大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ

鮭とば

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本編

メンバーと晩飯

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話し合ってみた所、何ともわからんというのが話し合いの結果。
いやだって、情報が少なすぎるだろ。
考察しようにも何もわかってないんじゃ、どうしようもない訳で。
と、言う訳で。
「アーネとニケが今から外に探しに行ってみよーか」
打てる手はこれぐらいか。
「はい?」
「だから、とりあえず怪しそうなその夜の人影…だっけ?それを探してみようか。んで、もし出来れば捕獲って事でどーよ」
「そうですね!僕もそれがいいかと!」
賛成二名に疑問一名か。なら、多数決的に決定だな。
「さて、そうなると人影が出る時間帯がわかると楽なんだが…ニケ、わかるか?」
「ちょっと…」
「そうですね!大体十時以降の報告が多かったです!ですので、その一時間ほど前から出るのがよろしいかと!」
「その…」
「おっけー。なら、飯食って風呂…は、この宿無かったな。しゃーねぇ、湯で湿らしたタオルで拭くだけかなぁ…その後に任せるなー」
「はい!あ、お手伝いしましょうか!?」
「いや、流石にそれは遠慮──」
「あの!」
「んだよアーネ。さっきからやかましいぞ」
「さっきから分かってたんなら、すぐに反応してくれてもいいんじゃなくて!?」
やかましい。耳がキンキンするわ。
「はい、んじゃぁアーネ、何よ?」
「なんで私とニケさんだけが探しに行かなければならないんですの!?貴女は何をしているつもりですの!?」
「答えは単純。一つ、俺はお前曰く怪我人だから。一応、療養してるよ。ついでに、学校長に報告しなきゃいけないから、それをこっちでしとく予定。何か他に質問ある?」
「…報告…ですの?」
何意外そうな目で見てやがる。
「そ。報告。一日一回、学校長が弓矢飛ばすから、それを使えって。最初はどうしろと意味がわからんかったが、ニケの話聞いてわかったわ」
つまり、矢に紙結べば勝手に飛んでいく、と。
「っつー訳でお二人さん、任せた!てか、俺は何時になったら復帰できるの?」
「了解です!」
「まぁ、そういうことなら…で、貴女の復帰ですの?…そうですわね。あと二日…最低一日ほどあればいいですわよ?もちろん、無理無茶をしなければ、の話ですけど」
「了解。さて、それじゃぁ飯は…確か一階の飯屋で出されるんだよな?」
「そうですね!今なら丁度出来上がった頃かと!」
という訳で一階に降りて晩飯。
あぁ、言うの忘れてたけど、アーネが急に増えたとあって部屋は一つしか借りてない。つまりは相部屋。
元々そうだから構わないけどさ…。
ニケが警護とかも兼ねて一緒に泊まるなんて聞いてない。
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