にクリトリスを擦らせて余分な快感の波に攫われているところです。きっと今よりずっと可愛らしい声で鳴き、蜜を溢れさせ、それから乳首の先からは甘いミルクが……
「ああ、俺としたことが。お前のミルクの匂いも知らなかったなんて」
自嘲気味に笑う彼は、乱暴に触手を捻じり切り、そうしてぶんぶんと振り回しました。
振り回された触手はみるみる膨らみ、風船のような胴体には白い液体がたぷたぷと溜まっていきます。
女王が奇声を上げました。白い液体の匂いを感じ取り、体中で歓喜を露わにしています。随分開いてしまった蜜壺に2本の太い触手を咥え込んでいるにも拘らず、足りないと喚いているのです。
「お前のじゃねぇよ」
女王の表情に、彼は顔を顰めました。冷たくあしらう彼の声はもう、女王には届いていませんでした。彼の顔よりも大きく膨らんだ触手は、中に空気が一切入っていないほど白い液体で満ちています。
ごっちゅごっちゅ、じゅぼじゅぼとひどいピストンに揺さぶられていた凛は瞠目しました。たっぷりどころか、あんなものを一気に突き刺されたら、自分は一体どうなってしまうのでしょう。
きゅんと奥が締まりました。
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