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第四章 新しい国誕生!〜国の設立と同盟〜
4-53 まずはギルドから作っていく
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東側の街に来て初日の作業は、ドムじぃーちゃんとドラしゃんが協力して、ギルドの土台枠と梁を魔法で作り出してくれた。
作り出した全ての土台部分に、サリムさんとヤマブキさんが混ぜた材料を流し込むだけでとりあえず今日の作業を終えることにした。
やろうと思えばもっとできるのだが、黒服の男の存在を警戒しながらの作業となるので、必要以上に力と体力を使わずにということだ。
それを周りの人たちも理解できているので、特に何も言わず指示に従って動いていく。
早めに初日の作業を切り上げて、宿に戻り風呂に入ってからご飯に。
ご飯後は、翌日の段取りについて話し合う事にした。
初日に実際に自分達で作業してみてや、作業風景を見ての感想なども言い合うことにした。
翌日には、今日土台枠部分に流し込んだ素材が固まって土台としての役割が果たせるはずとドムじぃーちゃんが話をする。
流し込んだ素材は、混ぜている間は白いの液体だが、型に入れて一晩放置して置くと乾燥して灰色になって固まり、強度をあげる代物らしく、土台としての役割を果たすのだとか。
一見硬い岩のようにみえるのだが、柔軟性に富んでいる上に、耐久性にも優れていて火や水にも強いとか。
あと、分圧性に優れていてどんな重さにも耐えれる性質を持っているのだった。
とにかく万能なものなので、大きめの建物(ギルドとか宮殿)や展示物を置く建物(博物館や美術館、大きめの商店)などによく用いられる素材なんだって。
因みに、今まで建てたギルドや大きめの建物にはちゃんと使われていたという。
今回建てる予定の建物は、中ぐらいのかまくら風の建物を円形に小分けに建てて、中央に大きめのかまくら風の建物を建てるようになっている。
中央の大きめのかまくら風の建物の上に、筒状の建物を建てるのだとか。
その筒状の建物から各中ぐらいのかまくら風の建物に通路で繋ぐという、また変わった建て方をするという。
最終的には、ドーム状の様な大きな壁で土台の中ぐらいのかまくら風の建物の半分程だけ残して覆うようにする予定。
外からは大きなドームに沢山の入り口がある風に見えるようにするとドムじぃーちゃんは、図を見せながら話していた。
あまり想像がつかない建物になりそうなので、完成が凄く楽しみだった。
その為、明日土台がきちんと乾いているか確認してから次の作業に移るとドムじぃーちゃんは職人顔で話を進めていく。
今日作った建物の枠組みは、一階部分のかまくら風の建物のみ。
先にかまくら風の建物を完成させてから、次の建物を造っていくとドムじぃーちゃんは話を進める。
「明日は、土台が乾いているか確認してから、乾いていたら床板の基礎を貼るぞ。
その為に、補足柱と枠を付け足す作業もする。明日は、木材を切ってつなげてを繰り返すぞ。
手順に関しては、当日作業をしながら説明するからな。」
そう話すドムじぃーちゃんの言葉を皆は真剣な表情で聞いていた。
「足りない物とか必要なものはありますか?」
サリムさんがそう質問するとドムじぃーちゃんはちゃんと答える。
「今の所は素材は十分ある。必要な道具は、用意してある。
使い方はちゃんと教えてやる。
無理そうなら、魔法を使ってやってくれてもいい。」
ドムじぃーちゃんの言葉に、皆はホッとしていた。
建築仕事なんて皆は初めてだから、魔法を使っても良いと言われて安心していた。
ドムじぃーちゃんも建築する時は、多少の魔法は使うが、職人気質の為道具を使って一つ一つ手作業で造る方が好きなタイプだ。
それは、この世界では有名な話だったみたいで、全ての作業を手作業ですると言われたらどうしようかと思っていたみたいだった。
「細かい所は、出来るだけ手作業をしたい所だが、あまり時間をかけすぎるのもどうかと思うからな。」
ドムじぃーちゃんは少し残念そうに話す。
