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※超絶おまけ資料、近藤勇 書簡
斎藤一について
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「三浦休太郎様 近藤 勇
机下
季節は寒さに向かいますが、
益々お健やかに奉ります。
二郎をそちらに潜伏させたこと、
ご配慮して頂き感謝いたします。
ついては、同人を少々、
必要とする事件が出来たため、
無断で引き取らせたこと、
急なことだったので説明もせず、
誠に申し訳ありませんでした。
近々にお会いした上で御礼を
申し上げます。
また関東の旗下奮発云々の
一策を行う件は、いずれ来月
上旬までには確報があると思われます。
この節、珍説などあれば
お知らせ下されたく、
多忙のため乱筆にて失礼致します。
不具
霜月(十一)月十八日
近藤 勇
三浦休太郎様」
※ページが変わったし見にくいかと思ったので現代語訳を…。
パッと見こいつ近藤勇って二回書いとる
…は、置いといて。
斎藤一について
はい、お手紙には「二郎をそちらに潜伏させ…」と、
二郎って後に判明するのですが、斎藤一の「変名」で、斎藤一って名前をコロコロ、明治後も変えるんですが、ちゃんと改名した名前でも「山口一」「山口二郎」「山口五郎」…等々名乗ってるんですね。なので、概ね斎藤一と思われます。
しかし、斎藤一という名前は隊士名簿にある(三番隊隊長)、二郎なんて隊士にいない。から、ややこしく、霧のような人なのです。
しかしこれについては資料解説の佐藤さん、
「この人よくわからない人ですがまぁ、スパイなんですよ」
と仰っていました。ここ、興味深い。要するに「ほぼ断定」した言い方をしていらっしゃいました。何かあるんでしょうかね。
この手紙の大半、まぁ確かに天満屋に新撰組が関与していたことも裏付けたのですが何よりも「斎藤一」の噂をちょっとはっきりさせたんですね。
というのも、斎藤一には龍馬暗殺の疑いも掛かっていたかもしれないらしいです、何故かはわからん、これは不特定多数。
海援隊もこのころ、まるで斬首前の岡田以蔵のように、血眼というか当たり前に情緒不安定ですからね、新撰組に疑いを掛けるのもわかる……?
んで、まぁ「潜伏させ」…とな、つまりは危険を察知した三浦氏が新撰組に要請したのかなんなのか、とにかく三浦さんの元に斎藤一がいたんですね。
「ご配慮頂き感謝します」…なんですかねぇ、引き取ってやるから護衛しろよ、だったんですかね。多分、だからより海援隊を刺激した、と謝りの文言も手紙に含めているとは思いますが…
「無断で引き取らせたこと、
急なことだったので説明もせず、
誠に申し訳ありませんでした。」
はい、つまりですね。11月18日(天満屋事件の方)には、斎藤一(二郎)は三浦氏の元にいなかったんです。
ここで、斎藤一が天満屋事件で負傷した説が消え、うわぁ、ではどこに?と…。
更に。
斎藤一は御陵衛士(伊東の仲間)のスパイという疑惑もあったのに、新撰組にいるんですね。
で、手紙の日に起きている油小路事件。
恐らく斎藤一はこちらに、色々三浦氏への配慮も含め徴収されたのではないか、という話をして頂きました。
何故内密にして三浦氏から撤退させられているかは定かでないですが、色々考えると近藤なりの保身かな…(笑)そして「関東では……」これはあれかね、頓挫したのかね?なんの件か…。
結局は起こってしまった天満屋事件なのですがそう、油小路事件はちらっと書きましたが近藤へべれけ状態です(伊東を酔わせた隙にぶっ殺す小癪戦法)。乱筆とは……という(笑)昼から飲んでいたという話があるので、まぁまぁ近藤が何時に書きどう伝えられたかは謎ですが、まぁ天満屋(事件)あとなのは確か。
残っている、様々な近藤の手紙などを見ますと、確かにこの字体、焦っているというか走り書き感もあります。
いないということが「存在」する裏付けにちょっと近づいた、と。
色々曖昧なことにより新撰組がこの後即逆境にたつのもまぁわかる気がする。多分三浦さん、裁判で賠償金とか揉めるくらいですし南紀でしたしあんまり幕府側としても立ち位置が微妙だったんじゃないかな。
そして、龍馬暗殺疑い新撰組、こりゃぁ多忙だねぇ…線は消えたんじゃないの?
