281 / 286
最終章 物語は終わらない
笠鷺燎とアプフェル
しおりを挟む
笠鷺燎は大学卒業後、社会人二年目を迎えていた。
「はぁ~、仕事つまんねぇ~」
帰宅の途に着く途中、彼から愚痴が零れ落ちる。
「あ~あ、アクタにいた頃はなんだかんだで仕事は楽しかったような気がするんだけどなぁ。鬱陶しい上司のせいで仕事が嫌になるわっ。柳め~」
彼は鞄が悲鳴を上げるほどの力で、ギリギリと取っ手を締め上げる。
「まさか、柳さんが俺の上司になろうとは。しかも、性格が歪んだままの状態で」
柳――アクタにおいて、赤いマヨマヨとして笠鷺の前に現れた近藤の友人。
笠鷺の世界では彼の上司として存在しているようだ。
「たしか、マヨマヨの柳さんは心を折られてから丸くなったって言ってたな。何とかして、こっちの柳さんの心を折れないもんか……あ、でも、折られたら自殺するんだっけか? 面倒な上司だなぁ、まったく」
頭を大仰に振って立ち止まる。
「そこらのことはおいおい考えていくとして、とりあえず、明日から休みのことだな。何とかお盆休みが取れたのはラッキーだった。この休みを使えば、ついに完成する」
笠鷺は左手を見つめる。
そこには常人にはない力が浮かぶ。
「魔法……マフープのない地球では使えないと思ってたけど、まさかその代わりになる力があったなんてな。だけど、マフープよりも遥かに小さい力。ここまで力を溜めるのに十年近くも掛かった」
左手に宿る力は魔法とは異なる、地球の力。
彼はこの力をこう名付けていた。
「アクタの力は魔力。地球の力は霊力。テキトーに名付けただけなんだけど。この霊力は大気中にほとんど存在しない。だけど、一部の土地には霊力の溜まり場のような場所があった。そして、それが最も濃い場所で俺は……」
左手を握り締めて、力を消す。
視線を左手から空へ向ける。
「未練かなぁ? いや、そうじゃないな。なぜか、それが必要と感じている。力を蓄え、それが必要とする日が近々やってくる。そのために、俺は道を用意している」
空から視線を外し、両手に腰を当てつつため息を落とす。
「はぁ~、たぶん運命の力を操った時の影響なんだろうけど、自分で何をしようとしているのかわからないってのは不気味だねぇ~。ま、道も明日には完成する。その時に何かわかるかも……ん?」
笠鷺は先に在る路地を見つめた。
そこから誰かのすすり泣く声が聞こえてくる。
「女の子? でも、この気配、覚えが……?」
<もう、ここどこなの……?>
「えっ!?」
路地から聞こえてきた声が笠鷺の耳に吸い込まれていく。
そして、その耳心地の良い声は、彼にある言葉を思い出させた。
「今のは、アクタの言葉!?」
彼は路地に飛び込み、声の発生源を見つめた。
「うそ……なんで……?」
袋小路となっている路地では一人の少女が膝を抱えて震えていた。
少女は桃色の髪を持ち、両サイドにはポ〇デリングのような髪形。さらには猫耳がくっついている。
笠鷺はその少女のことをよく知っていた。
「アプフェル……?」
「えっ!?」
少女は膝に埋めていた顔を笠鷺へと向けた。
その顔は、笠鷺が知っているアプフェルの顔。
彼女は驚いた表情を隠さず、笠鷺を見つめ続ける。
笠鷺もまた同様に驚きを交えつつ、彼女の姿を見つめた。
(アプフェルだ。どうして、地球に? それにこの服装は……)
アプフェルは緑色の武道家のような衣服を纏っていた。
(たしか、この服を着ていたのって、リーベンにいた間だけだよな。じゃあ、その頃のアプフェル?)
