異世界親父騒動記

マサカド

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番外編

番外編 親父たちのオヤジピック2024  珍事

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「読者の皆様、こんにちわもしくはこんばんわ。司会担当の冒険者パーティードリフターのリーダーをやっております村正です。今回のオヤジピックは珍事をテーマにやっていきたいと思います」


オヤジピックの柔道
 ここは柔道の会場。
 冒険者パーティードリフターの村正対クラッシュレンジャー二号の対戦は不可解な審判の判定により、村正が負けた。
 そのことが原因で会場は混乱していた。
「誤審であります!」
「うむ、間違いなく誤審だね!」
「ロメロ・スペシャルで一本なんて間違っているでござる!」
「柔道をプロレスと勘違いしているのか?」
 親父たちの言葉はこの試合を見た全員の言葉を代弁していた。
 事実、観客からも「ふざけるなー!」だとか、「金返せーー!」だの怒号が響き渡っていた。
「ここで選択肢を誤れば暴動になるでござる!」
「うむ、それは間違いないな!」
「今の内に村正を回収した方がいいな!」
「了解であります!」
 親父たちが、動けない村正を回収した後、運営側が騒ぎを止めようとしたが、火に油を注ぐ結果になった。
「うむ、暴動になってしまったね!」
「暴動になったな!」
「暴動になったでござる!」
「肯定であります!」
 親父たちは会場の外から文字通り炎上した会場を見つめることしかできなかった。


オヤジピックの食事
 ここはオヤジピック関係者(主に選手たち)が使う食堂。
 食堂は弱肉強食の世界になっていた。
 オヤジピック参加選手たちは、一切れの肉をめぐって、壮絶な奪い合いをしていた。
「それは俺の獲物だ!」
「わしのだ!」
「ゲットだ……グフ」
 肉を手に入れた選手は殴られて、肉を手放し、また奪い合いになった。
 なぜこんなことになったかと言うと、運営側のミスにより、出された食事は野菜が大多数で肉や卵はわずかだった。
 そのわずかな肉や卵を取り合って、バトルロイヤルが展開されていた。
「醜い争いだな!」
「体力回復の為の食事によって無駄な体力の消費を行っている!」
「うむ、本末転倒だね!」
「不毛でござる!」
「肯定であります!」
 そんな中、親父たちは黙々と野菜料理を食べていた。
 なぜ参加しないのか?
親父たち「「「「「大人は一定の年齢をこえると肉(脂)を受け付けないんだ(でござる)!!」」」」」


オヤジピックの選手村
 オヤジピックの参加選手が寝泊まりする施設。
 ここでは窃盗被害が多発していた。
 親父たちも被害を受けていた。
「寝室に置いてあった物が盗まれただと!」
「どうなっているんだ?ここの警備は……」
「うむ、すぐに被害届を出さないと!」
「何を盗まれたんでありますか?」
「焙烙玉(爆弾)でござる!」
「「「「…………」」」」
 影の言葉に親父たちの思考は停止した。
「それって……まずくないか!」
「うむ、困ったね!」
「肯定であります!」
「見なかったことにしないか?」
 影を除いた親父たちは影の盗まれた危険物について相談した。
 その頃、町の中では原因不明の爆発が起きた。
 影の焙烙玉が爆発したのは、言うまでもない。
 窃盗犯は自爆テロとして逮捕された。

親父たちのその後の会話
村正「上手く誤魔化せたな!」
ブドウ「盗まれた物が陶器でできた夫婦茶碗と言ったからな!」
教授「うむ、犯人は盗んだ物が爆発したと言っていたが……」
影「誰も信じなかったでござる!」
軍曹「肯定であります!」
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