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第3章 王都騒乱編
第5話 王都の異変
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キラーアントを倒した後、俺とジョージはダイダの街、ジョージの実家に戻ってきた。戻ると、心配なのか家の前でジョージの父親が右に行ったり左に行ったり、落ち着かない様子で待っていた。
街の門も通らずに飛び出してしまったので、帰りも透明&飛行でジョージの実家の玄関前に直接着地する。
「ただいま親父」
「ただいま戻りました」
透明化を解くとジョージの父親に挨拶する。急に現れて驚かれたが、そのまま牧場であった事を説明した。
「ありがとうリョーマ君! 大事な我が商会の牧場が魔物に破壊されるところだった。
君には感謝してもしきれないよ!」
ジョージの父親に両手を掴まれてブンブンされる。
「いえ、僕は僕にできる事をやらせて頂いただけですが、間に合って良かったです。
それに僕が作るお菓子の材料にもなっている牧場です。自分の為でもありますよ」
「いやいや、謙遜しなくていい。君は素晴らしい冒険者だ。
今日、ここに君が居た事は女神様の思し召しだろう。後で神殿にもお礼に行かねば」
まあ、俺は女神様によってこの世界に転生させてもらったので、回りまわって女神様のお陰と言えなくもないので、当たらずとも遠からずって事になるのかな?
「この短時間で牧場まで行って魔物を倒し帰ってくるとは、Aランクの範疇を超えているな。
報酬にも色を付けさせてもらうよ。
しかし、どうやって村まで行ってきたのかは気になるが・・・、冒険者に手の内を聞くのはマナー違反だな。
とにかく、ありがとう。本当に助かったよ」
このままだと、いつまでたってもお礼が続きそうだったので、俺はジョージの部屋に下がらせてもらう事にした。
☆
「けど、何だったんだろうね、あの変異種」
部屋に戻り、お茶を飲みながらジョージと先ほど起きた事を整理する。
「ああ、あんな感じに変異した魔物なんて聞いた事ない。たまたま・・・なんて事はないだろうし、心配だな。
牧場に居た3人からギルドに報告が行くから、それからギルドの方でも調査が行われるだろう。
とりあえずは結果待ちだ」
うん、この2人で話しても何も解決しないよね。知ってた。
「それは置いといて、リョーマ! お前強すぎじゃないか!?
入学の時、レベル40ないくらいだったよな? どんなチートがあったらレベル70の魔物が倒せるんだよ!」
「あー・・・、えっと・・・、知りたい?」
「もちろんだ! レジェンドスキル1つや2つじゃ説明がつかないだろ?」
ジョージもこっち側の人間だと分かったので、話す分には問題ないかな?
「そうか。これを聞いたらもう引き返せないよ。それでも聞きたい?」
「どこに引き返せないんだよ。それ言ってみたいだけだろ? 既に俺は足を踏み込んでる訳だし」
まあ朝話をした時に、俺の生い立ちとかは説明したからね。
「あ、うん。ごめん。それっぽい事を言ってみただけだよ。
じゃあ、僕が強い理由だけど、ヒントはギルドカードのレベル表示だ。学生証でもいいよ」
「ヒントかよっ! 教えてくれよ!」
そう言いながらも、ジョージは懐から自分の学生証を出して眺める。
「うーん。特におかしいところはないぞ?」
「レベルをよく見て?」
「ちゃんとカードの左端に24って表示されて・・・ん?」
「何か気付いた?」
「ああ、これって・・・、十の桁がカードの端にあるよな? もしかしてレベル99までしか表示されないんじゃないか?」
さすがジョージ。これだけのヒントでほぼ正解に辿り着いたかな?
「まさかとは思うが、リョーマお前・・・」
「そうだよ。僕のレベルは3桁だ。カードに百の桁が記載されてないだけ」
「やっぱりか! でも、さすがに百の桁は1だよな・・・? 1だと言ってくれ・・・」
いや、別に2でもいいじゃない?
「大丈夫、心配しなくても、そこは1だよ。今151かな」
「良かった・・・って良くねえ!!
