上 下
12 / 64

新入生歓迎会1.

しおりを挟む
「いぇーい凪!きたよ、ついにきた!」

「はいはい、鬼ごっこな」

「おい、なんでそんなテンション低いんだよ!腐男子が1番テンション上がるイベントじゃないかよ!!」

「いや、俺だって副会長なんかやってなきゃ夏目みたいに騒いでたわ」


俺は副会長だからやる事沢山あんだよ、逃げながら校舎の見回りしなきゃなんないからBLウオッチングしてる暇がない。悲しい。切ない。
俺何の為にこの学校入学したのか最近分からん。鬼ごっこイベント楽しめたの1年の頃だけだったわ。
あー去年が懐かしい。


「凪は大変だな。俺鬼だから捕まえようか?そしたら一緒にBLウオッチングできるべ?」

「夏目、頭良いな、でもそうするとお前が俺とデートする事になるわ」

「生徒会捕まえたらデート券ついてくんの?何その王道展開!!」

「俺が適当に提案したら拓実も賛成した。デート券は必要だなって」

「あー察した」

「は?何をだよ?」

「凪を捕まえる鬼は決まってるって事だ」


んー?どういう事か全然わからん。
おい、何も説明しずに俺だけおいて部屋から出ていこうとするな夏目。
慌てて夏目を追って、部屋を出ると隣のドアが開いて拓実が出てきた。拓実も今から登校するらしい。

好きな人と朝から会えるのって嬉しいよな。


「あ?凪と…夏目?なんで夏目が凪の部屋から出てくんだよ?」

「おー拓実おはよー、昨日凪の部屋に用事があったからそのまま泊まったんだわ」

「泊まった…?」

「そそ!お腐会ってやつだよな凪」

「そうですね」

「オフ会?何をするんだ?」

「そりゃあもちろんあんな事やこんな事を(凪と拓実で妄想)すんだよ」


夏目はお腐会の説明をしてんだよな…?俺には違う意味に聞こえるの気のせい?
お腐会は確かに男同士のあれやこれを語ったりするし、読んでる作品の感想語ったりするが夏目が言うと意味深に聞こえるのはお互い腐男子だからだろうか。


「ほーう、それは俺も参加できんのか?」

「拓実は参加してもつまらないと思いますよ?」

「…凪は楽しいのか?夏目とあんな事やこんな事するの」
「(感想会の事を言ってるのか?)はい、楽しいですよ?」

「ぶはっ!!ちょ、ふふ凪その回答は間違ってんわ。ぶふっ、ひーやべ朝から笑いすぎて腹いてー」

「なんでそんなに夏目は大笑いしてるんですか。うるさいですよ」


横でひーひー笑いながらうずくまってお腹を抑えてる夏目を立たせる。
その間拓実は何故か俺と夏目を無言で見ていた。


「はー笑った。そんな睨むなよ拓実、凪とはなんも無いぜ?」

「…本当だろうな?」

「ほんとほんと、凪~次のお腐会は拓実も参加で」

「はい?」


それはつまり拓実も俺の部屋にお泊まりする可能性があるってことか??

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

学園と夜の街での鬼ごっこ――標的は白の皇帝――

天海みつき
BL
 族の総長と副総長の恋の話。  アルビノの主人公――聖月はかつて黒いキャップを被って目元を隠しつつ、夜の街を駆け喧嘩に明け暮れ、いつしか"皇帝"と呼ばれるように。しかし、ある日突然、姿を晦ました。  その後、街では聖月は死んだという噂が蔓延していた。しかし、彼の族――Nukesは実際に遺体を見ていないと、その捜索を止めていなかった。 「どうしようかなぁ。……そぉだ。俺を見つけて御覧。そしたら捕まってあげる。これはゲームだよ。俺と君たちとの、ね」  学園と夜の街を巻き込んだ、追いかけっこが始まった。  族、学園、などと言っていますが全く知識がないため完全に想像です。何でも許せる方のみご覧下さい。  何とか完結までこぎつけました……!番外編を投稿完了しました。楽しんでいただけたら幸いです。

俺をハーレムに組み込むな!!!!〜モテモテハーレムの勇者様が平凡ゴリラの俺に惚れているとか冗談だろ?〜

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」
BL
無自覚モテモテ勇者×平凡地味顔ゴリラ系男子の、コメディー要素強めなラブコメBLのつもり。 勇者ユウリと共に旅する仲間の一人である青年、アレクには悩みがあった。それは自分を除くパーティーメンバーが勇者にベタ惚れかつ、鈍感な勇者がさっぱりそれに気づいていないことだ。イケメン勇者が女の子にチヤホヤされているさまは、相手がイケメンすぎて嫉妬の対象でこそないものの、モテない男子にとっては目に毒なのである。 しかしある日、アレクはユウリに二人きりで呼び出され、告白されてしまい……!? たまには健全な全年齢向けBLを書いてみたくてできた話です。一応、付き合い出す前の両片思いカップルコメディー仕立て……のつもり。他の仲間たちが勇者に言い寄る描写があります。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜

ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。 王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています! ※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。 ※現在連載中止中で、途中までしかないです。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?

寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。 ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。 ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。 その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。 そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。 それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。 女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。 BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。 このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう! 男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!? 溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。

日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが

五右衛門
BL
 月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。  しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

全寮制男子校でモテモテ。親衛隊がいる俺の話

みき
BL
全寮制男子校でモテモテな男の子の話。 BL 総受け 高校生 親衛隊 王道 学園 ヤンデレ 溺愛 完全自己満小説です。 数年前に書いた作品で、めちゃくちゃ中途半端なところ(第4話)で終わります。実験的公開作品

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

処理中です...