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「薬師錬金術士」 の 「リーナ」
第四軍の中の役割
しおりを挟む「入れ。 待っていた」
その声が、扉の向こう側から聞こえたの。 渋い声。 オフレッサー侯爵閣下の声だよね、コレ。 扉が向こう側から開き、執務室が一望できる戸口に立ったわ。 従卒の方、ありがとう。 執務室の中には侯爵様以下、数人の参謀職の方が居られたわ。
まぁ、着任の挨拶だから、直ぐに終わる筈よね。
三歩、室内に入り、胸に腕を上げ敬礼を捧げるの。 軍隊式の敬礼だけどね。 大きく、明瞭な声で、着任のご挨拶をするのよ。 そう、眼の前の大きな執務机を前にドカリと座る、オフレッサー侯爵閣下にね。
「第四四〇特務隊。 指揮官、薬師リーナ。 『異動命令』を受け、本日、エスコー=トリント練兵場より、王都ファンダル、王城外苑に異動、着任いたしました。 尚、第四四〇〇護衛隊については、此方の受け入れ準備が整い次第、移動する事に成っております。 どうぞ、よろしくお願い申し上げます」
しっかりと敬礼を捧げる私を、これまた、しっかりと見詰めて答礼を返しつつ、閣下の口は言葉を紡ぎ始めるの。
「ご苦労。 着任の挨拶、確かに受け取った。 本日、本時刻を持って、第四四〇特務隊は、第四軍司令部直下、『第四軍、司令部付き』の部隊となる。 第四〇〇特務隊と呼称するように。 尚、君の護衛部隊は、第四〇〇〇護衛隊となる。 部隊呼称は、その指揮命令系統の変更によるものであると、そう心得よ」
「ハッ! では、わたくしは、『第四四師団』では無く、『第四軍』の直属となるのでございましょうや?」
トンデモナイ事を仰るわッ! 今まで、第四師団の司令部付きだったのに、第四軍の司令部付きに所属を変更すると仰ってるのよ…… 一段上の、指揮命令階層に属しちゃうわけよね。 でもさぁ―――
” 司令部付き ” なんだよね…… 特務隊だし……
軍の指揮命令系統の体系を普通に考えれば、私は極めて、” 隔離された ” 軍属のモノって事に成ったのよね。 コレって…… 昇進って捕らえても、いいのかしら? 違うわよね、コレは…… 私を要らないモノから護る為と…… 軍が手放さない様に画策した結果…… かも知れないわね。 不安気な私の問いかけに、オフレッサー侯爵閣下は応えて下さったの。
「『司令部付き』と云う事は、そう云う事に成る。 貴官は、第四軍の抱える、四個師団が必要とする医薬品等の錬成を司る事になった。 薬師錬金術士としての技能と能力は、既に第四四師団からの報告に在った。 さらに、東部辺境域の各都市から、聖堂教会の各地の教会も、感謝状を貴官と第四軍宛に贈ってきている。ファンダリア王国への…… いや、「獅子王陛下」の言葉を借りれば、「ファンダリアの民」への献身に、四軍総指揮官として、儂も感謝する」
「勿体なく。 精霊誓約が元、その誓約を果たすべく精進しております。 すべては、精霊様の御心に御座います」
買い被り……よね。 ” 墓穴を掘った ” 感は有るのだけれど、こんなに注目されているとは、思ってもみなかったわ。 でも、それは、あくまで、精霊様とのお約束を守っているだけの事。 そして、結果は民を愛している、精霊様の御心に沿う形に成っていると云う事。 私は…… その御手先でしか無いわ。
「なるほど、個人の栄誉は求めないと云う事か。 よく理解した。 ……時世が時世なのだが、貴官には苦労を掛けると思う」
上手く、誤解して頂いたわ。 そう、個人の栄誉を求めないのは事実。 私が目立つと何かと困るのも――― 事実でしか無いもの。 今でさえ色々な鎖が巻き付けられているのだもの、これ以上目立っても、いい事なんて何も無いわ。
「話は君の所属についてだ。 王宮外苑の錬金室を自由に使う事が出来る様に手配した。 第四軍にて使用しようとしていたが、如何せん聖堂教会の息が掛かって、使用が出来なかった。 が、据え付けてある、錬金釜の不調により、聖堂教会薬師処のモノ達は退去した。 以降、王城外苑の錬金室は使用しないと、そう通告してきた。 ついては、王城外苑の錬金室を使用し、第四軍の医薬品等の錬成をして欲しい」
「―――他の軍の薬師様、調剤師様は、如何されているのでしょうか?」
第四軍全体? 第一師団から、第四師団の使用する医薬品類を全部? 以前、この王城外苑に居た際に、色んな手管を使って、融通してた事を思い出したわ。 アレを公認して、やって欲しいって事なのね。 王都では、軍に納められる医薬品が払底しているのは事実。 倉庫の中も空っぽだったものね。 ある程度は、錬成したけど…… その後が続かないのかな?
