会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

んー今日はいい天気だな、綺麗な青空だ。

もう少し休憩してからお昼ご飯食べに行くかー。
皆がいないから久しぶりに1人で食べることになるのが少し寂しいけど笑


「…ふわぁ～眠たい…」


「おい、寝るな」


「うわ、冷たぁ水～？」


ベンチで眠気が襲ってきた俺は顔に押し付けられた冷えたペットボトルに目を冷ます。

誰の仕業じゃーと思って横を見たら要が立っていた。


「あれ～？要なんでいるのぉ？」


俺が疑問がっていたら要が不機嫌そうな顔をした。

え？何故に？俺何か言っちゃいけないこと言った？？


「俺がお前を1人にするわけないだろ、それより吐き気はおさまったのか？」


「大丈夫だよ～？」


「そうか、水飲んどけ」


「ありがとぉ～」


要がペットボトルの蓋を開けて俺に渡してくれた。

要は気配り上手だよなー水まで買ってきてくれるなんて。俺は起き上がって水を一口飲んだ。

あー冷たい水が体に染み渡る。


「動けそうなら昼飯でも食べに行くか？」


「行こうかなぁ～」


「そうか、歩くから掴まっとけよ？」


「……要～これ恥ずかしいからやだぁ～」


え、何が恥ずかしいのかって？
それは俺が要にお姫様抱っこされてるからだ。

しかも親衛隊の子達が見ている、めちゃくちゃ見られてる！！さらにキャアキャア言われている！！

もはや羞恥プレイ！！え、俺に死ねと？？


「顔隠しとけばいいだろ？」


「う～」


「あそこのレストランまで大人しくしとけ」


俺は顔が見えないように要の胸に顔をうずめる。

シャツの隙間から要の鎖骨がチラッと見えてドキドキしたのは内緒だ。