恭介&圭吾シリーズ

芹澤柚衣

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アンリミテッド・スノーマンの情景

14.

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「ほれ」
 当たり前のように握り飯二個と沢庵二切れの載った包みを渡されたので、圭吾は少々面食らった。説明を求めるように顔を上げても、目の前に立つ大人は、言葉にされなかった質問に自動的に答えるなどというように圭吾を甘やかしてはくれない。こういった、人を食ったようなタイプの人間には免疫がなかった。まるで掌の上で転がされているハムスターのような気持ちになって、圭吾は餌を与えようとしている人物をただじっと見つめた。
 あれから爆弾発言をかましてしまった自覚に突如襲われた圭吾は、忽然と姿を消した翁を見送ることも忘れその場で身悶えるようにもんどり打った。それは隠密行動に出ている立場であることを丸ごとどこかに置き忘れたような暴れようだった。浜に打ち上げられた魚でも、あそこまで動くことはないかもしれない。上下左右にのたうち回っても足りない程に混乱を極めていた。
 圭吾を綺麗に包んでいた布からは当然のことながら弾みで足だの頭だのが出てしまい、几帳面な虎霊から逐一マスター恐れ入りますが頭が出ています誠に恐縮ですが今度は足が出ていますなどと危険区域に晒されている部位を殊更丁寧に報告を受けた。その度ごとに指摘をされたところを亀のように引っ込めては暴れ引っ込めては暴れを繰り返すうちに漸く気持ちも落ち着いて来たが、今度は土屋の家に侵入しておいて「土屋先輩」では伝わらないだろうと意識的に口にした「恭介さん」に今更ながら爆発的な羞恥心に見舞われ、圭吾はいよいよ額を廊下に打ち付けてピクリとも動かなくなった。
 人々から認識されずに済むなどという魔法のような布からはみ出ているのは最早足だの手だの頭だののレベルではなくなったご乱心のマスターを目の前に、虎霊は相変わらず「ご無礼をお許しください」などと生真面目に前置いた後姿形を虎に戻し、布ごと圭吾のうなじを咥え、翁の部屋だろうと思われる襖の奥へずるずると引き摺りその身を隠した。当然異論のひとつもない圭吾はされるがままに引き摺られ、そっと柱に背を預けられた時も正気を取り戻すことは到底できず、自ら前髪を鷲掴んで影に隠れるように項垂れていた。依然耳は赤いままだった。
 主の大移動を無事終えた白虎は、有事に備えるため再び使い勝手の良い刀に姿を変えて待機を決め込んだが、この甘酸っぱいような、いやむしろ禍々しいようにも思える圭吾のオーラは本人の感情以上に混沌としている。全くもってどうにもできない空気感だった。
 自我を保てなくなる程の衝動に飲まれて暴れ倒しているマスターを目の前に、ぐるぐるといろんなことを考えいた白虎の後ろから、救世主のように再び現れたのが件の翁である。あまりのありがたみに後光が差した。肩に羽織っただけの着物が翻った瞬間など、白虎の目にはヒーローの纏うマントのように映ったものだった。
 そんな虎霊の感涙などまったく意を介さないその初老の男は、姿を消す前には持っていなかった包みを様子のおかしい少年の前に置いて柔らかく微笑んだのだった。これが翁が席を外してから今に至るまでのすべてである。白虎にしてみれば五百年くらい過ぎ去ったのではという体感経過年数であったが、実質ものの五分程度のことであった。
「これは……?」
 埒が明かなかったので、圭吾は質問を改めて言葉にした。つとめて平坦な声だった。
「なぁに、呆けた振りして晩飯をねだって作ってもらったもんじゃ。腹が減っては何とやらじゃぞ。遠慮せず食べるが良い」
 おおよそ呆けるなどということからは程遠いようなハキハキとした喋り方だったが、成る程何かしらの演技をさせたらそれなりに貫禄がありそうだと感想を抱く。俳優や舞台役者のような華やかさはないけれど、人を煙に巻くのに必要なロジックはいくつでも持っていそうだとか、知られたらなかなかに失礼なことを圭吾は思った。一流の詐欺師が、俗世に紛れるために敢えて浴衣を纏い、こちらの隙を突くために敢えて無害そうな顔で微笑んでいる、という感覚が一番近いのが正直なところだ。
「……いただきます」
 その詐欺師が用意した夜食など本来であれば警戒すべき代物であったが、圭吾の頭は既にへとへとになっていたので、そのあたりの警戒網はひどく緩かった。勢いかぶりついてから、あ、とは思ったが、大きく開いた上下の歯を再び噛み合わせることに躊躇う感情は生まれなかった。