無言でじっと観察を続ける。
その目に怯えた様子で、アプフェルが話しかけてきた。
「あなたは、誰ですか? どうして、私の名前を?」
「それは、じゃないっ、えと、アクタの言葉言葉っと」
笠鷺は記憶に残るアクタの言語を思い出す。
そして、たどたどしくもアプフェルへ言葉を返した。
「俺は、笠鷺燎。君のいたアクタのことをよく知っている」
笠鷺はアプフェルから事情を聞いていく。
彼女によると、亜空間転送魔法を行っている最中に亜空間へ落ちてしまったと。
その話から笠鷺は、ティラを救い王都から脱出したときの場面を思い出す。
(そうか、あのときの……アプフェルが無に落ちた時か)
アプフェルは無に呑まれ、意識が消え去ろうとしていたらしい。
しかしそこに、坊主頭の不思議な少年が現れ、気がつけば、ここにいた。
笠鷺にはその不思議な少年に心当たりがあった。
(お地蔵様か……お地蔵様がアプフェルを救ってくれたんだ)
アプフェルは見たこともない世界に戸惑い、彷徨い、何とか自分の世界に戻ろうとしたようだ。
だが、誰に話しかけようとも言葉は全く通じない。
時折、話しかけてくる人もよくわからないことを言って、カシャっと音の出る何かを向けてきたらしい。
その行為に怯え、彼女は人込みから離れ、なるべく人気のない場所を彷徨い、ついには途方に暮れて、ここにしゃがみ込んでしまった。
アプフェルにはいまだ怯えが残り、地面に座り込んでいる。
彼女の姿を見つめ、笠鷺は自分の役目に気づく。
「はは、そうか、そういうことか。俺はこのために力を蓄えていたんだ」
「え? あの、どうしたんですか?」
恐る恐るアプフェルは笠鷺を見上げる。
笠鷺はとても優し気な笑みを見せて、彼女に手を差し伸べた。
「アプフェル、安心しろ。俺が君をアクタへ帰してやる」
笠鷺はアプフェルを自宅へ案内した。
現在、笠鷺はアパートでの一人暮らし、何の気兼ねもない。
そこで自己紹介も含め互いに詳しい話をする。
笠鷺から話を聞いたアプフェルは声に驚きを乗せた。
「それじゃ、燎が私の名前を知っているのは、未来の存在だからということですか?」
「だいたいそんな感じ。そして、この出会いが、これから先に起こることに大きく影響を与える」
「それは一体?」
「それについてはあまり詳しく話さない方がいいだろうな。俺の知っている君は詳しくは知らなかったようだし。大きな流れだけを知っている。そんな感じだった」
笠鷺はアプフェルに必要最低限の情報を渡す。
これから戦争が起きる。
それらを乗り越えることができたが、ヤツハがおかしくなってしまう。
そのせいで、みんなは辛い時を過ごすことになるが、幼い笠鷺がアプフェルの前に現れて、何とかみんなを救ってやれる。
それまで、アプフェルはみんなが道を誤らないように引っ張っていってほしい。
しばらくすると、おかしくなってしまったヤツハにフォレが立ち向かう。
その時がみんなで手を取り合い立ち上がる時。
その後、笠鷺はヤツハに敗れる。
だが、その時、誰一人欠けることなくその場に立っていれば、それこそが勝利の証。
説明を終えて、謝罪を交えながら笠鷺は声を出す。
「悪いな。あまり詳しく話すと未来が変わってしまうかもしれないんだ」
「いえ、大丈夫です。これから起こることを知りすぎると、未来に干渉することなり、危険なことはわかりますから」
「そうか。理解してくれて、ありがとう。さすがは国立学士館の魔導生だな」
「そんなことまで?」
「あ……まぁな。胡散臭く感じる?」
「い、いえ。ふふ、何故かあなたのことは信用できるような気がします。どこか、懐かしい感じがして」
アプフェルは瞳の中に大切な友を見つめるような光を灯す。
その光に、笠鷺もまた懐かしさを覚え、顔が綻んだ。
「それじゃ、大体のことは話したし、明日朝一番にアクタへ繋がる門へ向かおう」
「はい」
「それじゃ……」
笠鷺は窓へ目を向ける。
空には黄昏の色が広がっている。
「ご飯でも食べる? と言っても、冷凍食品しかないけど」
笠鷺は冷蔵庫から適当な冷凍食品を取り出して、それらをレンジで温めた。
その様子をアプフェルは観察しながら、驚きを交え言葉に出す。
「不思議。魔力を感じないのに、こんなことができるなんて。まるでマヨマヨの技術みたい」
「え? あ、そっか。アプフェルはマヨマヨについて知らないんだっけ?」
「ん、それは?」
「えっとな……いや、話さない方がいいか……たぶん、しばらくしたらアプフェルもマヨマヨについてわかるようになるんじゃないのかなぁ?」
アプフェルは五星将軍という立場に納まる。
その時にはアクタの深い内情を知らされているのではないかと、笠鷺は考えていた。
「ま、これから先、色んなことがわかるようになるから、気にしないで」
「気になりますよ。いくら未来のことを詳しく知ってはいけないとわかっていても」
「すまんすまん、余計なことを口走ったみたいだ。とりあえず食事でもして忘れてくれ」
そう言いながら、グラタンとチャーハンをテーブルの上に並べる。
「栄養のバランスは偏ってるけど、冷蔵庫にそれしかなかったから我慢してくれ」
「いえ、そんな。ありがたく頂きます」
アプフェルはスプーンを手に取り、こわごわとグラタンを口に運ぶ。
見た目は食べ物だとわかっていても、まったく知らない方法で料理が作られたことに警戒感があるようだ。
しかし、グラタンを口に含むと……。
「すごい。料理だ。凍った食品を箱に入れただけなのに……」
「ふふ、地球の叡智だ。存分に味わいたまえ」
食後、笠鷺はPCを見せたり、新開発された投影型の携帯を見せたりと、アプフェルをからかい、就寝につく。
ベッドにはアプフェルを休ませ、自分はソファに……。
「はぁ~、仕事つまんねぇ~」
帰宅の途に着く途中、彼から愚痴が零れ落ちる。
「あ~あ、アクタにいた頃はなんだかんだで仕事は楽しかったような気がするんだけどなぁ。鬱陶しい上司のせいで仕事が嫌になるわっ。柳め~」
彼は鞄が悲鳴を上げるほどの力で、ギリギリと取っ手を締め上げる。
「まさか、柳さんが俺の上司になろうとは。しかも、性格が歪んだままの状態で」
柳――アクタにおいて、赤いマヨマヨとして笠鷺の前に現れた近藤の友人。
笠鷺の世界では彼の上司として存在しているようだ。
「たしか、マヨマヨの柳さんは心を折られてから丸くなったって言ってたな。何とかして、こっちの柳さんの心を折れないもんか……あ、でも、折られたら自殺するんだっけか? 面倒な上司だなぁ、まったく」
頭を大仰に振って立ち止まる。
「そこらのことはおいおい考えていくとして、とりあえず、明日から休みのことだな。何とかお盆休みが取れたのはラッキーだった。この休みを使えば、ついに完成する」
笠鷺は左手を見つめる。
そこには常人にはない力が浮かぶ。
「魔法……マフープのない地球では使えないと思ってたけど、まさかその代わりになる力があったなんてな。だけど、マフープよりも遥かに小さい力。ここまで力を溜めるのに十年近くも掛かった」
左手に宿る力は魔法とは異なる、地球の力。
彼はこの力をこう名付けていた。
「アクタの力は魔力。地球の力は霊力。テキトーに名付けただけなんだけど。この霊力は大気中にほとんど存在しない。だけど、一部の土地には霊力の溜まり場のような場所があった。そして、それが最も濃い場所で俺は……」
左手を握り締めて、力を消す。
視線を左手から空へ向ける。
