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第三章 寡黙な女戦士
第23話 影の民の正体
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私は二人へ残酷な真実を伝える。
「先程ツキフネが影の民を絶対悪と言ったが、それは我々から見るとあながち間違いではない」
「なにっ?」
「…………」
思いもよらぬ言葉に強い口調を漏らすツキフネ。そして、無言に身を包むカリン。
私は小さな間を挟んで、さらに言葉を歩む。
「影の民が元々どういった存在なのかということを話そう。影の民は、元々この世界の住人ではない」
「「え!?」」
重なり合う、驚きの声。その声に私も驚く。
「待て待て待て、どうしてカリンも驚く?」
「いや、だって、初耳なんだけど?」
「ご両親から話を聞いていないのか?」
「聞いたことがない。私が知ってるのは何十万年も前に影の民同士で戦争をして、その結果、世界を滅ぼしかけたという話と、もはや知識の継承もまともにできてないことと、わたしたちの力を制御するシステムが停止しているという話くらいだし……」
「なるほど、全てを伝える前に逝ってしまわれたのか。じゃあ、もうやめておくか」
「いやいやいや、話してよ。すっごく気になるし。本当に元々わたしたちって別の世界の住人なの?」
「そうなのだが……では、簡素にまとめよう」
影の民とは――
二十万年前、他の星から訪れた魔導と錬金術を操る異邦人。
魔族や人間族がまだ火すらまともに扱えていない時代に、彼らは我々に知恵をもたらした存在。
影の民は創造神カーディとの契約で、この世界シヴァニアに留まることを許された。
当時、カーディは自らが生み出した成長する不完全な生命体へ知識を与える方法を悩んでいた。
そこで、のちに影の民と言われる異邦人・グローブ人に場所を貸し出す引き換えに、わたしたちの教育を任せることした。
グローブ人の故郷は遠くの星にあり、空の星々を渡る中継地点としてこのシヴァニアを利用していたが、ある日、敵に敗れ、故郷を失った難民グローブ人が押し寄せてきた。
その受け入れを創造神カーディは拒否する。
これにより、同胞を守りたいグローブ人と創造神カーディによる戦争が勃発する。
戦争は百年にも及び、創造神カーディが勝利を収めるが、その間に世界は荒廃し、多くの命が失われていった。
カーディもまた傷を負い、このシヴァニアに力を行使できなくなった。そして、この戦争より十万年を経てもなお、傷を癒すために眠り続けていると言う。
「というわけで、グローブ人……影の民が侵略者であり、我々によって絶対悪という位置づけは間違いではない」
話を聞き終えた二人は口を開けて、ポカンとした表情を見せている。
私は二人の様子をちらりちらりと見てから、カリンに視線を合わせる。
「信じられないようだな」
「だって、あんまりにも突飛な話だし。教会の教えだってそんな話……」
「それはそうだろう。このような戦争が存在し、事実だとすると、私たちに知恵を与えた者は創造神カーディではなく、世界を破滅に追いやった影の民になるからな」
カリンと同じく、信じられないと首を横に振るツキフネは難しい顔を見せる。
「創造神カーディと異邦人の戦争。何とも馬鹿げた話だが……真実であれば、影の民はカーディの敵。なるほど、教会が憎しみを唱え続け、やっきになって影の民を狩ろうとするはずだ」
「そうだな。さらに付け加えれば、影の民が知恵をもたらした存在であることを否定したい、隠したいという思いもあるのだろうな」
「あくまでも、この世界は創造神カーディのみの加護によって祝福されている……というわけか」
カリンは自身の胸に手を置いて、影の民の力を隠すネックレスを握り締める。
「私は、影の民が世界を破滅に追いやったとは聞いていたけど、同じ世界の存在だと思っていた。でも、おじさんの話が本当なら、よそ者で迷惑者。本当に、みんなの、敵……なんだ……」
ゆっくりと頭を下げていくカリン。
そんな彼女へ前述を否定する言葉をかける。
「ところがだ、君たちはまた別の存在なのだ」
「え!?」
「グローブ人の中にも、創造神カーディに味方する者がいた。他の種族に迷惑を掛けずにここから出ていき、新たに自分たちの居場所を探すべきだという一派が。それが、現在の影の民にあたる」
「そ、そうなの!?」
「ああ、そうだ。戦いの末にグローブ人は影の民を残して全滅。同時に遥かに進んだ道具や技術を失った。そんな彼らへ創造神カーディはこの地に住まうことを許した」
私は一度、二人へ視線を投げる。
二人は真剣に話を聞いているが、信じていいのかどうかわからないといった様子を見せる。
話の是非は彼女たちの心に預け、さらに言葉を編む。
