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閑話
1 騎士と魔法使い
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今回は本編の中で出てくる「騎士と魔法使い・著ローズ・クラウン(レノ)」のお話を短編として書いてみました。本編とあまり関りのないお話ですので、読まずにすっとばしても大丈夫です。
全五話、お楽しみいただければ(*'ω'*)
また本編は六月から始まります。
詳しくは閑話、最終話のあとがきにて。
*************
――それは、長閑なお昼休みの事だった。
僕はある人物に思わぬことを告げられた。
「お前、俺と付き合え」
「……はぃ?」
青天の霹靂とは、まさにこの事だった。
◇◇◇◇
――カラリと晴れの日が続く初夏。
日差しを浴びて芝生は青々しく、揺れる木陰は涼やかだ。木陰で横なり、昼寝でもしたらさぞ気持ちがいい事だろう。でも実際の僕は……。
「コーディー、茶葉がもうないわよ~」
「コーディー、私の首飾りを見なかったー?」
「コーディー、頼んでいた薬草が足りないわ~」
魔女の姉さんたちに矢次に声をかけられ、朝からだくだくと汗を搔きながら僕は魔塔の中を行ったり来たりしていた。
「はぁい、ただいま!」
返事をした僕は、新しい茶葉を食糧庫の棚から取り出し、風呂場に置きっぱなしの首飾りを見つけ、外で乾燥させていた薬草をそれぞれの姉さん達の元へと運ぶ。
「これでいい?」
僕が尋ねると姉さんたちはそれぞれにっこりと笑った。
「「「ありがとう、コーディー」」」
その笑みを受け、僕は笑みを返す。
「ハハ、どういたしまして」
しかしその数秒後には、他の姉さん達に名前を呼ばれる。
「コーディ~!」
「はぁい! ただいま!!」
僕は声を上げて、姉さん達の元へと駆け走った。
――『魔塔の魔女』
それは王城の一角に建てられた魔塔に住む、国随一の魔力を持った魔女達の呼び名だ。彼女達はそれぞれに長けた魔法を持ち、その力で日々国に貢献していた。
なので魔塔の魔女達は国民から尊敬され、愛されていた。なにせ彼女達は有能でありながら皆美しく、魅力的でもあったから。
雷魔法の使い手で、美人なのに男前、女性に人気なエニス。
風と水の使い手、天然可愛い系、男子に人気なキラーニ。
土魔法を使い、最高級のポーションの作り手、子供に優しいドローエダ。
火魔法の使い手、おしゃれ好きで女性達のファッションリーダー、ゴールウェイ。
そしておっとり系でありながら、この個性的な四人の魔女を纏めるのが治癒魔法の使い手、ダブリン。
それぞれがそれぞれに人気で、街にひとたび下りれば人だかりができるほど。なので彼女達の住まいは城の一角に建てられた魔塔だった。
でも人気が高すぎるせいか、魔塔にいるたった一人の魔法使いについてはあまり認知されていなかった。黒髪に青い瞳を持つ、コーディー・ルルデンという青年の存在を――。
――のどかなお昼時。
ようやく休憩時間となった僕は王宮にある人気のないベンチに座り、大きなため息を吐いていた。
「はぁ~っ」
……全く。姉さん達ってば、毎回毎回僕に色々頼むんだから。まあ、断れない僕も悪いのかもしれないけど。
そんなことを思いながら、膝の上に置いているお弁当箱の風呂敷を開ける。今日のお昼は野菜と焼いた肉をパンで挟んだだけの自作のサンドイッチだ。見た目は少々悪いが、自分で食べるので構いやしない。腹ペコの僕はサンドイッチを手にぱくりと被りついた。
……ん~! やっぱりこの時期は夏野菜がおいしいなぁ。サンドイッチに入れて正解だった!