とかね。
天満屋事件って、「海援隊により政治家襲われる」くらいの印象ですが、新撰組サイドから見た方が確かに事の大きさって掴めるよなぁ、と、ここも二色的感動点でした。ぶっちゃけ何故一政治家がこんな有名なの?そのころ多発したのに何故これだけ有名?てのは、こういったからくりなんですかね。
なにより龍馬ロスがどんだけだったかという雰囲気もわかるような…。
とかね。歴史資料って微妙なものほどこんな感じで面白い。
しかし、手紙の行く先「羽生家」についてですが…。
佐藤家もこう、新撰組が日の目を見て漸くこの100年未満で倉などを漁り色々と新撰組の研究が進むわけですが、この「羽生家」というのは、佐藤家と関わりがあるそうですが、どういう関わりであるかはイマイチわかっていないらしいです。
戊辰戦争の際に佐藤彦五郎が率いた軍を羽生家が匿った、というのはわかっているらしいですがこの手紙を何故羽生家が持っていたか、ということはこの手紙は三浦氏へ届いてないのか?というのもあったそうですが、後のやり取りを見ると伝わってはいそう、ただ何故これだけが羽生家にあったのだろう…と佐藤さんは仰っていました。
まぁまぁ、感じたとは思うんですがそれでも裏付けが薄くなるような曖昧な表記ではあります。研究が進んだから、
三浦→事件=天満屋事件
と結び付いた、だとかね。
曖昧ということは「二郎」も「事件」も…近藤が書いた日ですらも…まぁ「やばかったんかね?」くらいの雰囲気も感じられますな。
はたまた逆説もありうる。三浦さんが疑われていたから斎藤一に疑惑が浮上した……と、
これ、使いたいな~~~(^ー^)
まぁま、未定。
長かったな!はい、まとめ終わります!また機械があれば!
机下
季節は寒さに向かいますが、
益々お健やかに奉ります。
二郎をそちらに潜伏させたこと、
ご配慮して頂き感謝いたします。
ついては、同人を少々、
必要とする事件が出来たため、
無断で引き取らせたこと、
急なことだったので説明もせず、
誠に申し訳ありませんでした。
近々にお会いした上で御礼を
申し上げます。
また関東の旗下奮発云々の
一策を行う件は、いずれ来月
上旬までには確報があると思われます。
この節、珍説などあれば
お知らせ下されたく、
多忙のため乱筆にて失礼致します。
不具
霜月(十一)月十八日
近藤 勇
三浦休太郎様」
※ページが変わったし見にくいかと思ったので現代語訳を…。
パッと見こいつ近藤勇って二回書いとる
…は、置いといて。
斎藤一について
はい、お手紙には「二郎をそちらに潜伏させ…」と、
二郎って後に判明するのですが、斎藤一の「変名」で、斎藤一って名前をコロコロ、明治後も変えるんですが、ちゃんと改名した名前でも「山口一」「山口二郎」「山口五郎」…等々名乗ってるんですね。なので、概ね斎藤一と思われます。
しかし、斎藤一という名前は隊士名簿にある(三番隊隊長)、二郎なんて隊士にいない。から、ややこしく、霧のような人なのです。
しかしこれについては資料解説の佐藤さん、
「この人よくわからない人ですがまぁ、スパイなんですよ」
と仰っていました。ここ、興味深い。要するに「ほぼ断定」した言い方をしていらっしゃいました。何かあるんでしょうかね。
この手紙の大半、まぁ確かに天満屋に新撰組が関与していたことも裏付けたのですが何よりも「斎藤一」の噂をちょっとはっきりさせたんですね。
というのも、斎藤一には龍馬暗殺の疑いも掛かっていたかもしれないらしいです、何故かはわからん、これは不特定多数。
海援隊もこのころ、まるで斬首前の岡田以蔵のように、血眼というか当たり前に情緒不安定ですからね、新撰組に疑いを掛けるのもわかる……?