「まぁ~、街が出来てからも修繕やなんやらで俺ら職人の出番はあるからな。
そん時は、一からじっくりやるのも乙だからな。」
まるで自分に言い聞かせるように話すドムじぃーちゃん。
とにかく今は、なるべく時間をかけずに頑丈な街を造る事が最優先となる。
その為、魔法をメインに使用して街づくりを行うのだとドムじぃーちゃんは話してくれた。
「楽しみは、後にとっておくほうがいいしなぁー。」
そう言って笑うドムじぃーちゃん。
「分かりました。私達は、建築に関してはど素人です。なにぶんご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。」
そうサリムさんが言うと、他の側近さん達も一緒になってドムじぃーちゃんに頭を下げる。
それを見て慌てるドムじぃーちゃん。
「やめてくれよ!誰だって、得て不得手はある。気にすんな。」
そう言って苦笑いしながら、皆に頭を上げるように声をかける。
すると、私とお兄ちゃんの腕輪の中で話を聞いていた【大聖霊】達が突然現れた。
『ちょっと。私たちは、そのギルドが出来上がったら協力しますわ。』
『街のメインとなるギルドができたら、それに合わせて他の建物を一気に造っていくよ。』
『それまでは、体力も魔力も蓄えておくぜ。』
『私たちは主人の腕輪で寝ているけど、話は聞いているから情報は教えて欲しいなぁー。』
そう口々に言うと、返事を聞く前にまた腕輪に戻って行った。
「相変わらず突然に現れて、言いた事言って帰る奴らだなぁー。まぁ~良いけどよ。」
「いつもあんな感じなんですか?」
『大概そうですね。下手をすれば、しれっと横に居る時もありますよ。』
「えっ?!それは、驚きますね。」
そう言って、私とお兄ちゃんを見つめる皆んな。
「???」
私とお兄ちゃんがキョトンとしていると、何故が笑われた。
「まぁ~、主人がこんなに可愛いですから、仕方がないですね。」
「そうですね。」
「それもそうですね。」
「可愛いといいですね。」
「いいのか?」
『良いですよ。』
そう言って話を纏めようとする皆んな。
なんか釈然としないが、私もお兄ちゃんも皆が納得しているので、そのままにした。
翌日の段取りについて話が纏まると、今日の作業についての感想や意見を各自で述べ出す。
しょうみドムじぃーちゃん以外の人は建築に関してはど素人の人達ばかり。
だからだろう、どの程度なら作業についていけるかを知りたいのだろう。
率直に聞くと遠慮して本音を言わなそうなので、感想を聞くといった形をとって深層心理を探ろうという魂胆みたい。
皆食後のお酒も進みほろ酔い状態なのもあり、最初よりリラックスして話をしだす。
やはり皆建築作業に関して本当に知識も技術もないので足手纏いにならないようにするのに必死だという。
それは今日の姿を見ていてドムじぃーちゃんもドラしゃんもわかっていた。
それに...必死さが見受けられたので何かあるのでは?と感じたそうなのだ。
でも今日の話し合いでは...その感じた事を聞き出すことはできなかったみたい。
とりあえず、明日の予定については話が纏められたので、今日はもう休む事にした。
ドラしゃんは、夕食の片付けをしてから休むと言うので、ドムじぃーちゃんも付き合う事に。
他の人達も手伝うと言ったが、慣れていない生活になるので早めに休むように促した。
側近の皆さんは、渋々自室へと向かっていく。
彼らが部屋に向かうのを確認して、ドラしゃんとドムじぃーちゃんは片付けにとりかった。
私とお兄ちゃんは、大人しく作業を見守る様に言われたので、大人しくしていた。
しかし、ドラしゃんとドムじぃーちゃんが作業を終える頃には私もお兄ちゃんも寝落ちしていた。
ドラしゃんは、寝落ちした私とお兄ちゃんを抱き抱えて楽しそうに寝室へと連れて行ってくれた。
私とお兄ちゃんは、暖かい入れ物に入って揺れる夢を見ながら一晩をあかしたのだった。
ドムじぃーちゃん:
今回は、大変だなぁー。
ドラしゃん:
作業の手が少ないですからね。
今回は、色々警戒しないといけないですしね...。
ドムじぃーちゃん:
中央の街の方が人が多い分、狙われやすいからな。
少しでも戦力がある方が良いからな。
ドラしゃん:
