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第四章ー王都ー
☆レフコースの呟き☆
しおりを挟む我が主の名前は“ハル”。真名はまだ分からぬ。
我は、主の瞳が好きだ。我のソレよりも淡い水色。光の加減で灰色にも見えるが、その色も好きである。
主の魔力はとても優しい魔力だ。でも─
規格外に…大きい。“魔法使い”だからだろうか?我のものより…大きくないだろうか?主自身、自覚が全く無い。そんな規格外の魔力を持っていても溢れる事も暴走する事もない。我が主は凄いのだ─。
でも、主は…小さくて…ある意味弱い。攻撃魔法は一切使えないと言う。防御に関しては…我にも壊せない程の強さだ。それでも、守ってやらねばと思ってしまうのだ。
主は優しい。
そして
チョロい。チョロ過ぎて心配になる。
これは、主が育って来た世界では当たり前なのだろうか?ひとがよすぎる…。我が興奮して潰してしまいそうになった事も、笑って赦してくれた…大丈夫なんだろうか?いや─これからは、我が気を付けて見張って…守っていけば良いのか─。
主にも早く、“番”なる者ができればいいのに。主を守ってくれる者…。
ふむ─。あの騎士ならば…認めてやらなくもない。ただ、主は鈍感故、全く気付いては…いないだろう。あの騎士次第だな。頑張ってもらおう。
それは気長に待つ事も覚悟しつつ、先ずはあの黒いモヤだな。今のところは、主には何も影響はないが、これからどうなるかは分からぬ。早急に調べなければ…。何とも嫌な感じがするソレ。
何事も無ければ良いが─。
ソッと主が寝ているベッドを覗き込む。
ーふむ。今日もよく寝ているなー
『主、おやすみ』
そう言って、我も眠りに就いた。
❋時々…たまに…気が向いた時に、☆レフコースの呟き☆を投稿します。レフコースの呟き(私の息抜き)なので、本編には影響ないので、読み飛ばしてもらっても大丈夫です❋
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