僕はサンドイッチを頬張りながら、少し幸せな気持ちに浸る。
でもそんな折、騎士たちが近くを通り、その会話が耳に入ってしまった。
「おい、あれって魔塔の小間使いじゃないか?」
「あ、本当だ。いいよな~、あんな美人な魔女さん達と毎日一緒にいて。羨まし~」
なんて話をしながら歩いていく。しかし僕はサンドイッチを食べながらムッとする。
……僕は一応魔法使いです! ま、まあやってることはほとんど小間使いだけど。それにそんなに羨ましいなら僕と変わって欲しいよ、本当に大変なんだから。毎日毎日魔塔の中を駆けまわって、実験にも付き合わされたり。こないだなんか、ゴールウェイ姉さんの着せ替え人形にさせられたんだぞ。しかも女性服の! ……危うく下着まで女性物を履かされそうになって。うぅ、ダブリン姉さんが止めてくれなきゃ、あれは本当に危なかった。
僕は思い出しながら、サンドイッチをモグモグと食べる。でも僕の名前すら知らない彼らに反論する勇気はない。
……はぁ、それにしても僕って本当に存在が薄いよなぁ。
コーディー・ルルデンと言う名の魔法使いが魔塔に籍を置いている事はほとんどの人に知られていない。僕も魔法使いだけど、魔女の姉さん達の活躍が輝かしすぎて僕はまさに空気みたいなものだ。それほど魔法も上手くないし。
それでも僕が魔塔にいられるのは、その昔姉さん達に拾われて育てられたから。その流れで今では小間使いのようなことをしている。他にできる事もないし。
……でも二年前。二十歳になった時、街で一人暮らしを認められた時はホッとしたもんだ。姉さん達ってば、この夏の時期になると『暑い』って言って、薄着でウロウロするんだもん。目のやり場に困るよ。これでも僕、男なんだから。まあ、僕の反応を面白がって薄着でウロウロしていたような気もするけど。
僕はサンドイッチに被りつきながら、ムギュッと眉間に皺を寄せる。
……はぁ、魔塔にせめてもう一人誰かがいてくれたらなぁ。友達がいたらこういう話しもできたんだけど。できれば同い年ぐらいで、可愛いくて優しい女の子とかだったらなぁ~。ついでについでに、その子と恋なんかできちゃったら!
僕はモグモグと口を動かしつつ妄想を膨らませる。せめて妄想ぐらいは自分の都合のいいように考えたい。
なにせ魔塔に勤めているせいか、僕には同僚どころか友達一人いない。だって僕に声をかけてくる人は大抵姉さん目当て。逆に声をかけても僕が魔塔勤めだとわかった瞬間、みんな姉さん達の事ばかり聞いてくる。
なので僕には親しい友人がおらず、この昼休憩も一人ぼっち。
「はー、せめて普通の友達。普通の恋ができたらなぁ」
僕は木の枝に留まる二羽の小鳥を見て呟く。けれどいい案は思い浮かばず、うんうん唸っている間に午後の鐘が鳴ってしまった。お昼休憩はもう終わりだ。
「もう時間か、早く戻らなきゃ」
……姉さん達にどやされる。
僕は食べ終えた空箱を風呂敷に包みなおし、魔塔に戻る準備をする。
でも立ち上がろうとしたその時、僕の前に一人の男が立ちはだかった。
「ん?」
目の前にできた大きな影に顔を上げる。
そこには燃えるような赤髪に琥珀の瞳を持つ、目鼻立ちのはっきりとした美丈夫が立っていた。年齢は二十代後半ってところだろうか。身長も体格もいいので、騎士の制服がとてもよく似合っている。
……うわー、女の子にモテそうな人。
なんて僕は呑気に考えるが、その人は僕に声をかけた。
「コーディー・ルルデン」
「は、はい?」
……え!? この人、なんで僕の名前を知ってるんだ? もしや、また姉さん達に恋文でも渡せってやつかな。
そう思ったけれど、返ってきた言葉は僕の予想を遥かに超えていた。
「お前、俺と付き合え」
「……はぃ?」
何を言われているのかわからずに僕は首を傾げる。
……付き合え? 付き合えって何に? 買い物、とか?