この1年で10以上レベル上がってるじゃないか! チート過ぎるだろ! どんなスキル持ってんだよ!」
「えっと、女神様がくれたスキルで・・・従魔の経験値が+1000%なんだ・・・。
その経験値の一部が僕にも入ってくるから、どんどんレベル上がるんだよ」
「何じゃそりゃ! 経験値の法則乱れてるな! ・・・ハァハァ」
ジョージさっきから叫び過ぎて息切れしてる。ツッコみ過ぎかな。
「えっと、何かゴメン?」
「しかし、そこまで来たら、やっぱり完全に何かの主人公だな。
あー、俺もそんな経験値がもらえたらなぁ」
「そんなジョージ君に朗報です!」
「え? 経験値くれるの?」
いや、それは無理ですが。
「実は、僕の従魔とパートナー契約? みたいなのを結ぶと従魔と同じ恩恵が受けられるんだ」
「と言う事は・・・俺も経験値+1000%に!?
よし、お前の従魔とパートナー契約を結ぶぞ! 従魔はどこだ!?」
「封印されたダンジョンの中・・・」
「な、何だって・・・」
そう言いながら、ジョージは膝から崩れ落ちた。うん、何かゴメン。
「実は1匹だけ従魔がダンジョンから出て来てるんだけど・・・」
「けど?」
「既にリーナさんと契約しちゃってるんだ。ゴメン!」
「けど、って言われた時点で、そんな気はしてたよっ!」
ジョージが完全に撃沈してしまった。
「従魔のみんなと合流できた暁には、ジョージと気の合う従魔がいたらパートナー契約を結ぶといいよ」
疑似的に配下になるから俺を害する行動とかできないデメリットはあるけどね!
〈もしもし、リョーマ、ちょっといい?〉
そこで急に王都に居るはずのリーナさんから【念話】が届いた。説明してなかったけど、この1年でリーナさんと俺は【念話】のスキルを覚える事に成功したんだ。あと、ついもしもしって言ってしまうのはご愛敬だよね。
〈リーナさん? 大丈夫ですよ。どうしました?〉
〈なんか事件発生よ。ミルクがすぐに戻って来れないかって。
ミルクは別の誰かと【念話】してるみたいだから、私がリョーマに連絡したの戻れそう?〉
何か王都でも事件発生のようです。
街の門も通らずに飛び出してしまったので、帰りも透明&飛行でジョージの実家の玄関前に直接着地する。
「ただいま親父」
「ただいま戻りました」
透明化を解くとジョージの父親に挨拶する。急に現れて驚かれたが、そのまま牧場であった事を説明した。
「ありがとうリョーマ君! 大事な我が商会の牧場が魔物に破壊されるところだった。
君には感謝してもしきれないよ!」
ジョージの父親に両手を掴まれてブンブンされる。
「いえ、僕は僕にできる事をやらせて頂いただけですが、間に合って良かったです。
それに僕が作るお菓子の材料にもなっている牧場です。自分の為でもありますよ」
「いやいや、謙遜しなくていい。君は素晴らしい冒険者だ。
今日、ここに君が居た事は女神様の思し召しだろう。後で神殿にもお礼に行かねば」
まあ、俺は女神様によってこの世界に転生させてもらったので、回りまわって女神様のお陰と言えなくもないので、当たらずとも遠からずって事になるのかな?
「この短時間で牧場まで行って魔物を倒し帰ってくるとは、Aランクの範疇を超えているな。
報酬にも色を付けさせてもらうよ。
しかし、どうやって村まで行ってきたのかは気になるが・・・、冒険者に手の内を聞くのはマナー違反だな。
とにかく、ありがとう。本当に助かったよ」
このままだと、いつまでたってもお礼が続きそうだったので、俺はジョージの部屋に下がらせてもらう事にした。
☆
「けど、何だったんだろうね、あの変異種」
部屋に戻り、お茶を飲みながらジョージと先ほど起きた事を整理する。
「ああ、あんな感じに変異した魔物なんて聞いた事ない。たまたま・・・なんて事はないだろうし、心配だな。
牧場に居た3人からギルドに報告が行くから、それからギルドの方でも調査が行われるだろう。
とりあえずは結果待ちだ」
うん、この2人で話しても何も解決しないよね。知ってた。
「それは置いといて、リョーマ! お前強すぎじゃないか!?
