282 / 2,022
本編
決着と始末
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とりあえずと言うかなんと言うか。
ひとまず、この糞面倒だった派閥のアレコレは決着がついた、と見ていいだろう。
え?どんな決着かって?
よし、現状を整理してみようか。
《キャット・シー》と《シェパード》の各派閥は《緋目騎士》の俺を自分の派閥へ取り込みたかった。
ちなみに俺は面倒だからあんまり入りたく無いな…って所。
で、《不動荒野》と《雷光》が喧嘩をして、喧嘩の結果、負けた《不動荒野》達の派閥は引っ込まざるを得なくなった。
その後、キレた俺が《雷光》に決闘を挑んで、勝者は今決まった。見てたよな?
さて、そうなると、俺のお願いが通る訳だ。
つまり、《シェパード》の方も俺に手出しは出来なくなる。
そして、俺には特にどこぞの派閥に入る気はサラサラ無い。
という訳で。
晴れて俺は前と同じ、フリーになった。
さて、これでメデタシメデタシ、さぁ帰って久しぶりにグッスリと寝ようか。最近は《不動荒野》の襲撃が酷かったからな。
「レィアさん!何遠い目してるの!!これどうするの!?」
…ラウクムくん、今いい感じに現状から目をそらしてたんだが、見事に引きずり戻してくれてありがとう。
前回の終わり方、覚えているだろうか。
《雷光》の右脚に俺の白剣が突き刺さって俺の勝ち。うん、正解。
ただ、場所がな…。
問題の場所ってのは白剣が刺さった場所と、《雷光》がいた場所。
あの後、右脚に白剣が突き刺さった《雷光》は、見事に落下。そして……無様に地面に墜落した。
そりゃもう見事に。
ちなみに天井は馬鹿高い。多分、十メートル…いや、十五メートルぐらいか?下手したらもっと高いな。
とにかく、そんな高所から受身も取れずに墜落した《雷光》は、静かに治療班(それにプラスしてラウクム君が探してきたアーネ)の回復魔法を受けている。
「どうするもこうするも、俺にゃ何も出来ねぇんだが…」
「にしても、あんな高いところで足なんて狙ったら着地に支障が出るのは当たり前でしょ!もうちょっと考えて…」
「自分から進んで高い所行って対策もなく叩き落とされたのはあっちだしな。対策してりゃよかったのに」
もしくは避けるとかさ。
そう小さく呟いたが、誰も賛同はしてくれないだろうな…。
そうそう、あの亡霊達は既に消えてる。あの戦闘が終わる頃には全員いなかったな。
記憶の使用にあたっては、細心の注意をはらわないといけない、という教訓にもなったな。
なんか、深さがあるみたいで。
奥に行けば行くほど勇者の数は多く、戦闘経験とかは豊富そうな気配。
代わりに危険な雰囲気だが…。
そんな事を思いながら訓練所からこっそりと出ていった。
「ちょっと貴女!待ちなさいな!!」
…出れなかった。
ひとまず、この糞面倒だった派閥のアレコレは決着がついた、と見ていいだろう。
え?どんな決着かって?
よし、現状を整理してみようか。
《キャット・シー》と《シェパード》の各派閥は《緋目騎士》の俺を自分の派閥へ取り込みたかった。
ちなみに俺は面倒だからあんまり入りたく無いな…って所。
で、《不動荒野》と《雷光》が喧嘩をして、喧嘩の結果、負けた《不動荒野》達の派閥は引っ込まざるを得なくなった。
その後、キレた俺が《雷光》に決闘を挑んで、勝者は今決まった。見てたよな?
さて、そうなると、俺のお願いが通る訳だ。
つまり、《シェパード》の方も俺に手出しは出来なくなる。
そして、俺には特にどこぞの派閥に入る気はサラサラ無い。
という訳で。
晴れて俺は前と同じ、フリーになった。
さて、これでメデタシメデタシ、さぁ帰って久しぶりにグッスリと寝ようか。最近は《不動荒野》の襲撃が酷かったからな。
「レィアさん!何遠い目してるの!!これどうするの!?」
…ラウクムくん、今いい感じに現状から目をそらしてたんだが、見事に引きずり戻してくれてありがとう。
前回の終わり方、覚えているだろうか。
《雷光》の右脚に俺の白剣が突き刺さって俺の勝ち。うん、正解。
ただ、場所がな…。
問題の場所ってのは白剣が刺さった場所と、《雷光》がいた場所。
あの後、右脚に白剣が突き刺さった《雷光》は、見事に落下。そして……無様に地面に墜落した。
そりゃもう見事に。
ちなみに天井は馬鹿高い。多分、十メートル…いや、十五メートルぐらいか?下手したらもっと高いな。
とにかく、そんな高所から受身も取れずに墜落した《雷光》は、静かに治療班(それにプラスしてラウクム君が探してきたアーネ)の回復魔法を受けている。
「どうするもこうするも、俺にゃ何も出来ねぇんだが…」
「にしても、あんな高いところで足なんて狙ったら着地に支障が出るのは当たり前でしょ!もうちょっと考えて…」
「自分から進んで高い所行って対策もなく叩き落とされたのはあっちだしな。対策してりゃよかったのに」
もしくは避けるとかさ。
そう小さく呟いたが、誰も賛同はしてくれないだろうな…。
そうそう、あの亡霊達は既に消えてる。あの戦闘が終わる頃には全員いなかったな。
記憶の使用にあたっては、細心の注意をはらわないといけない、という教訓にもなったな。
なんか、深さがあるみたいで。
奥に行けば行くほど勇者の数は多く、戦闘経験とかは豊富そうな気配。
代わりに危険な雰囲気だが…。
そんな事を思いながら訓練所からこっそりと出ていった。
「ちょっと貴女!待ちなさいな!!」
…出れなかった。
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