案外こちらの方が戦力が高かったりするかも知れませんね。
ドムじぃーちゃん:
Σ(゚д゚lll)
よく考えたら、そうかもなぁー。
作り出した全ての土台部分に、サリムさんとヤマブキさんが混ぜた材料を流し込むだけでとりあえず今日の作業を終えることにした。
やろうと思えばもっとできるのだが、黒服の男の存在を警戒しながらの作業となるので、必要以上に力と体力を使わずにということだ。
それを周りの人たちも理解できているので、特に何も言わず指示に従って動いていく。
早めに初日の作業を切り上げて、宿に戻り風呂に入ってからご飯に。
ご飯後は、翌日の段取りについて話し合う事にした。
初日に実際に自分達で作業してみてや、作業風景を見ての感想なども言い合うことにした。
翌日には、今日土台枠部分に流し込んだ素材が固まって土台としての役割が果たせるはずとドムじぃーちゃんが話をする。
流し込んだ素材は、混ぜている間は白いの液体だが、型に入れて一晩放置して置くと乾燥して灰色になって固まり、強度をあげる代物らしく、土台としての役割を果たすのだとか。
一見硬い岩のようにみえるのだが、柔軟性に富んでいる上に、耐久性にも優れていて火や水にも強いとか。
あと、分圧性に優れていてどんな重さにも耐えれる性質を持っているのだった。
とにかく万能なものなので、大きめの建物(ギルドとか宮殿)や展示物を置く建物(博物館や美術館、大きめの商店)などによく用いられる素材なんだって。
因みに、今まで建てたギルドや大きめの建物にはちゃんと使われていたという。
今回建てる予定の建物は、中ぐらいのかまくら風の建物を円形に小分けに建てて、中央に大きめのかまくら風の建物を建てるようになっている。
中央の大きめのかまくら風の建物の上に、筒状の建物を建てるのだとか。
その筒状の建物から各中ぐらいのかまくら風の建物に通路で繋ぐという、また変わった建て方をするという。
最終的には、ドーム状の様な大きな壁で土台の中ぐらいのかまくら風の建物の半分程だけ残して覆うようにする予定。
外からは大きなドームに沢山の入り口がある風に見えるようにするとドムじぃーちゃんは、図を見せながら話していた。
あまり想像がつかない建物になりそうなので、完成が凄く楽しみだった。
その為、明日土台がきちんと乾いているか確認してから次の作業に移るとドムじぃーちゃんは職人顔で話を進めていく。
今日作った建物の枠組みは、一階部分のかまくら風の建物のみ。
先にかまくら風の建物を完成させてから、次の建物を造っていくとドムじぃーちゃんは話を進める。
「明日は、土台が乾いているか確認してから、乾いていたら床板の基礎を貼るぞ。
その為に、補足柱と枠を付け足す作業もする。明日は、木材を切ってつなげてを繰り返すぞ。
手順に関しては、当日作業をしながら説明するからな。」
そう話すドムじぃーちゃんの言葉を皆は真剣な表情で聞いていた。
「足りない物とか必要なものはありますか?」
サリムさんがそう質問するとドムじぃーちゃんはちゃんと答える。
「今の所は素材は十分ある。必要な道具は、用意してある。
使い方はちゃんと教えてやる。
無理そうなら、魔法を使ってやってくれてもいい。」
ドムじぃーちゃんの言葉に、皆はホッとしていた。
建築仕事なんて皆は初めてだから、魔法を使っても良いと言われて安心していた。
ドムじぃーちゃんも建築する時は、多少の魔法は使うが、職人気質の為道具を使って一つ一つ手作業で造る方が好きなタイプだ。
それは、この世界では有名な話だったみたいで、全ての作業を手作業ですると言われたらどうしようかと思っていたみたいだった。
「細かい所は、出来るだけ手作業をしたい所だが、あまり時間をかけすぎるのもどうかと思うからな。」
ドムじぃーちゃんは少し残念そうに話す。
「まぁ~、街が出来てからも修繕やなんやらで俺ら職人の出番はあるからな。
そん時は、一からじっくりやるのも乙だからな。」
まるで自分に言い聞かせるように話すドムじぃーちゃん。
とにかく今は、なるべく時間をかけずに頑丈な街を造る事が最優先となる。
その為、魔法をメインに使用して街づくりを行うのだとドムじぃーちゃんは話してくれた。