「えーっと、買い物に付き合えばいいんですかね?」
僕が尋ねると彼は眼力強く、じっと僕を睨んだ。ひえっ、怖い!
「違う、俺と付き合えと言っている」
「えーっと、それってつまり?」
……何を付き合うんだ? 買い物じゃなかったら、他に何が。
「俺の恋人になれと言っているんだ」
「……え?」
理解ができずに数秒、脳が機能停止する。でも機能再開させても、訳が分からない。
「何度言わせる。お前の耳は飾りか?」
「は? え? あ、いや、聞こえてますけど。僕が恋人? 貴方の??」
訳が分からなすぎて、僕はしどろもどろに尋ねる。でも彼は「そうだ」と答えて、しっかりと頷いた。
……えーっと? どういう事だろう。僕とこの人が恋人? え、これってもしかして告白されてるの? いや、そうだとしてもこんなロマンもへったくれもない告白の仕方があるだろうか。こんなほぼ命令、というか脅迫みたいな。
そう思うが、彼は僕をじっと睨む様に見つめてくる。まるでその瞳は獰猛な獣のよう。
……僕がこの人の恋人に? ……なんで??
頭の中でぐるぐると考えを巡らせる。だが、タイミング悪く仲間の騎士が彼を呼んだ。
「ドレイク! 時間だぞ!!」
ドレイクと呼ばれた彼は「ああ」と返事をすると、こちらを一瞥する。
「わかったな? 仕事終わりに迎えに行く」
彼はそう言うと足早に去って行った。
そして残された僕は何がなんだかわからず、ただ立ち尽くした。
……なに今の。僕に何が起こったの? というか『わかったな?』って、何を? 『仕事終わりに迎えに行く』って僕を迎えに来るつもり? ……なんで??
訳が分からなさ過ぎて、僕は放心状態のまま目をぱちくりとさせるのだった。
全五話、お楽しみいただければ(*'ω'*)
また本編は六月から始まります。
詳しくは閑話、最終話のあとがきにて。
*************
――それは、長閑なお昼休みの事だった。
僕はある人物に思わぬことを告げられた。
「お前、俺と付き合え」
「……はぃ?」
青天の霹靂とは、まさにこの事だった。
◇◇◇◇
――カラリと晴れの日が続く初夏。
日差しを浴びて芝生は青々しく、揺れる木陰は涼やかだ。木陰で横なり、昼寝でもしたらさぞ気持ちがいい事だろう。でも実際の僕は……。
「コーディー、茶葉がもうないわよ~」
「コーディー、私の首飾りを見なかったー?」
「コーディー、頼んでいた薬草が足りないわ~」
魔女の姉さんたちに矢次に声をかけられ、朝からだくだくと汗を搔きながら僕は魔塔の中を行ったり来たりしていた。
「はぁい、ただいま!」
返事をした僕は、新しい茶葉を食糧庫の棚から取り出し、風呂場に置きっぱなしの首飾りを見つけ、外で乾燥させていた薬草をそれぞれの姉さん達の元へと運ぶ。
「これでいい?」
僕が尋ねると姉さんたちはそれぞれにっこりと笑った。
「「「ありがとう、コーディー」」」
その笑みを受け、僕は笑みを返す。
「ハハ、どういたしまして」
しかしその数秒後には、他の姉さん達に名前を呼ばれる。
「コーディ~!」
「はぁい! ただいま!!」
僕は声を上げて、姉さん達の元へと駆け走った。
――『魔塔の魔女』
それは王城の一角に建てられた魔塔に住む、国随一の魔力を持った魔女達の呼び名だ。彼女達はそれぞれに長けた魔法を持ち、その力で日々国に貢献していた。
なので魔塔の魔女達は国民から尊敬され、愛されていた。なにせ彼女達は有能でありながら皆美しく、魅力的でもあったから。
雷魔法の使い手で、美人なのに男前、女性に人気なエニス。