入学の時、レベル40ないくらいだったよな? どんなチートがあったらレベル70の魔物が倒せるんだよ!」
「あー・・・、えっと・・・、知りたい?」
「もちろんだ! レジェンドスキル1つや2つじゃ説明がつかないだろ?」
ジョージもこっち側の人間だと分かったので、話す分には問題ないかな?
「そうか。これを聞いたらもう引き返せないよ。それでも聞きたい?」
「どこに引き返せないんだよ。それ言ってみたいだけだろ? 既に俺は足を踏み込んでる訳だし」
まあ朝話をした時に、俺の生い立ちとかは説明したからね。
「あ、うん。ごめん。それっぽい事を言ってみただけだよ。
じゃあ、僕が強い理由だけど、ヒントはギルドカードのレベル表示だ。学生証でもいいよ」
「ヒントかよっ! 教えてくれよ!」
そう言いながらも、ジョージは懐から自分の学生証を出して眺める。
「うーん。特におかしいところはないぞ?」
「レベルをよく見て?」
「ちゃんとカードの左端に24って表示されて・・・ん?」
「何か気付いた?」
「ああ、これって・・・、十の桁がカードの端にあるよな? もしかしてレベル99までしか表示されないんじゃないか?」
さすがジョージ。これだけのヒントでほぼ正解に辿り着いたかな?
「まさかとは思うが、リョーマお前・・・」
「そうだよ。僕のレベルは3桁だ。カードに百の桁が記載されてないだけ」
「やっぱりか! でも、さすがに百の桁は1だよな・・・? 1だと言ってくれ・・・」
いや、別に2でもいいじゃない?
「大丈夫、心配しなくても、そこは1だよ。今151かな」
「良かった・・・って良くねえ!!
この1年で10以上レベル上がってるじゃないか! チート過ぎるだろ! どんなスキル持ってんだよ!」
「えっと、女神様がくれたスキルで・・・従魔の経験値が+1000%なんだ・・・。
その経験値の一部が僕にも入ってくるから、どんどんレベル上がるんだよ」
「何じゃそりゃ! 経験値の法則乱れてるな! ・・・ハァハァ」
ジョージさっきから叫び過ぎて息切れしてる。ツッコみ過ぎかな。
「えっと、何かゴメン?」
「しかし、そこまで来たら、やっぱり完全に何かの主人公だな。
あー、俺もそんな経験値がもらえたらなぁ」
「そんなジョージ君に朗報です!」
「え? 経験値くれるの?」
いや、それは無理ですが。
「実は、僕の従魔とパートナー契約? みたいなのを結ぶと従魔と同じ恩恵が受けられるんだ」
「と言う事は・・・俺も経験値+1000%に!?
よし、お前の従魔とパートナー契約を結ぶぞ! 従魔はどこだ!?」
「封印されたダンジョンの中・・・」
「な、何だって・・・」
そう言いながら、ジョージは膝から崩れ落ちた。うん、何かゴメン。
「実は1匹だけ従魔がダンジョンから出て来てるんだけど・・・」
「けど?」
「既にリーナさんと契約しちゃってるんだ。ゴメン!」
「けど、って言われた時点で、そんな気はしてたよっ!」
ジョージが完全に撃沈してしまった。
「従魔のみんなと合流できた暁には、ジョージと気の合う従魔がいたらパートナー契約を結ぶといいよ」
疑似的に配下になるから俺を害する行動とかできないデメリットはあるけどね!
〈もしもし、リョーマ、ちょっといい?〉
そこで急に王都に居るはずのリーナさんから【念話】が届いた。説明してなかったけど、この1年でリーナさんと俺は【念話】のスキルを覚える事に成功したんだ。あと、ついもしもしって言ってしまうのはご愛敬だよね。
〈リーナさん? 大丈夫ですよ。どうしました?〉
〈なんか事件発生よ。ミルクがすぐに戻って来れないかって。
ミルクは別の誰かと【念話】してるみたいだから、私がリョーマに連絡したの戻れそう?〉
何か王都でも事件発生のようです。
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