 この翁が圭吾を本気で殺そうと思っているのなら、このタイミングで作らせた夜食に毒を盛るなんてバレバレなやり方を選択せずとももっと早い段階で、より簡単な方法を選ぶチャンスはあった筈だ。最悪これが黄泉戸喫と等しい行為にあたるというのであればうっかり死んでしまうかもしれないけれど、そうなったらそうなったで恭介と盟約を交わせば良い。それなら修学旅行に行けなどとは二度と言われないだろうし――そこまで考えて、圭吾は思考を止めた。思っていたより根に持っていたらしい。
「儂の名は楠虎継。この家の専属の呪具師じゃ」
 案の定咀嚼した握り飯を嚥下した瞬間昏倒するということもなく、圭吾はもぐもぐと米の塊を食べ続けることができた。その間親切にも自己紹介を始めてくれた詐欺師――もとい楠が、敵から送られた塩をガツガツ胃袋に送り込んでいる圭吾を楽しそうに眺めている。
「専属……?」
 呪具師という職業においては、以前烏丸から聞いたことがあったので存在だけは知っていたが、それに「専属」が付いた場合どのような違いがあるのかはわからない。圭吾は、親指についた米粒を舌で舐めとりながら、とりあえず気になったワードだけを聞き返す。
「土地にはそれぞれ、地脈というものがある」
 楠は人差し指を畳の縁に走らせた。パフォーマンスじみた動作のよく似合う男だった。
「地脈というのは、地中に宿るエネルギーのようなものじゃ。これをうまく生かして建てた家や墓は代々栄えると言われておるし、逆に分断するような建築を施してしまえば、家相が悪くなるとされておる。例えば、この家もそうじゃ」
 どうやら、縁を廊下に見立てているらしい。家の形と違いのあるところは縁を大きく外し独自でシルエットを描いているので、実質それ程生かされてはいなかったが。
「配置された廊下はすべて、地脈をなぞるように造られておる。地脈には何ヵ所か穴というものが存在しておってな、穴にはより高度なエネルギーが溜め込まれているんじゃ。その穴の上に柱を据え置くことで、地脈のパワーを根刮ぎ吸い取る設計になっておる――御当主様や、つながりのある方から依頼のあった呪具を作るのみならず、その土地を奉り、祓い、清めながらその家相を栄華に繋げる。それが、専属の呪具師の主な仕事じゃ」
 演説のような答弁が終わり、圭吾はそこまでが自己紹介だったと遅れて気づく。居住まいを正した楠が、射貫くような目で此方を見遣ったからだ。
「改めて名を聞こう」
 それは品定めだった。恭介を助けに来たと嘯くこの自分が、信頼に値するかどうかを値踏みされている。相手を信用できるかわからないという言い分は、圭吾に限った話ではないということ。言葉にしなければ取り合ってくれないだろうことは、先のおにぎりの件で悟っている。
「紫野岡圭吾と申します」
 立てていた膝を折り畳み、圭吾は姿勢を伸ばして答えた。武道を志す者のような、芯のある声だった。
「では圭吾。恭介様を、拐いに来たと言ったな」
「……はい。でも」
「でも?」
「恭介さんは、やすやすと僕に連れ去られてくれる気はないみたいです」
 口をついたのは、正直な自己評価だった。
「何故そう思う?」
「九尾をつかえるのに、つかわないから」
「お主……九尾のことも知っておるのか」
 眠たげだった双貌を僅かに見開いて、楠が静かに声をあげる。まるで評価が星ひとつだったので一切期待しないで視聴した映画が、予想より壮大なストーリーだったかのような声だった。
「はい」
「恭介様が、ご自身の魂を使った儀式のためにご帰宅なさっていることも承知の上か?」
「はい」
 圭吾は簡潔に答えた。楠は、何かを思案するように押し黙った。手ぶらでのこのこ押し掛けてきた無垢な中学生という思い込みから、それなりに手練れな傭兵か何かを相手している心づもりで話をしなければならないと考えを改めた瞬間だった。
「……ならば恭介様は、贄になるお覚悟を済ませてここに残ると?」
「いえ。それも多分、違うと思います」
 圭吾は、慎重に答えた。希望的観測を織り混ぜることを止めた、率直な回答だった。
「何故?」
 短く、楠が問い掛ける。圭吾は両目を眇めて、正座から足を崩した。感覚的に自己紹介を終えたと思ったが故の動作だった。
「意図があって、逃げ出さずにいる可能性があります」
「と言うと?」
「仮に」
 脇に抱えていた刀の束に頬を預け、圭吾は答えた。風のない日の水面のように、ひどく落ち着いた声だった。
「僕が恭介さんを連れて、どこかに逃げて……他に人質になっている人も、犬神さんたちが助けて無事、全員で土屋邸を抜け出せたとしても、それは打開策のひとつであって、最善策ではないからです」
「それが最善策ではないと思う根拠は何じゃ」
「同じことの繰り返しだから」
 答えは、始めから出ていた。理屈も、理由も、誰かからの説明が必要な程、腑に落ちていない訳ではない。だからといって、何もせずにおとなしくしていることはできなかったから、ここまでやって来たのだけれど。深謀遠慮を巡らせるまでもなく、圭吾が選んでいる手段が、悪手だという自覚はあった。
「今ひととき逃げ切ったとしても、すぐ次の刺客がやって来る。恭介さんも、周りの人間も、また同じ目に遭うんじゃないかって、不安がずっと付きまとうことになる……もしまた連れ去られてしまったら、もっと強固な守りで固められるかもしれない。それなりに工夫して、それをどうにか破ったとしても……鼬ごっこです」
「土屋邸から逃げ出す以上の最善策を、恭介様がお考えになっていると?」
「……あの人は、僕より策士家ですから」
 シニカルに笑って、圭吾は肩を竦めた。そんな風にどこかで期待する心が、圭吾を絶望へと完全には沈めてくれない。真っ暗闇に注がれた僅かな光が、諦めようとする口実を根刮ぎ奪っていくから――だからどうしても、走ることを止められないのだ。
 その僅かな光のせいで、闇がより濃く、恐ろしいものになってゆくと、わかっているのに。
「……御当主様のご子息は、本来恭介様ただお一人の筈じゃった」
「え?」
 楠が呟いた。圭吾は、思わず反射で聞き返す。それは素に近い声が、ごく自然に感嘆詞を語尾に付けた声だった。
「じゃが、恭介様を身籠られた時、お方様は呪いをかけられたのじゃ。生まれ来る子供が、双子になるという恐ろしい呪いを」
「……双子になる、ということがどうして呪いになるんです?」
 わかりやすい悲劇として想像しにくかったため、圭吾はイコールにつながらないだろう項目を指摘した。翁はただ笑っていた。言いたいことを含めているような、裏のある笑顔だった。
「……さっき儂が、このあたりは河童の伝説が多いと言ったことを覚えておるか?」
「はい」
「ではお主、河童の伝説はもともと、どんな史実から生まれたと思う?」
 まるで授業のようだなと圭吾は思った。一問一答はリズムよく、次の質疑応答に続いてしまったが、改めて考えたこともない民俗学を急にふられて、答えようもなく圭吾は口を閉じた。
「間引かれた子供の霊じゃよ」
 楠が、疲れ果てたような声でそう言った。圭吾は、音を立てずに息を飲む――それは、何て残酷な呪いだろうと思った。
「このあたりは、昔からそんな馬鹿馬鹿しいしきたりがあったのじゃ。特に双子は、不吉と恐れられていた。長男を生かし、問答無用で下の子が殺される」
「……」
 楠は、ゆっくりと息をついた。それは肺から絞り出すような溜息だった。
「お方様は大層嘆き、ご出産なされた直後に――禁忌を犯してしまわれた」
「禁忌?」
「霊力を移し替えるまじないを我が子にかけるよう、呪具師に依頼したのじゃよ」
 まさか。口を開いていたら、そう言っていたかもしれない。すべてはただの不運だった。恭介は力なく笑ってそう言っていた。けれど、実際は――あらかじめ仕組まれていたことだった? 実の母親の手によって?
 心臓がどくどくと、耳元でわめいているみたいだった。意味がわからない。理不尽すぎる。どうしてそんな簡単に、取り上げてしまえたんだ。あの人が、本当は持つことを許されていたものを――全部。
「恭介様から、その殆どを奪い、妹君に宛がわれた。その結果、妹君が跡継ぎとして嫡子になられ、恭介様は飼い殺しになった」
 飼い殺し。言い得て妙じゃないか。圭吾は口の端を歪めるようにして笑った。楠が、痛ましいものを見るような目で圭吾を見遣った。
「その時点でもう、お方様の心は殆ど壊れておられたのじゃろうな。妹君を大層可愛がり、寄り添うようにしてお育てになって……恭介様のことは、お忘れになられた」
「え……?」
 圭吾は、今度こそ言葉を失った。口にすべきふさわしい言葉は、もうどこにもなかった。その時に恭介と出会っていればだなんて、間の抜けたことを願うつもりもない。仮に、望むとおりに出会っていたとしたって――子供の自分に、何ができただろう。
 今だって、今でさえ、まるで幼稚園児の癇癪みたいなやり方でしか、あの人を追いかけることができないのに。
「恭介様は、とてもお優しい方じゃった」
 懐かしむような目で、楠が過去を慈しむ。
「儂らのようなものにも、分け隔てなく接してくださり、それがどんなささやかなものであろうと、感謝をお忘れになることもなく、与えられたそれを幸いとして握りしめ、多くを望まず、ただ健やかに生きておられた……けれど御当主様は、それさえもお許しにならなかった」
 咎める声が、僅かに尖った。ささくれを無理に捲った時のような痛々しい顔で、翁は目を伏せて寂しげに笑う。
「世間話をしようか。儂の、二人の弟子の話じゃ」
 脈絡のない提案が、鎮まり返った真夜中の空気に放たれた。圭吾は正しく、その意味を理解した。それは、まさに自分がずっと知りたかったことを、紐解く手助けになる――或いは、そのものになるのかもしれない。
 圭吾は、気まぐれに摘まんだ沢庵を口の中に放り込んだ。
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