「未練かなぁ? いや、そうじゃないな。なぜか、それが必要と感じている。力を蓄え、それが必要とする日が近々やってくる。そのために、俺は道を用意している」
空から視線を外し、両手に腰を当てつつため息を落とす。
「はぁ~、たぶん運命の力を操った時の影響なんだろうけど、自分で何をしようとしているのかわからないってのは不気味だねぇ~。ま、道も明日には完成する。その時に何かわかるかも……ん?」
笠鷺は先に在る路地を見つめた。
そこから誰かのすすり泣く声が聞こえてくる。
「女の子? でも、この気配、覚えが……?」
<もう、ここどこなの……?>
「えっ!?」
路地から聞こえてきた声が笠鷺の耳に吸い込まれていく。
そして、その耳心地の良い声は、彼にある言葉を思い出させた。
「今のは、アクタの言葉!?」
彼は路地に飛び込み、声の発生源を見つめた。
「うそ……なんで……?」
袋小路となっている路地では一人の少女が膝を抱えて震えていた。
少女は桃色の髪を持ち、両サイドにはポ〇デリングのような髪形。さらには猫耳がくっついている。
笠鷺はその少女のことをよく知っていた。
「アプフェル……?」
「えっ!?」
少女は膝に埋めていた顔を笠鷺へと向けた。
その顔は、笠鷺が知っているアプフェルの顔。
彼女は驚いた表情を隠さず、笠鷺を見つめ続ける。
笠鷺もまた同様に驚きを交えつつ、彼女の姿を見つめた。
(アプフェルだ。どうして、地球に? それにこの服装は……)
アプフェルは緑色の武道家のような衣服を纏っていた。
(たしか、この服を着ていたのって、リーベンにいた間だけだよな。じゃあ、その頃のアプフェル?)
無言でじっと観察を続ける。
その目に怯えた様子で、アプフェルが話しかけてきた。
「あなたは、誰ですか? どうして、私の名前を?」
「それは、じゃないっ、えと、アクタの言葉言葉っと」
笠鷺は記憶に残るアクタの言語を思い出す。
そして、たどたどしくもアプフェルへ言葉を返した。
「俺は、笠鷺燎。君のいたアクタのことをよく知っている」
笠鷺はアプフェルから事情を聞いていく。
彼女によると、亜空間転送魔法を行っている最中に亜空間へ落ちてしまったと。
その話から笠鷺は、ティラを救い王都から脱出したときの場面を思い出す。
(そうか、あのときの……アプフェルが無に落ちた時か)
アプフェルは無に呑まれ、意識が消え去ろうとしていたらしい。
しかしそこに、坊主頭の不思議な少年が現れ、気がつけば、ここにいた。
笠鷺にはその不思議な少年に心当たりがあった。
(お地蔵様か……お地蔵様がアプフェルを救ってくれたんだ)
アプフェルは見たこともない世界に戸惑い、彷徨い、何とか自分の世界に戻ろうとしたようだ。
だが、誰に話しかけようとも言葉は全く通じない。
時折、話しかけてくる人もよくわからないことを言って、カシャっと音の出る何かを向けてきたらしい。
その行為に怯え、彼女は人込みから離れ、なるべく人気のない場所を彷徨い、ついには途方に暮れて、ここにしゃがみ込んでしまった。
アプフェルにはいまだ怯えが残り、地面に座り込んでいる。
彼女の姿を見つめ、笠鷺は自分の役目に気づく。
「はは、そうか、そういうことか。俺はこのために力を蓄えていたんだ」
「え? あの、どうしたんですか?」
恐る恐るアプフェルは笠鷺を見上げる。
笠鷺はとても優し気な笑みを見せて、彼女に手を差し伸べた。
「アプフェル、安心しろ。俺が君をアクタへ帰してやる」
笠鷺はアプフェルを自宅へ案内した。
現在、笠鷺はアパートでの一人暮らし、何の気兼ねもない。
そこで自己紹介も含め互いに詳しい話をする。
笠鷺から話を聞いたアプフェルは声に驚きを乗せた。
「それじゃ、燎が私の名前を知っているのは、未来の存在だからということですか?」