でも、それは、何も第四軍に限った事じゃ無いんじゃないの? この王城外苑には、第一軍から、第四軍の首脳部が居るんだもの。 他の軍はどうしているのかしら? ちょっと心配に成って来ちゃったの……
「第一軍、第二軍は、専用の錬金場を個別に持っている。 王城の肝煎でな。 第三軍は、師団数が二個師団と少ない事、さらに、比較的平穏な状況で推移している南方辺境域をその任地としている為、医薬品類はすべて購入する事に成っている。 自前の錬金室は必要ないのだそうだ。 なにせ、南方辺境領には、「海道の賢女」様の「百花繚乱」も有る故、第三軍総指揮官も、緊急時にも対応できるとそう申して居った」
「と云う事は…… つまり、王城外苑の錬金室は第四軍の専用としても問題は無いと?」
「そうだ。 壊れた錬金釜と、ほぼ蛻の殻に成っている錬金室ではあるがな。 済まないと思う。 しかし、貴官は薬師錬金術士であろう? その技能は、錬金釜無しでも薬品類の錬成が可能と聞く。 第四軍の倉庫は以前のまま。 調剤に関しては、錬金室を使って貰うと云う事に成る」
いやだ、何よそれ…… 結局誰かが、意図的に第四軍の力を削いでいたって事なのでしょ? 糧秣と医薬品は、軍を、兵を動かす為には絶対に必要なモノ。 それに、ギリギリまで絞られたら、糧秣の手当てに向くわ…… つまり、資金を絞り、調剤師、薬師を取り上げ、市場に出回る医薬品の価格を高騰させ…… 第四軍の根幹を削ぎに掛かっているって云う事に他ならないわ。
よく考えている…… 第四軍は、獅子王陛下の御世より、王都の安全を保障する兵団でもあるのよ。 それを弱体化させ、穴を開け、侵攻しやすくボロボロにする…… そんな意図が透けて見える。 王都防衛を家門の誉れとされている、オフレッサー侯爵閣下が第四軍を掌握されていなければ、きっと…… 想像する事さえ恐ろしいわ。
ならば、それを阻止しなくては成らないわよね。 ” 壊れた ” って、仰ってた錬金釜は、私が最終段で、【効果反転】の術式をこっそり仕込んだのよね…… アレ、まだ解析されていなかったんだ…… ちょっとした嫌がらせのつもりだったんだけど…… 聞いてみよう―――
「 ” 壊れた ” と、そう仰っておられますが、錬金室の錬金釜の状態はそれ程悪いので御座いましょうか?」
「錬金釜自体を、聖堂教会薬師処のモノ達が、色々と弄った様なのだが、錬成した医薬品は、狙った品質が出来ないどころか、その効能が著しく劣化していて、とても使い物に成らないと、報告に在った。 王宮魔導院の魔術師にも錬金釜の確認、調査をして貰ったのだが、原因は不明。 さらに、色々と弄ったせいで、錬金釜自体の機能にまで支障が出たため、魔術師達からは廃棄し新たに作る事を勧められた。 ただし、途轍もない費用と時間が掛かると」
「そうで御座いましたか…… 残念です。 一度、お話を伺いたく思います」
ええぇぇぇ…… なんでよ。 王宮魔導院の魔術師なら、一発で見破れると思うんだけど…… えっと…… どういうことかしら? 能力的には…… まず、見破られていてもおかしくは無いし。 高位の魔術師さん達なら、術式の書き換えや、解析なんかも可能だわ。
それでも、手を出さなかった? 費用と時間が膨大に掛かるって、そう、応えたの? …………きっと、依頼したのは、聖堂教会薬師処の人。 もっと言えば、バーバリン教会薬師様かな? 彼には…… そんな権限も無かった筈だし…… と云う事は……ゴンザレス=バリント=デギンズ教会薬師長様?!
なんとか、ユーリ=カネスタント=デギンズ助祭様に繋ぎを付けて、その辺りを探らなきゃ…… フルーリー様からお話してもらえないかな? どうも、聖堂教会の動きがおかしいのよ。 悪意一辺倒って訳じゃ無い感じもするのよ……
オフレッサー侯爵閣下が、重たげに口にされる言葉は、少なからず驚きを覚えるの。 一介の薬師の願いを聞いて、口にされる御言葉とは思えなかったもの。
「手配しよう。 補助的に使えるだけでも、貴官の負担は少なる成ると筈なのは、理解しているつもりだ。 早急に王宮薬師院と、連絡を取る」
この際だから、これだけ私に配慮されているんだもの、聞きたい事は聞いても…… いいよね。 気に成っているのは、此処に来ていない、第四四〇〇護衛隊…… いえ、今は、第四〇〇〇護衛隊に成るのかしら? 獣人族『義勇兵』の皆さん。 特殊な経路を辿って、ファンダリア王国軍に参加してくれた、心優しき人達。
その人達に関して、オフレッサー侯爵閣下がどう考えていらっしゃるのか、此処は聞いておかないとッ!! まさか、獣人族差別が蔓延しているんじゃないでしょうね。 此処は王都だし、貴族の方々はおろか、市民の方々にまで、彼等を蔑む人達が大勢いる事は知っている。 彼等の尊厳を踏み荒らす様な人族の言葉を聞かせたくは、無いもの!
