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23 【ロスside1】
しおりを挟む19話で軽く説明した兄2人について設定少々変更しました。
読み返すのめんどいって方に一応ここにも書いておきます。
長男のレオが官僚として、次男のロスが騎士団って書いたんですけど、逆にしました。
レオが騎士団、ロスが官僚です。些細なことですけど、自分の中で気になってしまいました。
把握よろしくお願いします。
なんか今回頑張りすぎて、自分的に過去1文章が読みにくくなりました。すいません。
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ロスside
「ルーナが見つかった!」
それを聞いた時、特になんの感情も抱かなかった。
私はロス・グローリア。グローリア公爵家の次男だ。公爵家は、母と父、そして兄であるレオと私がいて最後にもう1人弟がいる。そう私には弟がいるのだ。いや、いたと言った方が正しいかもしれない。
弟であるルーナは5歳の頃に誘拐された。それを聞いた時は私は長男のレオと王都にいた。
貴族の次男は跡継ぎの長男に何かあった時のスペアになる事がある。そのために長男と同等の能力がなくてはならない。貴族社会では当たり前な事だ。2歳上のレオとはそれなりに仲良くやれている。本当は私は王都で過ごす予定ではなかった。でも領地にいても学べることは限られているだろうからといって、父上から早めの王都行きを提案されたため、レオと同時に王都に行くこととなった。
弟が生まれたことは知っていたが、会ったこともない弟に大して私はなんだか他人事のように感じていた。私自身、10歳ながら子供らしさもなく冷めた人間であると自覚していた。それは弟に対してもそうだったようだ。
ルーナが誘拐されたことは王都にいる私たちにも通信魔法ですぐに知らされた。貴族を誘拐するなんて捕まったら、ほとんどの場合が奴隷落ちか死罪になるというのによくやるもんだと思ったものだ。そしてルーナが『御使い様』であると知ったのは、全世界に対して発表されたときだった。
まさか父上が私たちにも黙っていたなんて驚いた。教えてくれればよかったのにと問い詰めもしたが、通信魔法は盗聴される可能性が万が一にもあるし、「見たことがない存在のルーナを『御使い様』と信じるとは思えなかった」と言われてしまったらなんにも言えなくなってしまった。私たちが領地に帰って来た時にはすぐに教えようと思っていたらしい。しかし私は丁度学園が始まったばかりで領地に帰ることなんて考えもしなかった。
最初は少し時間がかかっているだけで、すぐに見つかるだろうと思っていた。だって公爵家と王家、世界中の冒険者が探しているのだから。早く顔を見てみたいものだ。いや、はっきり言うと『御使い様』しか持ちえないといわれる白銀の髪に興味がある。しかも瞳の色は、金とシルバーのオッドアイなんて興味がわかないわけがない。早く発見の報せがないかと柄にもなく毎日わくわくしたものだ。不謹慎と言われるから態度には出さなかったが。
しかしルーナはいつまで経っても見つからなかった。1年、2年の頃は何故未だに発見されないのかと憤りを感じた。3年も経った頃にはもう興味がなくなった。父上たちは国に何も無いことから、生死だけは安心しているようだ。見つからなければ意味が無いのに。
レオも最初の頃はルーナのことをよく話していて早く見つからないかと心配していたようだが、やはり会ったこともない人物に対して気持ちの変化は早かった。ルーナを探す冒険者が減ってきていると言う報告を聞いて当たり前だと思った。家族の私たちでさえルーナに対する気持ちが薄くなっているのに、他人である冒険者達なんて私たちの比じゃないだろう。レオは私ほど冷めた人間ではないようでたまに思い出したようにルーナのことを話す。公爵家の専属になってずっと探し続けている冒険者のことをありがたいと話したりして、最後は必ず「そろそろ見つかるだろう」で終わる。それも3年を過ぎた頃にはほとんどなくなった。
私の中ではもうルーナは他人ということで決定していた。必要以上に関心を持つと心が乱されると一時期疎ましくも思った。他人というくくりにしてルーナに関しての報告も全く見ていなかった。どうせ毎回書かれていることは進展なしの一言なのだから。
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長い!疲れた!
ということでまた1回切りますねん。
ごめんちゃい。
BL要素入れるとか言って、全く入れることが出来なかったのは私の中でも泣きたい出来事なので触れないでください。
次回こそは!!あれ、、これフラグ…?
応援ありがとうございます!
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