世界で1番幸せな私~イケメン御曹司の一途で情熱的な溺愛に包まれて~

けいこ

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再会に胸を震わせて~涼平side~

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「そんな……涼平先生ならすぐに素敵な人が現われると思っていました」


「簡単じゃないです。僕の中では、ずっと時間が止まったままですから」


「え?」


胸が最高潮に高鳴る。
今しかない、隠していた想いを今――


「僕は、ずっとあなたを想っています。あれからずっと」


「……涼平先生?」


「ようやくちゃんと言えました。心の準備ができてないんで、上手く言えなくてすみません。だけど、本当に……あなたのことがずっと好きです」


「そんな……どうして私なんか」


「どうしてって、あなたが素敵だからですよ。でもまさか、双葉さんがシングルマザーになっていたなんて、正直、驚きました」


「……涼平先生の気持ちがもし本当なら、すごく嬉しいです。こんな私を想ってくれて、ありがとうございます。でも……私には好きな人がいます。その人と結ばれることはないけれど、私は一生、結仁と2人で暮らしていくつもりなんです」


結仁君――
それが双葉さんの子どもの名前。


「……双葉さん。僕じゃダメですか?   僕ではあなたを守れませんか?」


熱い想いが溢れ、言葉になって口からこぼれ落ちた。


「何を言ってるんですか?   涼平先生はみんなに好かれてます。これから先、必ず素敵な女性と結ばれるはずですから」


「あなたは自分を知らな過ぎる。僕は一目であなたを好きになりました。あなたには、人を惹き付ける魅力があるんです。他の誰かじゃなく、僕はあなたがいいんです。僕とのこと、真剣に考えてもらえませんか?」


「……」


「……ダメ……ですか?」


「あ、ありがとうございます。そこまで言ってもらって、本当に有難いです。でも、今は何も考えられなくて」


「……ですよね。突然でびっくりさせましたよね。あの、これ、僕の連絡先です。またいつでも連絡下さい。僕は『灯り』であなたを待ってます」


「涼平先生……」


久しぶりに再会して、その場で告白して。
あまりに焦りすぎたかも知れない。
でも、今言わないと、またあの時のような後悔を繰り返してしまう。
大切に想う人を一瞬で失うような悲しい思い、もう二度としたくなかったから。
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