「影の民の呼称だが……彼らはグローブ人を裏切った裏切り者――同じグローブ人から影の民と揶揄されるようになった。本来、グローブ人がつけた通り名だが、今では教会が強く使用して広めている。影の民という呼称が陰鬱でちょうど良かったのかもな」
ツキフネが空っぽになった皿を地面に置いて問い掛けてくる。
「であれば、影の民は我々の味方ではないか? しかも、カーディが住まうことを許している。なのに何故、教会は敵視する?」
「そうだな……現在の教会にそのことが伝っていないのか、もしくは伝わっていても、我々に知恵を与えた存在が神ではなく、影の民だったということを認めたくないのかもしれん」
「なんとも、狭量な話だ」
「そうだな。おまけで、もう少しだけ話を付け足そう。影の民の力の開放についてだが……解放すると侵食が進む理由と、歯車の騎士で羽持ちでありながら、雑魚雑魚なカリンについてだが」
「あのさ、どさくさに紛れて悪口言わないでよ」
「あはは、話が重くなってきたから冗談を挟んだつもりなんだが」
「人の悪口で笑いを取ろうとしないで!」
「はは、悪かった。それでだ、理由になるが、これもまた簡素にまとめるとしよう」
影の民の力――
彼らの肉体には彼らの知識が生み出した魔石の欠片が埋め込まれており、その力を解放することで絶大な力を行使できる。
だが、現在はそれらをまともに行使できない。それどころか、行使すれば魔石の欠片に肉体を侵食されて、化け物のような姿になってしまう。
ではなぜ、行使できなくなってしまったのか?
――――
私は宇宙を指差す。
「彼らは地上より遥か高き場所に鎮座する人工衛星『暁光』という名の機構で、魔石の欠片の力を制御していた。だが衛星は壊れ、制御のための力を失った。そのため、力を解放しても万全に発揮できず、侵食されるというわけだ」
ツキフネは夜空を見上げるが、すぐに瞳を地に降ろし、首を大仰に振った。
それは私の話を信用できないというよりも、ついていけないといった様子だった。
カリンはというと……。
「あのさ、なんでそんなことおじさん知ってるの? 空にそういったものがあると聞いたことあるけど、私は名前まで知らないんだよ。いや、お父さんやお母さんも衛星の名前まで知らないし、歴史の継承自体が摩耗して、そこまで詳しく私たちの歴史を知らないと思う。ねぇ、おじさんは誰から聞いたの?」
「私の部下だった男だ」
「何者よ、その人?」
「そいつは、元永燭の管理官だ」
「はぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁ!?」
急に素っ頓狂な声を上げたカリン。
これには貫太郎が驚き、声を上げながら激しく首を振る。
「ぶも!? もももも!? ブモ!?」
「落ち着け、貫太郎。敵ではない。カリン、貫太郎が驚いて起きてしまったではないか!」
「あ、ごめん。でもさ、永燭の管理官って……存在したの? 影の民の間でも、伝説でしかない存在だよ」
このカリンの言葉にツキフネが反応を示す。
「伝説? どのような存在なのだ、カリン?」
「あのね、永燭の管理官って言うのは知識の番人を差すの」
「知識の……つまり、影の民の知識を預かる存在か」
「うん。永燭の管理官は、影の民の全ての知識を知る守護者だって。その人が一人いるだけで、影の民の文明を再興できるとまで言われてるの」
「影の民が有していた古の技術は、今の我々の技術よりも遥かに進んでいる聞く。それを再興できるとは……」
ツキフネはこちらへ顔を向けるが、それに私は首を横に振って応える。
「残念ながら、伝説と言われるほどの知識は有していない。本人曰く、過去の記憶だけを継承して、過ぎた知識は全て消去してしまったと。そして、脳を我々並みに落として、今ある知識を蓄えて暮らしているそうだ……それでも、彼は天才の類いに入るが」
カリンは眉をひそめ、それをぶつけてくる。
「え、もったいなくない?」
「私もそう思うが、全盛期の影の民……いや、グローブ人か。彼らは我らが創造神カーディと渡り合えるほどの力を有していた。だから永燭の管理官たちは、カーディの脅威となる力を捨てたのだろう。生き残った影の民に居場所をくれたカーディへ報いるために」
「そっか、そうなんだ……その人はおじさんの部下だったんだよね。今は何を?」
「さてな……おそらく、今は異邦のグローブ人ではなくて、このシヴァニアに生きる一人として頑張っているんじゃないかな」
私は他人事のように答えた。
この言葉を立花が知れば、腹立たしさを覚えて怒鳴り散らかすに違いない。
責任を放棄した魔王に対して……。
立花のことを思い出して、軽く笑いが零れる。
すると、それを見ていたツキフネが不意に私の名を呼んだ。
「アルラ……」
「ん、なんだ?」
「……いや、なんでもない」
そう言葉を返した彼女は私から視線を外し、軽く鼻から息を漏らす。
一体、何であろうか?
