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第二章 親父たち大陸横断する
親父たち、銃撃戦に巻き込まれる
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親父たちは、困惑していた。
突如、町の二大勢力の争いに巻き込まれ、素早く路地に逃げ込み、彼らの撃ち合いを見て驚いた。
親父たちは、西部劇みたいな撃ち合いを予想したが、結果は予想の斜め下だった。
「姿形はカウボーイなのに、使ってる武器が銃ではなく、パチンコって?」
「パチンコって、日本特有のギャンブルの機械でござろう。村正殿、何を言っているんでござるか?」
「うむ、村正と影。どっちも違うぞ。あれはスリングショットと呼ばれる物だ。玩具はパチンコと呼ばれているが、あれは間違いなく猟具だ」
「今はパチンコことをそう呼ぶのか?」
「ブドウ、肯定であります。狩猟免許にいらない猟具で、狙撃事件を起こした事もある道具であります」
そんな親父たちの会話をよそに、二大勢力の争いは、終わる事のない弾の飛ばし合いをしていた。
「しかし、アメリカ開拓時代のような町なのに、銃ではなくパチンコで撃ち合いとは、魔法とか、弓矢の方がいいような気もするが、なぜ?」
「うむ、村正の意見ももっともだが、私の予測では使える者がいないのか、切り札として温存していると思われる」
「教授。なぜでござるか?」
「うむ、影よ。良い質問だ。まず魔法が使える者は限られているのだろう。スタートの街に居た時も魔法が使えるのはごくわずかに限られていたから、それが何よりの証拠だ」
「肯定であります。では弓矢使いは?」
「うむ、軍曹の質問の答えは弓矢使いは狙撃手なのだろう。ただし矢にも限りがあるし、野外ならともかく、室内では使えないのだろう」
「だから、パチンコを使っているのか、室内でも小回りが利くし、なにより小石などを使えば弾の補充が簡単にできるから」
「その通りだよ。村正」
「教授殿の講義はこれくらいにして、その場から撤退するでござる」
こうして、親父たちは争いの場から逃げ出すのだった。
マカロニの町のはずれで親父たちは、野宿の準備を始めていた。
「まさか、宿がないとは?」
「村正殿。それはしかたがないでござる。毎日毎日あんな争いがあったら、よそ者は嫌われるでござる」
「うむ、町の住人は巻き込まれるの恐れて、引きこもっているからな」
「肯定であります」
「デストロイの街の時に比べたら、まだいい方さ」
そう言いながら、親父たちが準備を完了した時に事件が始まった。
一人のボロボロになった男がこちらに向かって来て、倒れた。
「行き倒れ?」
「いや、さっきの争いの時にいた男だ」
「負けてここまで逃げてきたのか?」
「ひどい傷でござる」
「応急処置は任せるであります」
そう言って、軍曹が傷の手当てをした後、この男をどうするか相談が始まった。
「軍曹。容体はどうだ?」
「意識を失っているだけで、命に別状はないであります」
「うむ、それはよかった。ではこの男をどうするか?」
「家に帰そうにも、どこの誰かわからないんじゃ、どうしようもない」
「肯定であります」
「あ、いい考えがあるでござる」
「どうした、影」
「あそこの見える枯れ木に彼をぶら下げて置くのでござる。すぐに仲間が見つけるでござる」
「確かにあそこなら目立つが、なんかの罰ゲームのようにも、見えるんだが?」
「うむ、しかし他に選択肢がない以上は仕方がない」
そう言って、親父たちは枯れ木に男を吊るした。
この事が後の大きな争いの火種になる事を親父たちは知らない。
なぜなら親父たちが男を吊るした枯れ木は、ハンギングツリー(吊るし首の木)だった。
突如、町の二大勢力の争いに巻き込まれ、素早く路地に逃げ込み、彼らの撃ち合いを見て驚いた。
親父たちは、西部劇みたいな撃ち合いを予想したが、結果は予想の斜め下だった。
「姿形はカウボーイなのに、使ってる武器が銃ではなく、パチンコって?」
「パチンコって、日本特有のギャンブルの機械でござろう。村正殿、何を言っているんでござるか?」
「うむ、村正と影。どっちも違うぞ。あれはスリングショットと呼ばれる物だ。玩具はパチンコと呼ばれているが、あれは間違いなく猟具だ」
「今はパチンコことをそう呼ぶのか?」
「ブドウ、肯定であります。狩猟免許にいらない猟具で、狙撃事件を起こした事もある道具であります」
そんな親父たちの会話をよそに、二大勢力の争いは、終わる事のない弾の飛ばし合いをしていた。
「しかし、アメリカ開拓時代のような町なのに、銃ではなくパチンコで撃ち合いとは、魔法とか、弓矢の方がいいような気もするが、なぜ?」
「うむ、村正の意見ももっともだが、私の予測では使える者がいないのか、切り札として温存していると思われる」
「教授。なぜでござるか?」
「うむ、影よ。良い質問だ。まず魔法が使える者は限られているのだろう。スタートの街に居た時も魔法が使えるのはごくわずかに限られていたから、それが何よりの証拠だ」
「肯定であります。では弓矢使いは?」
「うむ、軍曹の質問の答えは弓矢使いは狙撃手なのだろう。ただし矢にも限りがあるし、野外ならともかく、室内では使えないのだろう」
「だから、パチンコを使っているのか、室内でも小回りが利くし、なにより小石などを使えば弾の補充が簡単にできるから」
「その通りだよ。村正」
「教授殿の講義はこれくらいにして、その場から撤退するでござる」
こうして、親父たちは争いの場から逃げ出すのだった。
マカロニの町のはずれで親父たちは、野宿の準備を始めていた。
「まさか、宿がないとは?」
「村正殿。それはしかたがないでござる。毎日毎日あんな争いがあったら、よそ者は嫌われるでござる」
「うむ、町の住人は巻き込まれるの恐れて、引きこもっているからな」
「肯定であります」
「デストロイの街の時に比べたら、まだいい方さ」
そう言いながら、親父たちが準備を完了した時に事件が始まった。
一人のボロボロになった男がこちらに向かって来て、倒れた。
「行き倒れ?」
「いや、さっきの争いの時にいた男だ」
「負けてここまで逃げてきたのか?」
「ひどい傷でござる」
「応急処置は任せるであります」
そう言って、軍曹が傷の手当てをした後、この男をどうするか相談が始まった。
「軍曹。容体はどうだ?」
「意識を失っているだけで、命に別状はないであります」
「うむ、それはよかった。ではこの男をどうするか?」
「家に帰そうにも、どこの誰かわからないんじゃ、どうしようもない」
「肯定であります」
「あ、いい考えがあるでござる」
「どうした、影」
「あそこの見える枯れ木に彼をぶら下げて置くのでござる。すぐに仲間が見つけるでござる」
「確かにあそこなら目立つが、なんかの罰ゲームのようにも、見えるんだが?」
「うむ、しかし他に選択肢がない以上は仕方がない」
そう言って、親父たちは枯れ木に男を吊るした。
この事が後の大きな争いの火種になる事を親父たちは知らない。
なぜなら親父たちが男を吊るした枯れ木は、ハンギングツリー(吊るし首の木)だった。
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