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3.Ω嫌いのαと、Ωになることを受け入れたβ編

3-4:Ω嫌いのαと、Ωになることを受け入れたβ編4【R-18】

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 そして籠理さんは俺の足を掴み、自らの肩に乗せてお互いの距離を縮めてくる。
 俺の後孔に熱いものが押し当てられ、擦り付けるように先端で弄ばれた。

「やぁっ♡♡ あっ、あ゛っ♡ いじわるしないで♡ はや、く……っ♡」
「可愛い。もっとおねだりしてください、狭間くん」

 早く挿れて欲しいのに、彼は後孔の表面を浅く抉るだけで一向に侵入してこない。
 快感に踊らされている俺は、ただ浅ましい姿を彼に晒すしかなくなる。

「おねが、いっ♡ もっ、奥までっ♡ 籠理さんのでいっぱいに、してぇっ♡♡♡」
「ふふ、よくできました。偉いですね、狭間くん」

 籠理さんは俺の頭を優しく撫で、褒めると同時に一気に腰を押し進めてきた。
 その衝撃で俺の体は弓なりにしなり、足先がぴんと伸びて絶頂に達する。

 ……けれど彼は動きを止めず、容赦なく腰を動かし俺の中を蹂躙しだした。

「あ゛っ♡  い、まっ♡ いった、イったばっかぁ♡♡ あ゛ぁんっ♡♡」

 後孔は何度も収縮を繰り返しているのに、籠理さんは更に奥深くを抉ってくる。
 熱くて硬いものが俺の性感帯を擦り、引き抜かれる度に視界が白く染まる。

(気持ちいいのが、続いてる♡ いつもはすぐ終わるから、余裕あったのに♡♡)

 性処理が愛情表現に変わってから、籠理さんは延々と俺を貪ろうとしている。
 本気で嫌がることはされないが、抑えられていた欲望は相当なものだった。

「逃げないで、狭間くん。腰が引けてますから、もっとくっつきましょう?」
「や゛ぁっ♡♡ あたま、だめになっちゃ♡♡ あ、あぁああ゛っ♡♡」

 籠理さんは俺の腰を掴んで引き寄せ、更に深いところまで繋がろうとしている。
 激しい動きではないけど、最奥まで押し入れようと覆い被さってきた。

「あはっ、やっと全部入りましたね。狭間くんの中、全部私で埋まってる」

 籠理さんが腰を押しつけてくると肌同士が触れ、根元まで咥え込んだのが伝わる。
 薄い下腹部が僅かに膨れ、籠理さんのものが全て入っていることを表していた。

(おなか苦しいのに♡ うれしい♡♡ ずっとこうしていたい♡♡)

 俺は自分の下腹部に手を這わせ、籠理さんの存在を確かめて幸福に浸る。
 すると彼は唇を噛み締め、俺の腰を掴む手に力が入った。

「あんまり煽ると、どうなっても知りませんよ。せっかく我慢してるのに」
「えっ、これで容赦してるつもり? ……ひゃ、まって♡  俺が悪かったから♡♡」

 籠理さんが少し腰を浮かすと、先端が抜け落ちる寸前まで引き抜かれた。
 そして入口付近で遊ばれた後に、一気に最奥まで貫かれる。

「っあ゛ぁ♡♡ ん、あ゛ぁっ♡♡ あ゛んっ♡ あ゛んっ♡ あ゛ぁんっ♡♡」
「ふふ、振りまわされちゃって可愛い。もっと、声聞かせてください」

 籠理さんの動きは徐々に激しくなり、俺の体もそれに呼応して高ぶっていく。
 動きに合わせて嬌声を上げ、彼の律動に合わせて足先が揺れた。

(籠理さん、おもってたより強引だ♡♡ めちゃくちゃにされるっ♡♡♡)

 捕食者を思わせる眼で俺を見下ろし、籠理さんは容赦なく腰を打ち付けてくる。
 その余裕のない表情が愛おしくて、俺も無抵抗で受け入れていた。

 けれど籠理さんは唐突に動きを止め、不安そうな顔で頬を撫でてくる。

「されるがままですけど、大丈夫ですか? 本当に嫌なら、言ってくださいね」
「や、じゃない♡ 籠理さんのすきにされたいだけっ♡♡ やめないで♡♡」

 籠理さんは体を引こうとするが、俺は逃げられないように足を絡めて捕まえる。
 そして自分からも腰を動かし、誘惑しようとできる限り淫らに振舞った。

「んっ、んっ……♡ ね、気持ちいいでしょ? 俺も頑張るからぁ……♡」
「じゃあ、朝になるまで付き合ってくれますか? 私、本当は性欲強いんですよ」

 籠理さんは俺を抱き起こし、対面座位の姿勢に変えて腰を落とさせる。
 俺は縋る様に彼の首に腕をまわし、涙目で何度も頷いた。

「っ、あ……♡ もっと激しくしていいよ♡ 籠理さん、まだイってないでしょ♡」
「一晩中本気でしてたら、狭間くんの体が持ちませんから。少しずつしましょう」

 繋がってはいるけど、籠理さんのものは張り詰めたまま一度も吐き出していない。
 けれど彼の額には玉のような汗が浮かび、吐息も荒く吐かれて熱っぽい。

(俺のこと、気遣ってくれるのは嬉しい。けど我慢させたいわけじゃないんだ)

 籠理さんは執着心こそ強いけれど、基本的に俺を尊重しようとしてくれる。
 だから彼の頬に手を添え、ゆっくりと引き寄せて唇を重ねた。

「じゃあ一回だけ、中に出しちゃいなよ。俺もイきたいし、ね?」
「でも、……うん。いや、狭間くんもしたいなら」

 籠理さんは躊躇いがちに抽挿を再開し、部屋に湿った水音と喘ぎ声を響かせる。
 やがて俺を押し潰すように抱き、切羽詰まった声で名前を呼んできた。

「狭間くんっ、好きです。愛してます。ずっと、そばにいてください……!」
「俺もっ♡ ん、あっ♡ だから、もう逃げたりなんてしない♡♡」

 ぐっと腰を引き寄せられ、籠理さんの熱いそれが最奥に精を吐き出す。
 その衝撃で俺も絶頂し、彼の背中に爪を立てながら体を震わせた。

 すると籠理さんの表情は綻び、泣きそうになりながらも抱きしめ返してくる。
 雰囲気も柔らかくなり、けれど無理をしているような危うさも感じない。

「ずっと不安にさせてごめんね。……籠理さんが好きだから、もう離れないよ」

 籠理さんの頬に口づけて、俺はちゃんと気持ちを言葉で示す。
 ――もう朝が来ても、一人でベッドから抜け出すのはやめようと決めた。
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