幕末資料と見解

八月十八日の政変と七卿落ち

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　はてさて。オヒサシブリデース！

　「久坂…久坂の小説読みたいよう…」という餓えから滾ったので、資料を書くことにしました。
　丁度本編、八月十八日の政変ですね。ここから一年、「禁門(蛤御門)の変」までが、私実はメチャクチャ好きなネタなんです。意味なく写真でも上げておきましょう。※2019年の7月に撮りました。2年前ですね。説明要らない感じの写真を

　えっと、大体が1863年「八月十八日の政変」～1864年「禁門(蛤御門)の変」までをセットに考えると思うのですが、まぁそうしないと流れがわかりにくいのです。しかし本編が現在八月十八日の政変なので、取り敢えずその辺を。

　いやぁ主人公の特性「坊主」が効きすぎちゃいましてマジでさらっとでしたよね。良い機会かなと思いますがうーん、どっから手をつけましょうね。ってくらい、話は入り組んでいる。

　八月十八日の政変

　なんて調べていただきますと必ず出てくる「カウンタークーデター」という言葉。ではどう「カウンタークーデター」なのかという話です。

　そして「七卿落ち」。
　まぁ、ざっくりほぼほぼイコールで考えていただきましょうか、わかりやすく触りで。

　簡単に「七卿落ち」の説明を致しますと、長州派(長州藩出身というか長州血縁というか、そんな人達の中の“尊皇攘夷派”)を、公家(公卿)つまり京都御所、京都から追い出した、というものですね。
　いや、本当は三条さんお二人のみが公卿(まぁ、御所内にお家があったりと、選ばれた方)、その他五名は公家(帝さんに使える方全般を差す)だったので、「二卿五朝臣」なんて言い方もあります。

　さて、本編でも書きましたが、長州藩はそもそもどういった“尊皇攘夷思想”で何が悪かったかというお話から行きましょう。

　まず、そもそもジャイアン誓約(日米和親と修好通商)を結んだ際ですが、この↑1863年についていた天皇、孝明さんは幼かった、即位したて、あんまりいろはがわからなかったのです。

　幕府と朝廷の違い、というと、ジャイアン条約から後ははっきりと、「政治は幕府さん」「決定権は朝廷さん」というパワーバランスがありました…いまと似ているんです。
　それはつまり、幕府で会議して条約や法案を作ったら、天皇さんに「これでいいですか？」と聞かねばならないんですね。

　幕府としてはなので、天皇に従うのですが、なんせ政治実権はほぼ幕府で固まっています。だから井伊直弼さんは、判子を押してしまったんでしょうね。確かに、天皇さんから良い悪いと言われたところで意味があるのか？という空気感はあるんでしょう、あちらさんは「早くしろ」とか言ってきますし。あちらさん(外国)としても、効果ある方にOKを出されたいでしょうし。

　しかしまぁ、会議なども、本来幕府は天皇さんのいうことに基づいて考え、行われるわけです。