んで、まぁ「潜伏させ」…とな、つまりは危険を察知した三浦氏が新撰組に要請したのかなんなのか、とにかく三浦さんの元に斎藤一がいたんですね。
「ご配慮頂き感謝します」…なんですかねぇ、引き取ってやるから護衛しろよ、だったんですかね。多分、だからより海援隊を刺激した、と謝りの文言も手紙に含めているとは思いますが…
「無断で引き取らせたこと、
急なことだったので説明もせず、
誠に申し訳ありませんでした。」
はい、つまりですね。11月18日(天満屋事件の方)には、斎藤一(二郎)は三浦氏の元にいなかったんです。
ここで、斎藤一が天満屋事件で負傷した説が消え、うわぁ、ではどこに?と…。
更に。
斎藤一は御陵衛士(伊東の仲間)のスパイという疑惑もあったのに、新撰組にいるんですね。
で、手紙の日に起きている油小路事件。
恐らく斎藤一はこちらに、色々三浦氏への配慮も含め徴収されたのではないか、という話をして頂きました。
何故内密にして三浦氏から撤退させられているかは定かでないですが、色々考えると近藤なりの保身かな…(笑)そして「関東では……」これはあれかね、頓挫したのかね?なんの件か…。
結局は起こってしまった天満屋事件なのですがそう、油小路事件はちらっと書きましたが近藤へべれけ状態です(伊東を酔わせた隙にぶっ殺す小癪戦法)。乱筆とは……という(笑)昼から飲んでいたという話があるので、まぁまぁ近藤が何時に書きどう伝えられたかは謎ですが、まぁ天満屋(事件)あとなのは確か。
残っている、様々な近藤の手紙などを見ますと、確かにこの字体、焦っているというか走り書き感もあります。
いないということが「存在」する裏付けにちょっと近づいた、と。
色々曖昧なことにより新撰組がこの後即逆境にたつのもまぁわかる気がする。多分三浦さん、裁判で賠償金とか揉めるくらいですし南紀でしたしあんまり幕府側としても立ち位置が微妙だったんじゃないかな。
そして、龍馬暗殺疑い新撰組、こりゃぁ多忙だねぇ…線は消えたんじゃないの?
とかね。
天満屋事件って、「海援隊により政治家襲われる」くらいの印象ですが、新撰組サイドから見た方が確かに事の大きさって掴めるよなぁ、と、ここも二色的感動点でした。ぶっちゃけ何故一政治家がこんな有名なの?そのころ多発したのに何故これだけ有名?てのは、こういったからくりなんですかね。
なにより龍馬ロスがどんだけだったかという雰囲気もわかるような…。
とかね。歴史資料って微妙なものほどこんな感じで面白い。
しかし、手紙の行く先「羽生家」についてですが…。
佐藤家もこう、新撰組が日の目を見て漸くこの100年未満で倉などを漁り色々と新撰組の研究が進むわけですが、この「羽生家」というのは、佐藤家と関わりがあるそうですが、どういう関わりであるかはイマイチわかっていないらしいです。
戊辰戦争の際に佐藤彦五郎が率いた軍を羽生家が匿った、というのはわかっているらしいですがこの手紙を何故羽生家が持っていたか、ということはこの手紙は三浦氏へ届いてないのか?というのもあったそうですが、後のやり取りを見ると伝わってはいそう、ただ何故これだけが羽生家にあったのだろう…と佐藤さんは仰っていました。
まぁまぁ、感じたとは思うんですがそれでも裏付けが薄くなるような曖昧な表記ではあります。研究が進んだから、
三浦→事件=天満屋事件
と結び付いた、だとかね。
曖昧ということは「二郎」も「事件」も…近藤が書いた日ですらも…まぁ「やばかったんかね?」くらいの雰囲気も感じられますな。
はたまた逆説もありうる。三浦さんが疑われていたから斎藤一に疑惑が浮上した……と、
これ、使いたいな~~~(^ー^)
まぁま、未定。
長かったな!はい、まとめ終わります!また機械があれば!
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