風と水の使い手、天然可愛い系、男子に人気なキラーニ。
土魔法を使い、最高級のポーションの作り手、子供に優しいドローエダ。
火魔法の使い手、おしゃれ好きで女性達のファッションリーダー、ゴールウェイ。
そしておっとり系でありながら、この個性的な四人の魔女を纏めるのが治癒魔法の使い手、ダブリン。
それぞれがそれぞれに人気で、街にひとたび下りれば人だかりができるほど。なので彼女達の住まいは城の一角に建てられた魔塔だった。
でも人気が高すぎるせいか、魔塔にいるたった一人の魔法使いについてはあまり認知されていなかった。黒髪に青い瞳を持つ、コーディー・ルルデンという青年の存在を――。
――のどかなお昼時。
ようやく休憩時間となった僕は王宮にある人気のないベンチに座り、大きなため息を吐いていた。
「はぁ~っ」
……全く。姉さん達ってば、毎回毎回僕に色々頼むんだから。まあ、断れない僕も悪いのかもしれないけど。
そんなことを思いながら、膝の上に置いているお弁当箱の風呂敷を開ける。今日のお昼は野菜と焼いた肉をパンで挟んだだけの自作のサンドイッチだ。見た目は少々悪いが、自分で食べるので構いやしない。腹ペコの僕はサンドイッチを手にぱくりと被りついた。
……ん~! やっぱりこの時期は夏野菜がおいしいなぁ。サンドイッチに入れて正解だった!
僕はサンドイッチを頬張りながら、少し幸せな気持ちに浸る。
でもそんな折、騎士たちが近くを通り、その会話が耳に入ってしまった。
「おい、あれって魔塔の小間使いじゃないか?」
「あ、本当だ。いいよな~、あんな美人な魔女さん達と毎日一緒にいて。羨まし~」
なんて話をしながら歩いていく。しかし僕はサンドイッチを食べながらムッとする。
……僕は一応魔法使いです! ま、まあやってることはほとんど小間使いだけど。それにそんなに羨ましいなら僕と変わって欲しいよ、本当に大変なんだから。毎日毎日魔塔の中を駆けまわって、実験にも付き合わされたり。こないだなんか、ゴールウェイ姉さんの着せ替え人形にさせられたんだぞ。しかも女性服の! ……危うく下着まで女性物を履かされそうになって。うぅ、ダブリン姉さんが止めてくれなきゃ、あれは本当に危なかった。
僕は思い出しながら、サンドイッチをモグモグと食べる。でも僕の名前すら知らない彼らに反論する勇気はない。
……はぁ、それにしても僕って本当に存在が薄いよなぁ。
コーディー・ルルデンと言う名の魔法使いが魔塔に籍を置いている事はほとんどの人に知られていない。僕も魔法使いだけど、魔女の姉さん達の活躍が輝かしすぎて僕はまさに空気みたいなものだ。それほど魔法も上手くないし。
それでも僕が魔塔にいられるのは、その昔姉さん達に拾われて育てられたから。その流れで今では小間使いのようなことをしている。他にできる事もないし。
……でも二年前。二十歳になった時、街で一人暮らしを認められた時はホッとしたもんだ。姉さん達ってば、この夏の時期になると『暑い』って言って、薄着でウロウロするんだもん。目のやり場に困るよ。これでも僕、男なんだから。まあ、僕の反応を面白がって薄着でウロウロしていたような気もするけど。
僕はサンドイッチに被りつきながら、ムギュッと眉間に皺を寄せる。
……はぁ、魔塔にせめてもう一人誰かがいてくれたらなぁ。友達がいたらこういう話しもできたんだけど。できれば同い年ぐらいで、可愛いくて優しい女の子とかだったらなぁ~。ついでについでに、その子と恋なんかできちゃったら!