「楽しみは、後にとっておくほうがいいしなぁー。」
そう言って笑うドムじぃーちゃん。
「分かりました。私達は、建築に関してはど素人です。なにぶんご迷惑をおかけするかと思いますが、よろしくお願いします。」
そうサリムさんが言うと、他の側近さん達も一緒になってドムじぃーちゃんに頭を下げる。
それを見て慌てるドムじぃーちゃん。
「やめてくれよ!誰だって、得て不得手はある。気にすんな。」
そう言って苦笑いしながら、皆に頭を上げるように声をかける。
すると、私とお兄ちゃんの腕輪の中で話を聞いていた【大聖霊】達が突然現れた。
『ちょっと。私たちは、そのギルドが出来上がったら協力しますわ。』
『街のメインとなるギルドができたら、それに合わせて他の建物を一気に造っていくよ。』
『それまでは、体力も魔力も蓄えておくぜ。』
『私たちは主人の腕輪で寝ているけど、話は聞いているから情報は教えて欲しいなぁー。』
そう口々に言うと、返事を聞く前にまた腕輪に戻って行った。
「相変わらず突然に現れて、言いた事言って帰る奴らだなぁー。まぁ~良いけどよ。」
「いつもあんな感じなんですか?」
『大概そうですね。下手をすれば、しれっと横に居る時もありますよ。』
「えっ?!それは、驚きますね。」
そう言って、私とお兄ちゃんを見つめる皆んな。
「???」
私とお兄ちゃんがキョトンとしていると、何故が笑われた。
「まぁ~、主人がこんなに可愛いですから、仕方がないですね。」
「そうですね。」
「それもそうですね。」
「可愛いといいですね。」
「いいのか?」
『良いですよ。』
そう言って話を纏めようとする皆んな。
なんか釈然としないが、私もお兄ちゃんも皆が納得しているので、そのままにした。
翌日の段取りについて話が纏まると、今日の作業についての感想や意見を各自で述べ出す。
しょうみドムじぃーちゃん以外の人は建築に関してはど素人の人達ばかり。
だからだろう、どの程度なら作業についていけるかを知りたいのだろう。
率直に聞くと遠慮して本音を言わなそうなので、感想を聞くといった形をとって深層心理を探ろうという魂胆みたい。
皆食後のお酒も進みほろ酔い状態なのもあり、最初よりリラックスして話をしだす。
やはり皆建築作業に関して本当に知識も技術もないので足手纏いにならないようにするのに必死だという。
それは今日の姿を見ていてドムじぃーちゃんもドラしゃんもわかっていた。
それに...必死さが見受けられたので何かあるのでは?と感じたそうなのだ。
でも今日の話し合いでは...その感じた事を聞き出すことはできなかったみたい。
とりあえず、明日の予定については話が纏められたので、今日はもう休む事にした。
ドラしゃんは、夕食の片付けをしてから休むと言うので、ドムじぃーちゃんも付き合う事に。
他の人達も手伝うと言ったが、慣れていない生活になるので早めに休むように促した。
側近の皆さんは、渋々自室へと向かっていく。
彼らが部屋に向かうのを確認して、ドラしゃんとドムじぃーちゃんは片付けにとりかった。
私とお兄ちゃんは、大人しく作業を見守る様に言われたので、大人しくしていた。
しかし、ドラしゃんとドムじぃーちゃんが作業を終える頃には私もお兄ちゃんも寝落ちしていた。
ドラしゃんは、寝落ちした私とお兄ちゃんを抱き抱えて楽しそうに寝室へと連れて行ってくれた。
私とお兄ちゃんは、暖かい入れ物に入って揺れる夢を見ながら一晩をあかしたのだった。
ドムじぃーちゃん:
今回は、大変だなぁー。
ドラしゃん:
作業の手が少ないですからね。
今回は、色々警戒しないといけないですしね...。
ドムじぃーちゃん:
中央の街の方が人が多い分、狙われやすいからな。
少しでも戦力がある方が良いからな。
ドラしゃん:
案外こちらの方が戦力が高かったりするかも知れませんね。
ドムじぃーちゃん:
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よく考えたら、そうかもなぁー。
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