会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

7.

「鈍感だな」


「え？瑞希なんか言った？？」


「琉星って鈍感だなって改めて思っただけだ」


「はぁ？俺が鈍感なわけないじゃん！！誰が誰を好きとか当てるの超超得意なんですけど！！」


「おーい、琉星落ち着け？素が出てるぞー」


まだ生徒会室近いんだから演技しといた方がいいんじゃないか？要にバレても知らないぞー。

そんな俺の思いやりに気づかず、琉星はよく恋愛相談されてアドバイスとかしてんだからなと自慢げに言ってきた。

うーん、俺が言いたいのは他人の事に鈍感ってことじゃなくて自分自身に鈍感って事なんだけど…。

はぁ～琉星こんなんだしダメだな。
俺が要の恋のキューピットになってやろう、うん、そうしよう、俺は今日から不憫な要の味方になろう。


「瑞希聞いてる？俺は鈍感じゃないからね？」


「はいはい、それより湊達待ってるから早く部屋行くぞ、腹減ったし」


まだ何か言ってる琉星を無視して湊と琉星の部屋に向かう。

今日は湊と瑠夏が夜ご飯を作ってくれてるみたいだ。

要の仕事を手伝わされたから腹が減った。
今日の夜ご飯のメニューはなんだろうなー湊と瑠夏が作るご飯は最高に美味しいんだよな。

琉星が作ってくれるご飯も美味しいし、俺の友達は料理上手ばかりだな。

今日も湊達のご飯をたくさん食べようと思う瑞希であった。