僕はモグモグと口を動かしつつ妄想を膨らませる。せめて妄想ぐらいは自分の都合のいいように考えたい。
なにせ魔塔に勤めているせいか、僕には同僚どころか友達一人いない。だって僕に声をかけてくる人は大抵姉さん目当て。逆に声をかけても僕が魔塔勤めだとわかった瞬間、みんな姉さん達の事ばかり聞いてくる。
なので僕には親しい友人がおらず、この昼休憩も一人ぼっち。
「はー、せめて普通の友達。普通の恋ができたらなぁ」
僕は木の枝に留まる二羽の小鳥を見て呟く。けれどいい案は思い浮かばず、うんうん唸っている間に午後の鐘が鳴ってしまった。お昼休憩はもう終わりだ。
「もう時間か、早く戻らなきゃ」
……姉さん達にどやされる。
僕は食べ終えた空箱を風呂敷に包みなおし、魔塔に戻る準備をする。
でも立ち上がろうとしたその時、僕の前に一人の男が立ちはだかった。
「ん?」
目の前にできた大きな影に顔を上げる。
そこには燃えるような赤髪に琥珀の瞳を持つ、目鼻立ちのはっきりとした美丈夫が立っていた。年齢は二十代後半ってところだろうか。身長も体格もいいので、騎士の制服がとてもよく似合っている。
……うわー、女の子にモテそうな人。
なんて僕は呑気に考えるが、その人は僕に声をかけた。
「コーディー・ルルデン」
「は、はい?」
……え!? この人、なんで僕の名前を知ってるんだ? もしや、また姉さん達に恋文でも渡せってやつかな。
そう思ったけれど、返ってきた言葉は僕の予想を遥かに超えていた。
「お前、俺と付き合え」
「……はぃ?」
何を言われているのかわからずに僕は首を傾げる。
……付き合え? 付き合えって何に? 買い物、とか?
「えーっと、買い物に付き合えばいいんですかね?」
僕が尋ねると彼は眼力強く、じっと僕を睨んだ。ひえっ、怖い!
「違う、俺と付き合えと言っている」
「えーっと、それってつまり?」
……何を付き合うんだ? 買い物じゃなかったら、他に何が。
「俺の恋人になれと言っているんだ」
「……え?」
理解ができずに数秒、脳が機能停止する。でも機能再開させても、訳が分からない。
「何度言わせる。お前の耳は飾りか?」
「は? え? あ、いや、聞こえてますけど。僕が恋人? 貴方の??」
訳が分からなすぎて、僕はしどろもどろに尋ねる。でも彼は「そうだ」と答えて、しっかりと頷いた。
……えーっと? どういう事だろう。僕とこの人が恋人? え、これってもしかして告白されてるの? いや、そうだとしてもこんなロマンもへったくれもない告白の仕方があるだろうか。こんなほぼ命令、というか脅迫みたいな。
そう思うが、彼は僕をじっと睨む様に見つめてくる。まるでその瞳は獰猛な獣のよう。
……僕がこの人の恋人に? ……なんで??
頭の中でぐるぐると考えを巡らせる。だが、タイミング悪く仲間の騎士が彼を呼んだ。
「ドレイク! 時間だぞ!!」
ドレイクと呼ばれた彼は「ああ」と返事をすると、こちらを一瞥する。
「わかったな? 仕事終わりに迎えに行く」
彼はそう言うと足早に去って行った。
そして残された僕は何がなんだかわからず、ただ立ち尽くした。
……なに今の。僕に何が起こったの? というか『わかったな?』って、何を? 『仕事終わりに迎えに行く』って僕を迎えに来るつもり? ……なんで??
訳が分からなさ過ぎて、僕は放心状態のまま目をぱちくりとさせるのだった。
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