会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

「う、れしいに決まってるじゃないですかぁ～」

 
「そうか、勝負内容はまた後日でいいな」


「は～い～楽しみにしてまぁ～す」


嘘です、全然楽しみじゃありません。
誰か代わりに会長と勝負してくれませんか？


「とりあえず今日は2人とも帰っていいぞ、お疲れ、またよろしく頼む」


「やっと終わった琉星帰ろうぜ、じゃあな皆」


「失礼しましたぁ～」


瑞希に手を引かれ生徒会室をあとにする。

今日は色々と疲れた…。
とりあえず会長との勝負は寝て忘れよう、うん、それがいい。


-瑞希side-


撃沈してる琉星と一緒に寮まで歩く。

要との勝負が相当嫌なんだな。
いつもならうるさい琉星が今日は静かだ笑


「琉星、大丈夫か？」


「大丈夫じゃない、なんで俺が会長と勝負しなきゃいけないんだ、瑞希代わってよ」


「俺が代わったって意味ないだろ笑」


要が琉星に名前を読んでもらいたい為にする勝負だからな。
琉星が変な理由で要の名前を呼んであげなかったのが悪いから自業自得じゃね？って俺は思うけど。


「そんなに要の事嫌いなのか？」


「ううっ…嫌いなわけではないけど…」


「けど？」


「会長に関わるとめんどくさい事になりそうだからいや」


「ふ～ん」


俺には琉星の気持ちがわからんけど男子校は共学より人間関係が大変なのか？

でもそんな理由で避けられてる要も不憫だな。

琉星に全然想いが伝わってないし。
まぁ、要は不器用そうだしな。

それに琉星腐男子だから姉貴が言う腐男子受けって事に認めたくないんだろうな～笑