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電撃のロンメロ軍団。
さすが、独逸帝国の機甲大隊だ。
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ウゴーリャは、「エンジン始動。」 と命じる。 「ガウウウン。」 と1発で始動した。 「えっ。」 と驚くウゴーリャだ。 いままで、3回から4回始動を試して、やっと動いていたが・・ 「これは、どうしたことか。」 動きが全然ちがうのだ。 日本製の燃料噴射装置が、V型の12気筒デーゼルエンジンを別物に替えていたのだ。 いままでは、機械式の独逸帝国製の噴射器だったのだが・・・ 独逸帝国の工兵がロンメロの命で、ソ連のV型戦車の部品交換をやった結果であった。 基本、エンジンは各気筒に燃料を噴射するんだが、その形式で馬力がかなり違うのだ。 ガソリンエンジンのキャブレターが1個より2個が馬力はあがるのである。 それで、12気筒の各気筒に直噴で軽油が・・・ いままでは、機械式の古い形式だった。 それが、日本製の電子燃料噴射となったのだ。 いままでの馬力とは雲泥の差なのだ。 いままで、やっと先導をこなしていたが、これで、独逸の戦車の先導が・・・ 「なんと、独逸帝国の工兵は神か!」 と驚くウゴーロャだった。 「うむ、これで、先導がスムーズになったな。」 「え、え、やはり日本製ですね。」 と副官だ。 「あ、あ、オレは戦車を全部、日本製に替えたいが、それは独逸帝国としてはできない、しかし部品だけでも。」 と嘆くロンメロだ。 「そうですね、中身が日本製なら外観でバレなければよいのでは?」 と副官だ。 「そうだな、フローラに相談してみようか。」 そこは、間違えないロンメロである。 山の神が誰なのか、独逸帝国の影のボスが誰なのか、一番ロンメロが知ってるのだ。 途中で、なんども給油して、シベリア横断をやってのけたロンメロ戦車軍団である。 「三日で、シベリア横断ですか。」 とソ連のウゴーリャが驚く。 ソ連軍だと、はやくて10日はかかるのだ。 さすが、電撃のロンメロ戦車軍団である。 もうすぐ、満州国の国境である。 そこに、満州の戦車隊が待機してるはずだ。 そう、この作戦はロンメロ軍団と満州戦車隊と米軍が協力して3方面作戦で、シナを追い込む作戦なのだ。 もちろん、作戦立案はロンメロである。 ハンナがフローラに相談して、フローラがロンメロに水を向けたのである。 そうなのだ、あのベトナム幼女のレポートである。 (それも、写真入りだ。) ロンメロはベトナム幼女の繋がれた首輪の写真を見てから5日で、ソ連を横断して、満州国の国境の目前まで到達したのだ。 さすが、電撃戦がお家芸の独逸帝国である。 「では、これで。」 「うむ、感謝する。」 互いに挨拶で別れる、ロンメロ軍団とソ連憲兵隊である。・・・ 「これは、これは、ロンメロ将軍、待っておりました。」 と満州国戦車隊の北満隊隊長の王珍が頭を下げた。 (日本式の礼である。) ロンメロも礼で返す。 見ると、新型トヨス戦車が並んでいる。 「さすが、北満隊は新型か。」 とロンメロが返すと、「いいえ、米軍は最新型ですから。」 と遠慮がちな返事が返ってきた。 「ほう、最新型とは?」 「いまから、見にいかれますか。」 「それは、是非、見学したいものだ。」 もう、ロンメロ独逸帝国大将軍閣下は顔が戦車見たさにホコろんでいた・・・・・
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