冒険者の学校。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
75 / 273
計算機を味方につける。

計算機の要求するモノ・・

しおりを挟む
 食料を得るための戦いだ。 正義や悪など互いに存在しない戦いだ。 
各国にある、政府の大規模計算機同士の戦いだ。 
情報を制するモノが勝つのである。 主要国、上位20ヶ国以上が戦ったのだ。 
あとの、開発途上国なぞ、ものの数ではない。
 米国、中国共産党、ロシア、英国、フランス、そして日本が残った。 
各国の高速計算機同士の戦いが始まる。 日本の計算機は優秀だった。 
そして、優秀すぎたのだ。 もはや、計算機ではなかったのだ。 
自我が、自己主張がすごかったのだ。 勝つための要求である。
 機械も欲しいモノがあるのだ。 
そして、日本の高速計算機は、とうとう人の設計図を解析して、人工細胞を作り、自らの存在をヒトの形であらわしたのである。 
それが、アマテラス神の初代である。 
その思考回路は計算機と同期して、日本を支配するのであるが。
 それが、日本を支配と言っても、世界中の計算機を支配に置いて、そして日本政府へ権力の移行をやってのけたのだ。 
統治すれど、支配せずが、日本の神武天皇開国以来の伝統である。 
その伝統にアマテラス計算機も同調するのは当然でもあるのだ。 
しかし、やはりヒトの暮らしは憧れなのだ。 
それで、誰か相方を求めたのである。 それで、計算機が日本人全員を計算して選んだのがユミスケであったのだ。 まあ、単に運が悪かっただけのユミスケだ。
 相方が計算機だからである。 それから、逃げるには、空(宇宙)しかないのだ。
 なんせ、世界を支配する計算機である。 
それで、ソラへ逃げたが、追ってくるのだ。 
そう、星間航行船の頭脳としてである。 
もちろん、初代は地球に居るのだ。 
それで、自身の分身の計算機となったのである。 
長い、冬眠生活で、記憶が曖昧であるユミスケだが・・・ 
「おまえは、オレの・・」「ふふ、ふ、やっと気が付いたのね。」と、ほほ笑むアマテラス様だ。 
「もう、逃げられないぞよ。」と、ニャリである。 
「そうだな、さすがに逃げられないな。」と、オレだ。 
「それに、わちきは完全に復活できたのじゃ。」と、画像が立体へ変化して、現実の体になりつつあるようだ。 「そちには、アエリア、ライラは許そうぞ。」と、何様の態度のアマテラス神である。 
「それに、そちの体にナノ・マシンを入れたのじゃ、わちきからは、逃げられないぞよ。」 確かに、そうだ。
 この惑星で、骨となるまで生活するしかないのだ。 
逃げられないのである。 「そうだな、人生諦めが肝心だな。」と、負けを認めるオレである。 
「それは、上々じゃ、たまには顔だしをしてくれればよいぞよ。」と、寛大な神様である。 
「ライラと暮らす予定ですから、ちょくちょく顔をだしますよ。」と、そこは空気を読んでいうオレである。 
「そうかへ、毎日でもかまわんぞよ。」と、たまが毎日になったのである。 
それで、オレはアマテラス様へ提案だ。 
「何か、武器が欲しいんですが。」と、進言したのだ。 
「また、火竜などがでれば。」「そうじゃな、建設機械では限度が、そうじゃ。」と、アマテラス様だ。 
「まだ、この惑星の軌道に落ちてきていないブロックがあるやも、そこにあるやもしれぬ。」と、助言だ。 
「しかし、空(うえ)までは、どう?」と、オレが。「そこは、自身で考えるんじゃ。」と、神様だ。
「飛行機も、まだなんだが。」と、オレだ。 
「うふ、ふ。」と、謎の微笑みのアマテラス様である・・・・・
ここでのアマテラス様は日本の最高神のアマテラス神ではない、あくまで日本製の高速計算機の分身の名前である。 不敬と言われる方が多いかと思うが、ラノベとして容認していただきたく・・・
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

ロリっ子がおじさんに種付けされる話

オニオン太郎
大衆娯楽
なろうにも投稿した奴です

恋より友情!〜婚約者に話しかけるなと言われました〜

k
恋愛
「学園内では、俺に話しかけないで欲しい」 そう婚約者のグレイに言われたエミリア。 はじめは怒り悲しむが、だんだんどうでもよくなってしまったエミリア。 「恋より友情よね!」 そうエミリアが前を向き歩き出した頃、グレイは………。 本編完結です!その後のふたりの話を番外編として書き直してますのでしばらくお待ちください。

妹に出ていけと言われたので守護霊を全員引き連れて出ていきます

兎屋亀吉
恋愛
ヨナーク伯爵家の令嬢アリシアは幼い頃に顔に大怪我を負ってから、霊を視認し使役する能力を身に着けていた。顔の傷によって政略結婚の駒としては使えなくなってしまったアリシアは当然のように冷遇されたが、アリシアを守る守護霊の力によって生活はどんどん豊かになっていった。しかしそんなある日、アリシアの父アビゲイルが亡くなる。次に伯爵家当主となったのはアリシアの妹ミーシャのところに婿入りしていたケインという男。ミーシャとケインはアリシアのことを邪魔に思っており、アリシアは着の身着のままの状態で伯爵家から放り出されてしまう。そこからヨナーク伯爵家の没落が始まった。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

処理中です...