「閣下、第四〇〇〇護衛隊については……」
「獣人族 ” 義勇兵 ” 部隊。 軍では運用できまい。 今まで通り、第四〇〇特務隊の護衛部隊として運用せよ。 彼等への命令はすべて、貴官を通して行われる。 運用面についても、貴官の思う通りにして貰う」
「まるで…… 私兵の様で御座いますね」
「あぁ、そうだ。 本来ならば、軍に所属するべき者達では無いのだが、政治的理由も聖堂教会の思惑も有るらしい。 よって、第四軍は彼等を 『 隔離 』 する必要があるのだ。 しかし、無下に扱う事はしないと、約束する」
「閣下との『御約束』ですね。 ならば、安心に御座います」
「獅子王陛下の御言葉通りに成るのは未来の事となるが、現状でも精一杯の事はするつもりである」
「一般の第四軍の兵と同じく扱って頂ければ、それで十分に御座います」
「…………善処する。 判っているとは思うが、王宮には彼等を連れては入れない」
「はい!!」
良しッ! 言質は取ったわよ。 何かあれば、オフレッサー侯爵閣下に告げ口しよう。 侯爵閣下の言葉ならば、大抵の貴族の人達も云う事は聞くわ。 渋々でもね。 それに、閣下なら 「獅子王陛下の御意思でもある」って、そう仰るに違いないもの。 獅子王陛下の聖名を出されて、抗う人はファンダリア王国には居ない…… 少なくとも、王族以外はね。
「いずれ、時世を視つつ、人数を限った入城を願い出るつもりだ」
「有難く」
オフレッサー侯爵閣下は柔らかく、優し気な視線を私の後ろに差し向ける。 シルフィーさんとラムソンさんを見ているのね。 そして、言葉を紡がれるの。
「……そちらの侍女、侍従は、既に王宮薬師院より、王城への伺候許可が下りて居る。 貴殿が王城内に伺候を命ぜられた時に、その側に付ける様にとな。 現在、王城内に入る事が出来る獣人族のモノは、貴殿の侍女侍従、その二人だけとなるが…… 良いか?」
良いも何も………… 足元から固めないといけないのは理解している。 人の感情なんか、そうおいそれとは、変わる事は無いのも理解している。 誤解が誤解を呼び、憶測が、嫌悪が、事実を捻じ曲げ、冤罪を作り出すもの知っている。
本来ならば、獣人族の彼等を王城に入れる事は、愚策としか言えない。 だから…… 今はいいの。 要らない危険を引き寄せるような事はしない方がいい。 王都に居るってだけでも、相当に空には負担となる筈だもの……
「……いずれ、時が経ち、森の民と手と手を取れる時が来た暁には、大手を振って、入城できるとそう愚考いたします」
「そうか…… しばらくは、苦労を掛ける」
「勿体なく。 …………薬師リーナ。 本日、現刻限を持ち、第四軍直下、第四〇〇特務隊の指揮官の任を拝命いたします。 以上、異動、及び、新任の着任の、『ご報告』 を終わります」
「うむ。 実質の任務開始は、一週間後。 それまでに、必要な事を 主計参謀 ミッドバースに問い合わせよ。 下がってよい」
「はい。 失礼いたしましたッ!」
フィィィ…… 色々と厄介そうね。 錬金室の室長みたなモノにされちゃったよ。 四軍全部の面倒を見てくれって事でしょ? まぁ…… 出来ない事は無いけど…… 踵を返し、執務室を出るの。 扉が後ろで閉まって…… 長い廊下を黙ったまま、歩いていたの。
コツコツコツ
って、足音が響く。 思わず漏れる溜息。 寄るのは眉間の皺。 険しい顔をして歩く私。 あまりの剣呑さに、廊下を歩く人たちが思わず道を譲ってくれるの。 それほどのナニかが私から醸されいたのかもしれないわ。 そっと、シルフィーが側により、耳打ちをしてくるの。
「リーナ様。 鬼気が漏れておられます。 お気を付け下さい」
「えっ…… ええ、そうね。 ごめんなさい。 あんな命令を下されたんだもの…… ね。 気を付けるわ。 えっと…… ちょっと、これから頑張らないといけないから…… その前に…… 食事に行きましょう! 一度、第十三号棟に向かって、荷物を置いて…… 美味しい晩御飯をね!」
「リーナ様…… 判りました。 では、その様に」
ススっと後ろに下がるシルフィー。
なんか、ホッとするわ。 なんだか沢山のモノを背負わされたような気がするの。 でも、コレを放り投げる事は出来なさそう。 第十三号棟に戻ったら、おばば様にお手紙を書いて、それから……
懐かしの食堂に行こう!
皆…… 元気にしてたかな?
美味しい、白いシチュー ……食べられたらいいなぁ……
冬の昼下がり。 「四紅錬石」 の建物を出ると……
冷たい空気が頬を撫でるの。
気合を入れていきましょうか。
為すべきを成す為に。
人を安寧に導くために。
しっかりとした足取りで……
見慣れた道を、第十三号棟に向かったの。
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