「だいたいそんな感じ。そして、この出会いが、これから先に起こることに大きく影響を与える」
「それは一体?」
「それについてはあまり詳しく話さない方がいいだろうな。俺の知っている君は詳しくは知らなかったようだし。大きな流れだけを知っている。そんな感じだった」
笠鷺はアプフェルに必要最低限の情報を渡す。
これから戦争が起きる。
それらを乗り越えることができたが、ヤツハがおかしくなってしまう。
そのせいで、みんなは辛い時を過ごすことになるが、幼い笠鷺がアプフェルの前に現れて、何とかみんなを救ってやれる。
それまで、アプフェルはみんなが道を誤らないように引っ張っていってほしい。
しばらくすると、おかしくなってしまったヤツハにフォレが立ち向かう。
その時がみんなで手を取り合い立ち上がる時。
その後、笠鷺はヤツハに敗れる。
だが、その時、誰一人欠けることなくその場に立っていれば、それこそが勝利の証。
説明を終えて、謝罪を交えながら笠鷺は声を出す。
「悪いな。あまり詳しく話すと未来が変わってしまうかもしれないんだ」
「いえ、大丈夫です。これから起こることを知りすぎると、未来に干渉することなり、危険なことはわかりますから」
「そうか。理解してくれて、ありがとう。さすがは国立学士館の魔導生だな」
「そんなことまで?」
「あ……まぁな。胡散臭く感じる?」
「い、いえ。ふふ、何故かあなたのことは信用できるような気がします。どこか、懐かしい感じがして」
アプフェルは瞳の中に大切な友を見つめるような光を灯す。
その光に、笠鷺もまた懐かしさを覚え、顔が綻んだ。
「それじゃ、大体のことは話したし、明日朝一番にアクタへ繋がる門へ向かおう」
「はい」
「それじゃ……」
笠鷺は窓へ目を向ける。
空には黄昏の色が広がっている。
「ご飯でも食べる? と言っても、冷凍食品しかないけど」
笠鷺は冷蔵庫から適当な冷凍食品を取り出して、それらをレンジで温めた。
その様子をアプフェルは観察しながら、驚きを交え言葉に出す。
「不思議。魔力を感じないのに、こんなことができるなんて。まるでマヨマヨの技術みたい」
「え? あ、そっか。アプフェルはマヨマヨについて知らないんだっけ?」
「ん、それは?」
「えっとな……いや、話さない方がいいか……たぶん、しばらくしたらアプフェルもマヨマヨについてわかるようになるんじゃないのかなぁ?」
アプフェルは五星将軍という立場に納まる。
その時にはアクタの深い内情を知らされているのではないかと、笠鷺は考えていた。
「ま、これから先、色んなことがわかるようになるから、気にしないで」
「気になりますよ。いくら未来のことを詳しく知ってはいけないとわかっていても」
「すまんすまん、余計なことを口走ったみたいだ。とりあえず食事でもして忘れてくれ」
そう言いながら、グラタンとチャーハンをテーブルの上に並べる。
「栄養のバランスは偏ってるけど、冷蔵庫にそれしかなかったから我慢してくれ」
「いえ、そんな。ありがたく頂きます」
アプフェルはスプーンを手に取り、こわごわとグラタンを口に運ぶ。
見た目は食べ物だとわかっていても、まったく知らない方法で料理が作られたことに警戒感があるようだ。
しかし、グラタンを口に含むと……。
「すごい。料理だ。凍った食品を箱に入れただけなのに……」
「ふふ、地球の叡智だ。存分に味わいたまえ」
食後、笠鷺はPCを見せたり、新開発された投影型の携帯を見せたりと、アプフェルをからかい、就寝につく。
ベッドにはアプフェルを休ませ、自分はソファに……。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる