大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

再集合と関係

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「ちーす、レィアー」
「あ、ナタリ、どしたの?」
「どうしたもこうしたも、普通に飯はここで食べるでしょ」
それもそうか。
後ろをみればクアイちゃんとラウクムくんもいる。
さっき別れたばっかりだけど、みんな再集合したな。
「みんな今から?」
「アタイは終わったところだけど、ラウクムとクアイは今からみたい。ほら」
言われて二人の手元を見ると、今日のメニューが盛ってあった。
ちなみにここの食堂、メニューは日によって決まっていて、おかわり自由、セルフサービス、代金は必要ナシとなっている。おぉ、なんと素晴らしいことか。
余談だが、学費もナシ。理由は国が負担してるかららしい。かわりに、下手な軍より戦力のあるこの学校の生徒達は、たまにある妖魔族との戦では、前線に送られやすいのだそうな。
そんなことを思ってると、みんなが自分達のテーブルに座った。
「いきなり変なこと聞いていい?」
急にどしたんだ、ナタリさん?めちゃくちゃ真面目な顔して。
「スリーサイズとかじゃなければ」
ちなみにスリーサイズは真面目に聞かれたことが何度かある。
その時の相手?男の証明として上を脱いだら顔を赤らめ、『そ、そうか…』と言って去っていった。去り際に『貧乳』とかいうセリフが聞こえた気がしないでもなかったが、気にしたら負けな気がした。
「あぁ、違う違う。もっと真面目な話」
ラウクムくんとクアイちゃんも真剣な顔してる。もしかして先に二人には話した?
「…自分の答えられる範囲なら」
ちょっと睨まれて怖かった…。
「アンタら、付き合ってるの?ていうか、どこまでシたの?」
…もろ下世話で気が抜けた。というか!
「「断じて付き合ってない!」ですわ!」
「おぉ、息ピッタリ!」
そこ!喜ぶな!
ちなみにアーネは食いかけの飯を放棄してすら叫んだ。
「お前らな…なんでそんな結論に行き着いた?」
「え、だってあそこ、恋人部屋じゃん」
ラウクムくん、的確に理由を答えつつ、最も答えから遠い答えをありがとう。
「それに、アタイが見た限りベッドは一つだったし、やることヤってもおかしくないかなーって」
ニヤニヤ笑いながらそんなこというなよ…
「自分の好みとかけ離れたコイツを好きになるのはまずない!第一、最初の出会い方が酷かったしな」
「レィアさんの好みってどんなの?」
…まだ『さん』で呼ぶか…。
「自分より低身長、胸は大きすぎず小さすぎず、これが最低限で、家事全般…もっと言えば料理ができる人」
「…レィアは高望みしすぎだね」
仕方ないだろ!育った環境が特殊だったんだから!
「さ、最初の出会い方がっていうのはどうしたんですか?」
いい加減疲れてきたが、アーネはまだ飯食ってる。…そろそろ終わりそうだけど、まだかかるな。自分が説明しろって目で訴えてきてる。
「三十位を争って決闘して、自分の戦技アーツを腹にキメて終わらせた」
「「「うわぁ…」」」
引くな!
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