「先程ツキフネが影の民を絶対悪と言ったが、それは我々から見るとあながち間違いではない」
「なにっ?」
「…………」
思いもよらぬ言葉に強い口調を漏らすツキフネ。そして、無言に身を包むカリン。
私は小さな間を挟んで、さらに言葉を歩む。
「影の民が元々どういった存在なのかということを話そう。影の民は、元々この世界の住人ではない」
「「え!?」」
重なり合う、驚きの声。その声に私も驚く。
「待て待て待て、どうしてカリンも驚く?」
「いや、だって、初耳なんだけど?」
「ご両親から話を聞いていないのか?」
「聞いたことがない。私が知ってるのは何十万年も前に影の民同士で戦争をして、その結果、世界を滅ぼしかけたという話と、もはや知識の継承もまともにできてないことと、わたしたちの力を制御するシステムが停止しているという話くらいだし……」
「なるほど、全てを伝える前に逝ってしまわれたのか。じゃあ、もうやめておくか」
「いやいやいや、話してよ。すっごく気になるし。本当に元々わたしたちって別の世界の住人なの?」
「そうなのだが……では、簡素にまとめよう」
影の民とは――
二十万年前、他の星から訪れた魔導と錬金術を操る異邦人。
魔族や人間族がまだ火すらまともに扱えていない時代に、彼らは我々に知恵をもたらした存在。
影の民は創造神カーディとの契約で、この世界シヴァニアに留まることを許された。
当時、カーディは自らが生み出した成長する不完全な生命体へ知識を与える方法を悩んでいた。
そこで、のちに影の民と言われる異邦人・グローブ人に場所を貸し出す引き換えに、わたしたちの教育を任せることした。
グローブ人の故郷は遠くの星にあり、空の星々を渡る中継地点としてこのシヴァニアを利用していたが、ある日、敵に敗れ、故郷を失った難民グローブ人が押し寄せてきた。
その受け入れを創造神カーディは拒否する。
これにより、同胞を守りたいグローブ人と創造神カーディによる戦争が勃発する。
戦争は百年にも及び、創造神カーディが勝利を収めるが、その間に世界は荒廃し、多くの命が失われていった。
カーディもまた傷を負い、このシヴァニアに力を行使できなくなった。そして、この戦争より十万年を経てもなお、傷を癒すために眠り続けていると言う。
「というわけで、グローブ人……影の民が侵略者であり、我々によって絶対悪という位置づけは間違いではない」
話を聞き終えた二人は口を開けて、ポカンとした表情を見せている。
私は二人の様子をちらりちらりと見てから、カリンに視線を合わせる。
「信じられないようだな」
「だって、あんまりにも突飛な話だし。教会の教えだってそんな話……」
「それはそうだろう。このような戦争が存在し、事実だとすると、私たちに知恵を与えた者は創造神カーディではなく、世界を破滅に追いやった影の民になるからな」
カリンと同じく、信じられないと首を横に振るツキフネは難しい顔を見せる。
「創造神カーディと異邦人の戦争。何とも馬鹿げた話だが……真実であれば、影の民はカーディの敵。なるほど、教会が憎しみを唱え続け、やっきになって影の民を狩ろうとするはずだ」
「そうだな。さらに付け加えれば、影の民が知恵をもたらした存在であることを否定したい、隠したいという思いもあるのだろうな」
「あくまでも、この世界は創造神カーディのみの加護によって祝福されている……というわけか」
カリンは自身の胸に手を置いて、影の民の力を隠すネックレスを握り締める。
「私は、影の民が世界を破滅に追いやったとは聞いていたけど、同じ世界の存在だと思っていた。でも、おじさんの話が本当なら、よそ者で迷惑者。本当に、みんなの、敵……なんだ……」
ゆっくりと頭を下げていくカリン。
そんな彼女へ前述を否定する言葉をかける。
「ところがだ、君たちはまた別の存在なのだ」
「え!?」
「グローブ人の中にも、創造神カーディに味方する者がいた。他の種族に迷惑を掛けずにここから出ていき、新たに自分たちの居場所を探すべきだという一派が。それが、現在の影の民にあたる」
「そ、そうなの!?」
「ああ、そうだ。戦いの末にグローブ人は影の民を残して全滅。同時に遥かに進んだ道具や技術を失った。そんな彼らへ創造神カーディはこの地に住まうことを許した」
私は一度、二人へ視線を投げる。
二人は真剣に話を聞いているが、信じていいのかどうかわからないといった様子を見せる。
話の是非は彼女たちの心に預け、さらに言葉を編む。
「影の民の呼称だが……彼らはグローブ人を裏切った裏切り者――同じグローブ人から影の民と揶揄されるようになった。本来、グローブ人がつけた通り名だが、今では教会が強く使用して広めている。影の民という呼称が陰鬱でちょうど良かったのかもな」
ツキフネが空っぽになった皿を地面に置いて問い掛けてくる。
「であれば、影の民は我々の味方ではないか? しかも、カーディが住まうことを許している。なのに何故、教会は敵視する?」
「そうだな……現在の教会にそのことが伝っていないのか、もしくは伝わっていても、我々に知恵を与えた存在が神ではなく、影の民だったということを認めたくないのかもしれん」
「なんとも、狭量な話だ」
「そうだな。おまけで、もう少しだけ話を付け足そう。影の民の力の開放についてだが……解放すると侵食が進む理由と、歯車の騎士で羽持ちでありながら、雑魚雑魚なカリンについてだが」
「あのさ、どさくさに紛れて悪口言わないでよ」
「あはは、話が重くなってきたから冗談を挟んだつもりなんだが」
「人の悪口で笑いを取ろうとしないで!」
「はは、悪かった。それでだ、理由になるが、これもまた簡素にまとめるとしよう」
影の民の力――
彼らの肉体には彼らの知識が生み出した魔石の欠片が埋め込まれており、その力を解放することで絶大な力を行使できる。
だが、現在はそれらをまともに行使できない。それどころか、行使すれば魔石の欠片に肉体を侵食されて、化け物のような姿になってしまう。
ではなぜ、行使できなくなってしまったのか?
