76 / 93
【後日譚2】異世界(日本)から聖女が来たらしいけど、オレ(元勇者で元日本人)には関係ないったらない!!!
第3話 聖女と勇者様
しおりを挟む
一呼吸置いてから、思い切って質問する。
「グレン……その聖女って、やっぱ日本人なのかな?」
頼む、違うと言ってくれ……!!
オレの考えすぎであってくれ……。オレがラノベ脳なだけだよな!!! そうだよな!!!
そんな願いも虚しく。
「ほぼ間違いなく日本人でしょうね」
グレンは淡々と答えた。
「え。なんで……??」
自分で訊いといてなんだよ、って感じだけど思わず。
「地球、特に日本はこの世界と“繋がりやすい“んです。だからこそ、貴方の転生先もあそこにしたわけですから」
ほ、ほーん?? なるほど??
「でも……異世界と“繋ぐ“魔法は俺か魔王かぐらいしか使えないはずなんです……」
…………????
なるほどわからん。
「“繋ぐ“ってなに……?」
「そうですね……土地で例えれば、直通の道路を通しやすい場所同士に、この世界と日本が存在した……と言えばわかりますか?」
わかったようなわからんような。
「……とにかく、“聖女“は日本人である可能性が高いわけだな」
原理は後回しだ。
「はい。俺たちが日本人としての記憶を持っていることを聖女側に知られると確実に面倒なことになります」
オレの――オレたちの目標は、喧騒から離れたスローライフ。
異世界転生だの魔法だの聖女だのはもうこりごりだ!
いや、聖女が異世界からくるのは世界が危機に瀕したときなわけだから、これから色々起こることには起こるんだろうけど……!!!
でも、オレたちの関係のないところでやって欲しい。聖女様と勇者パーティーとかで勝手にやって欲しい。
「絶対会わない、関わらないようにしような!!」
「そうしたいのはやまやまですが……ベルンハルト」
グレンはオレの目を見据えて、重々しく口を開いた。
「貴方は、元勇者――王に選ばれた存在なんです」
うん?? 確かにオレは元勇者サマだけど……え、それがなんなの??
「いや、そうだけど……“元“だし」
いくらオレが元勇者だからってもう王とか国とかと関係ないだろ、と抗議すると、グレンは少し悲しそうに眉を下げた。
「……ベル、ごめんなさい。今から嫌な話をします」
……なにその嫌な前置き。
絶対に想像の倍は嫌な話じゃんか。
「貴方には知らせていなかったんですが……実はまだ、新しい勇者はいないんです」
◇
――グレンの話をざっくりまとめると。
オレが辞めたことで勇者の席は空いているものの、新しい勇者の選定は難航している。
その理由は大きく分けて二つ。
前任のオレがスキル二つ持ちかつ強かった(大半はグレンの功績だけど)こと。
そして、あまりにも見目麗しかったこと。
そのせいでどの候補も見劣りしてしまうらしい。
……そんなわけで。
「貴方へ、再度勇者になるように王家からの打診が来る可能性が高いです。……高いと言いますか、確実ですね」
普通の男の子に戻ります宣言してまだ一年ちょっとしか立ってないのにまた表舞台に引きずり出されるなんて御免被りたい……。
まじでほっといてくんないかなぁ~!!! オレもう表向きはミルザム伯爵家の中でも何ポジかもわからない穀潰しなんだから!!!
「“聖女様“があんなに派手な登場をしてくれやがったせいで、彼女の存在は――聖女が現れる程の危機が迫っていることは、すぐに国中に知れ渡ることになるでしょう。そうなると混乱が起こることは必至です」
グレンは会ったこともない聖女を睨みつけるように窓の外に視線を向けた。
「……それを鎮めるために、ベルンハルト。王家は貴方を利用したいとかんがえるはずです」
「あー……そうだね。今から新しい勇者急いで用意して聖女様と並べるより、顔が知られてるオレだよなぁ……」
“世界の危機“ってのが具体的には何かはわかんないけど、とりあえず聖女と勇者を並べて“この二人が世界の危機を救ってくれるので安心しなさい“って王が宣言すればある程度は収まるだろうが……信頼も知名度もない新人を引っ張り出したところで鎮静の効果は低いだろう。
そのためにオレが必要ってわけだ。
「めんどくさ……」
「魔法が使えればどうとでもなるんですが……本当に厄介だ」
二人で顔を見合わせて、嘆息する。
「とりあえず……逃げるか」
「そうですね」
ノープランだけど、王宮に留まっているよりはマシだろう。
「窓から……は魔法なしだときついし、走るか」
「ベル、流石に無理です」
デスヨネー……。
◇
とりあえず現状把握のためにもクラウスが戻ってくるのを待つことになった。
けど……遅いな~お兄様。暇だ。
「グレン~この服ってさ、誰の趣味?」
暇なのでつい訊かなくていいことも訊いてしまう。
……だって気になるんだもん。
「ベネトナシュ卿の、ご趣味じゃないですかね」
めちゃくちゃ誤魔化してるな……。
グレンくんってさ、オレには嘘つくの下手だよねぇ。
「ふーん……この世界にも“アリスコーデ“ってあったっけ?」
そう――。
一度考えてしまえば、この服はどう考えてもグレンの趣味だ。
水色のワンピースと、白いエプロン。黒いリボンのカチューシャ。
オレ(の容姿を模したこの人形)が金髪碧眼なことも相まって、完璧な不思議の国のアリスコーデ。
で、この世界に『不思議の国のアリス』は存在しないわけで、そうなるとこんなコーデを考えられるのは地球人の記憶を持った人間しかいない。
つまり、成人男性(この世界の成人年齢は十六だから、とっくに成人してる)にアリスの服を着せたい願望を持っているのはグレンしかいないことになってしまうのだ。
――QED。
「いや、ほんと……違うんです!!! ただ俺は、あの男に、“ベルンハルト様にはどんなドレスが似合うだろう“って訊かれたから正直に答えただけで!!!」
何が違うんだよ。
「その服のデザインを考えたのは俺ですけど、作ったのも着せたのもベネトナシュ卿です! 俺はただ純粋に、ベルはアリスドレス似合うだろうな、と思っただけなんです」
そんなこと純粋に思うなよ。
……そもそも、なんで人形が執務室に置いてあんだよ。仕事の邪魔だろ。
「グレン、先に言っとくけど本体のオレはもう二度と女装はしないからな」
前はなんか流れで猫耳メイドになったけど、今後は一切しないつもりだ。
ただでさえ猫耳フェチなのに、もうこれ以上性癖を増やしたくない。……これを言ったらスピカは「いいじゃんか。グレンくんを一人性癖博覧会にしようよ!!」とか言いそうだけど、オレは彼氏をそんな妙な生物にする気はないのだ。
「いや、俺も別に女装が特別好きなわけじゃないですからね!? ベネトナシュ卿がドレスで指定してきたからで! 女装以外なら書生服とかが似合うって答えましたよ!!」
……そっか。
オレ達はそうして、そんな世界の危機が迫っているとはとても思えないような――それを忘れるための――与太話をしながら、クラウスの帰りを待つのであった。
……いや、まじで遅いなお兄様。
「グレン……その聖女って、やっぱ日本人なのかな?」
頼む、違うと言ってくれ……!!
オレの考えすぎであってくれ……。オレがラノベ脳なだけだよな!!! そうだよな!!!
そんな願いも虚しく。
「ほぼ間違いなく日本人でしょうね」
グレンは淡々と答えた。
「え。なんで……??」
自分で訊いといてなんだよ、って感じだけど思わず。
「地球、特に日本はこの世界と“繋がりやすい“んです。だからこそ、貴方の転生先もあそこにしたわけですから」
ほ、ほーん?? なるほど??
「でも……異世界と“繋ぐ“魔法は俺か魔王かぐらいしか使えないはずなんです……」
…………????
なるほどわからん。
「“繋ぐ“ってなに……?」
「そうですね……土地で例えれば、直通の道路を通しやすい場所同士に、この世界と日本が存在した……と言えばわかりますか?」
わかったようなわからんような。
「……とにかく、“聖女“は日本人である可能性が高いわけだな」
原理は後回しだ。
「はい。俺たちが日本人としての記憶を持っていることを聖女側に知られると確実に面倒なことになります」
オレの――オレたちの目標は、喧騒から離れたスローライフ。
異世界転生だの魔法だの聖女だのはもうこりごりだ!
いや、聖女が異世界からくるのは世界が危機に瀕したときなわけだから、これから色々起こることには起こるんだろうけど……!!!
でも、オレたちの関係のないところでやって欲しい。聖女様と勇者パーティーとかで勝手にやって欲しい。
「絶対会わない、関わらないようにしような!!」
「そうしたいのはやまやまですが……ベルンハルト」
グレンはオレの目を見据えて、重々しく口を開いた。
「貴方は、元勇者――王に選ばれた存在なんです」
うん?? 確かにオレは元勇者サマだけど……え、それがなんなの??
「いや、そうだけど……“元“だし」
いくらオレが元勇者だからってもう王とか国とかと関係ないだろ、と抗議すると、グレンは少し悲しそうに眉を下げた。
「……ベル、ごめんなさい。今から嫌な話をします」
……なにその嫌な前置き。
絶対に想像の倍は嫌な話じゃんか。
「貴方には知らせていなかったんですが……実はまだ、新しい勇者はいないんです」
◇
――グレンの話をざっくりまとめると。
オレが辞めたことで勇者の席は空いているものの、新しい勇者の選定は難航している。
その理由は大きく分けて二つ。
前任のオレがスキル二つ持ちかつ強かった(大半はグレンの功績だけど)こと。
そして、あまりにも見目麗しかったこと。
そのせいでどの候補も見劣りしてしまうらしい。
……そんなわけで。
「貴方へ、再度勇者になるように王家からの打診が来る可能性が高いです。……高いと言いますか、確実ですね」
普通の男の子に戻ります宣言してまだ一年ちょっとしか立ってないのにまた表舞台に引きずり出されるなんて御免被りたい……。
まじでほっといてくんないかなぁ~!!! オレもう表向きはミルザム伯爵家の中でも何ポジかもわからない穀潰しなんだから!!!
「“聖女様“があんなに派手な登場をしてくれやがったせいで、彼女の存在は――聖女が現れる程の危機が迫っていることは、すぐに国中に知れ渡ることになるでしょう。そうなると混乱が起こることは必至です」
グレンは会ったこともない聖女を睨みつけるように窓の外に視線を向けた。
「……それを鎮めるために、ベルンハルト。王家は貴方を利用したいとかんがえるはずです」
「あー……そうだね。今から新しい勇者急いで用意して聖女様と並べるより、顔が知られてるオレだよなぁ……」
“世界の危機“ってのが具体的には何かはわかんないけど、とりあえず聖女と勇者を並べて“この二人が世界の危機を救ってくれるので安心しなさい“って王が宣言すればある程度は収まるだろうが……信頼も知名度もない新人を引っ張り出したところで鎮静の効果は低いだろう。
そのためにオレが必要ってわけだ。
「めんどくさ……」
「魔法が使えればどうとでもなるんですが……本当に厄介だ」
二人で顔を見合わせて、嘆息する。
「とりあえず……逃げるか」
「そうですね」
ノープランだけど、王宮に留まっているよりはマシだろう。
「窓から……は魔法なしだときついし、走るか」
「ベル、流石に無理です」
デスヨネー……。
◇
とりあえず現状把握のためにもクラウスが戻ってくるのを待つことになった。
けど……遅いな~お兄様。暇だ。
「グレン~この服ってさ、誰の趣味?」
暇なのでつい訊かなくていいことも訊いてしまう。
……だって気になるんだもん。
「ベネトナシュ卿の、ご趣味じゃないですかね」
めちゃくちゃ誤魔化してるな……。
グレンくんってさ、オレには嘘つくの下手だよねぇ。
「ふーん……この世界にも“アリスコーデ“ってあったっけ?」
そう――。
一度考えてしまえば、この服はどう考えてもグレンの趣味だ。
水色のワンピースと、白いエプロン。黒いリボンのカチューシャ。
オレ(の容姿を模したこの人形)が金髪碧眼なことも相まって、完璧な不思議の国のアリスコーデ。
で、この世界に『不思議の国のアリス』は存在しないわけで、そうなるとこんなコーデを考えられるのは地球人の記憶を持った人間しかいない。
つまり、成人男性(この世界の成人年齢は十六だから、とっくに成人してる)にアリスの服を着せたい願望を持っているのはグレンしかいないことになってしまうのだ。
――QED。
「いや、ほんと……違うんです!!! ただ俺は、あの男に、“ベルンハルト様にはどんなドレスが似合うだろう“って訊かれたから正直に答えただけで!!!」
何が違うんだよ。
「その服のデザインを考えたのは俺ですけど、作ったのも着せたのもベネトナシュ卿です! 俺はただ純粋に、ベルはアリスドレス似合うだろうな、と思っただけなんです」
そんなこと純粋に思うなよ。
……そもそも、なんで人形が執務室に置いてあんだよ。仕事の邪魔だろ。
「グレン、先に言っとくけど本体のオレはもう二度と女装はしないからな」
前はなんか流れで猫耳メイドになったけど、今後は一切しないつもりだ。
ただでさえ猫耳フェチなのに、もうこれ以上性癖を増やしたくない。……これを言ったらスピカは「いいじゃんか。グレンくんを一人性癖博覧会にしようよ!!」とか言いそうだけど、オレは彼氏をそんな妙な生物にする気はないのだ。
「いや、俺も別に女装が特別好きなわけじゃないですからね!? ベネトナシュ卿がドレスで指定してきたからで! 女装以外なら書生服とかが似合うって答えましたよ!!」
……そっか。
オレ達はそうして、そんな世界の危機が迫っているとはとても思えないような――それを忘れるための――与太話をしながら、クラウスの帰りを待つのであった。
……いや、まじで遅いなお兄様。
25
お気に入りに追加
719
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる