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新入生歓迎会2.

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「なんだよ、俺が泊まりに行ったら不満なのか?」

「いえ、そういうわけではないですが」


ただBL漫画とかをどこに隠そうとか、拓実が来るなら部屋をピカピカにしないととか色々考えてたとは言えねぇー。


「気に入らねぇー、夏目はよくてなんで俺はダメなんだよ」

「ダメとは言ってませんよ」

「でも不満そうじゃん?」

「え、あの…拓実?この体勢はなんですか?」

「さぁな?見ればわかるだろ?」


見ればわかる…そうだな、会話しながら拓実が近づいてきてたから俺は後ろに下がってたし。

背中に壁が当たって、両手で逃げ場をなくされてる時点でえ?壁ドンっ!?って思ったわ。
壁ドンといいこの前の顎クイの件といい拓実は俺をドキドキさせて何がしたいんですかね!?

クソイケメンめ!いい匂いするし、無理、ますます好きになっちゃうじゃん!!ドキドキしすぎて俺の心臓壊れたらどうしてくれんだ。


「凪…」

「な、何ですか…?」

「鬼ごっこ…覚悟しとけよ?」

「…へっ?」

「ふっ、マヌケ顔。ほら行くぞ凪。夏目も遅刻したら鬼ごっこ始められないからな」

「い~やナイス壁ドン、絵になる2人!!俺は壁なので2人でお手手繋いで歩きなよ~なんならハグも可!!」

「こんなうるさい壁いるわけないだろう、黙って歩け」

「いやん、八つ当たり!!」

「元はと言えばお前のせいだ夏目」

「え~ひどくね?」


壁ドンから解放された俺は、拓実に言われた言葉が理解できず2人の声が聞こえなくなるまで廊下で考えていた。



「あ、凪ちゃんやっときた~集合時間ギリギリってめずらしいじゃん」

「すみません優。ちょっと考え事をしてました」

「ナギナギ悩みがあるのー?」

「僕達がナギナギの悩み聞くよ?」


俺を心配して話しかけてくれる双子。弟の陽太は今日も兄の奏多に抱きついている。そんな2人を見て笑顔になった。

あー癒し双子可愛い。俺のBL補給だわ。
2人をギューってしてあの柔らかそうな頬っぺスリスリしたい。


「凪…おは…お疲れ?」

「あ、須藤先輩おはようございます。そうですね少しだけ朝から疲れました」


主に拓実のせいで俺の心臓が疲れてます。
そんな拓実は風紀委員長と鬼ごっこの見回りの最終確認でもしているのだろう、真剣な表情で話している。

はぁ…そんな姿もカッコイイ、好きすぎてもはや拓実が何しててもカッコよく見えるわ。
本当俺ばっか好きだな。片想い辛ぇー。

この前食堂で事故とはいえキスしちゃった後も拓実の態度は今までと変わらず普通だったし、意識され無さすぎて笑ったもんなー。

もういっその事告って玉砕して失恋した方が次の恋に進めたりすんのかね?

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