――――
私は宇宙を指差す。
「彼らは地上より遥か高き場所に鎮座する人工衛星『暁光』という名の機構で、魔石の欠片の力を制御していた。だが衛星は壊れ、制御のための力を失った。そのため、力を解放しても万全に発揮できず、侵食されるというわけだ」
ツキフネは夜空を見上げるが、すぐに瞳を地に降ろし、首を大仰に振った。
それは私の話を信用できないというよりも、ついていけないといった様子だった。
カリンはというと……。
「あのさ、なんでそんなことおじさん知ってるの? 空にそういったものがあると聞いたことあるけど、私は名前まで知らないんだよ。いや、お父さんやお母さんも衛星の名前まで知らないし、歴史の継承自体が摩耗して、そこまで詳しく私たちの歴史を知らないと思う。ねぇ、おじさんは誰から聞いたの?」
「私の部下だった男だ」
「何者よ、その人?」
「そいつは、元永燭の管理官だ」
「はぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁ!?」
急に素っ頓狂な声を上げたカリン。
これには貫太郎が驚き、声を上げながら激しく首を振る。
「ぶも!? もももも!? ブモ!?」
「落ち着け、貫太郎。敵ではない。カリン、貫太郎が驚いて起きてしまったではないか!」
「あ、ごめん。でもさ、永燭の管理官って……存在したの? 影の民の間でも、伝説でしかない存在だよ」
このカリンの言葉にツキフネが反応を示す。
「伝説? どのような存在なのだ、カリン?」
「あのね、永燭の管理官って言うのは知識の番人を差すの」
「知識の……つまり、影の民の知識を預かる存在か」
「うん。永燭の管理官は、影の民の全ての知識を知る守護者だって。その人が一人いるだけで、影の民の文明を再興できるとまで言われてるの」
「影の民が有していた古の技術は、今の我々の技術よりも遥かに進んでいる聞く。それを再興できるとは……」
ツキフネはこちらへ顔を向けるが、それに私は首を横に振って応える。
「残念ながら、伝説と言われるほどの知識は有していない。本人曰く、過去の記憶だけを継承して、過ぎた知識は全て消去してしまったと。そして、脳を我々並みに落として、今ある知識を蓄えて暮らしているそうだ……それでも、彼は天才の類いに入るが」
カリンは眉をひそめ、それをぶつけてくる。
「え、もったいなくない?」
「私もそう思うが、全盛期の影の民……いや、グローブ人か。彼らは我らが創造神カーディと渡り合えるほどの力を有していた。だから永燭の管理官たちは、カーディの脅威となる力を捨てたのだろう。生き残った影の民に居場所をくれたカーディへ報いるために」
「そっか、そうなんだ……その人はおじさんの部下だったんだよね。今は何を?」
「さてな……おそらく、今は異邦のグローブ人ではなくて、このシヴァニアに生きる一人として頑張っているんじゃないかな」
私は他人事のように答えた。
この言葉を立花が知れば、腹立たしさを覚えて怒鳴り散らかすに違いない。
責任を放棄した魔王に対して……。
立花のことを思い出して、軽く笑いが零れる。
すると、それを見ていたツキフネが不意に私の名を呼んだ。
「アルラ……」
「ん、なんだ?」
「……いや、なんでもない」
そう言葉を返した彼女は私から視線を外し、軽く鼻から息を漏らす。
一体、何であろうか?
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