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しおりを挟む「それならなおさらあなたに受け取って欲しいわ」
「いいえ、できません」
アンナは頑なにそれを拒んだ。
「わかったわ。じゃあこのお礼はなにか別の形で。それじゃあ」
マリヤは運転手に買いに走らせたヒールの低い新しい靴を履いて店を後にする。ケーキは運転手が丁重に運んだ。マリヤがドアの間際で振り返った。
「あなた、名前は?」
「宮岡杏奈です」
「わたしは戸川マリヤ。またね、アンナ」
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