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溺愛と結婚と
164:成(性)長
しおりを挟む素肌が空気にさらされる。
俺はヴィンセントを見ることが出来ず、
顔を背けた。
恥ずかしいが、俺の両足は
左右に開いていて、
真ん中にヴィンセントがいるから
足を閉じることもできない。
前世の感覚から言えば
男同士だし、幼馴染でずっと
世話をしてもらっていたし。
裸を見られることだって初めてではない。
今さらだ。
なのに俺はヴィンセントに
見られていると思っただけで
心臓がバクバクしていた。
だって、目の前のヴィンセントは
今までのヴィー兄様ではない。
俺を恋愛対象として
求めている男なのだ。
そして俺もまた、それを望んでいる……。
ヴィンセントの指先が
俺の男根をゆっくりとなぞる。
下からなぞり、先端をぐりっと
刺激されたときは、
思わず声が漏れた。
「あぁ、蜜が出て来た……
気持ちいいんだな」
ヴィンセントがそう言い、
俺の男根を握った。
「透明な蜜が……わかるか?」
上下に扱かれ、
俺はソファーの上でのけ反った。
「声を……押さえなくていい、
もっと気持ちよくしてやるから」
そう言われたかと思うと
ヴィンセントは身をかがめ
俺の男根を口に入れた。
「待っ……ぁぁ!」
じゅるじゅると吸われ、
その刺激に腰が勝手に揺れる。
何かにしがみつきたくて
手を伸ばした。
するとヴィンセントは
男根を舐めながら手を
伸ばしてくれたのに
その手を取ることなく、
俺の胸の突起をつまんだ。
同時に与えられる刺激に
俺は耐え切れずに涎をだらだら
流して喘いだ。
何か体の奥からせり上がってくる。
ふいにヴィンセントの口が離れた。
「可愛いイクスの小さな袋が
パンパンになってきた」
つんつん、と花袋をつつかれる。
「刺激を受けて、
イクスの初めての精液が今
ここで作られてるかもな」
そう、かもしれない。
だって今の俺は
成長を止めて、
体調を崩すほど体に
たまっていた『力』は
王都の地下を埋めるために
使ってしまっていた。
俺の成長を妨げるものは何もなく
しかも大好きなヴィンセントに
触れられているのだ。
心も身体も、ヴィンセントを
俺は欲しがっているし、
それを邪魔するものは何もない。
俺はただヴィンセントから
与えられるすべてを
享受していた。
……自分から望んで。
ヴィンセントは今度は俺の
花袋をべろりと舐めた。
それから胸の突起を触れていた
指で俺の男根を刺激しながら
今度は花袋を口に入れて
舌で転がす。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ。
ほんとに、何かが漏れそうな感覚に陥る。
こんなソファーで粗相はしたくない。
「ヴィンス……待って、
待って、待って、ヤダ……」
ビクビクと身体が震える。
するとヴィンセントは
俺の様子に気が付いたのか
顔をあげて俺を見た。
「……綺麗だ。
白い肌が、真っ赤に……
俺の色に染まって」
うっとりとしたように言う
ヴィンセントに俺は
止めて欲しいと言えなくなる。
「いい子だ、イクス。
じっとして」
ヴィンセントは甘い声で言い、
また俺の男根を口に入れる。
「待っ……っ!」
もう、ダメだ。
絶対に、何かを漏らしてしまう。
そう思ったとき、ヴィンセントの
太い指が俺の双丘に触れた。
あ、って思ったら、
ヴィンセントの太い指が
俺の秘所の入り口を
何度も刺激し始めた。
指の先端が体内に入ったかと思うと
違和感を感じる前に
すっと出ていく。
ほっと体の力を抜くと
また指先が体内に入ってくるのだ。
その間も俺の男根は
じゅるじゅると舐められる。
もうわけがわからなくて。
いつのまにか太く長い指が
2本も俺の体内に差し込まれて
ぐちゃぐちゃにかき回されて。
ぐい、っと指が根元まで入った時、
俺は言いようのない快感に襲われた。
「いいぞ。出して。
俺が飲んでやる」
って声が聞こえたけれど。
その意味を理解する前に
俺は絶頂を迎えた。
「あぁあああぁっ」
背をのけ反って、
俺は両足でヴィンセントの
身体を締め付けた。
「頑張ったな」
息苦しくて、
必死で呼吸をしていたら
頭を撫でられた。
「ちゃんと射精できたぞ」
って言われて。
本気か、って思った。
精通ってこんな無理やり……
ではないかもしれないが
強引に誘導するものなのか?
というか、俺、射精した?
まさかヴィンセントは
それを飲んだのか!?
俺が疑問を口にする前に
ヴィンセントは立ち上がると
俺を抱き上げた。
「続きはベットがいいか?
風呂場がいいか?」
甘い声で言われて、
これで終わりではないと俺は悟った。
でも、返事ができるはずもない。
いや、待て。
俺は抱っこされているが、
俺の尻に熱く固いモノが当たっている。
「汗を流したいか?」
いや、俺の汗などどうでもいい。
問題は抱っこした俺に当たっている
そそり立つほどに勃起した
ヴィンセントの欲棒だ。
俺も、ヴィンセントを
気持ち良くできるだろうか。
だが、もうほんとに俺は疲れてて……
ヴィンセントは俺が返事をしなかったからか
俺の身体をベットへと運んだ。
「疲れたか?
無茶させたか」
優しく聞かれたが、
俺は首を振る。
そして、思い切って
ヴィンセントに手を伸ばした。
「僕も……やる」
俺の言葉の意味がわからなかったのだろう。
ヴィンセントが軽く首を傾げた。
俺はそれを無視して
激しく主張しているヴィンセントの
欲棒に触れた。
驚いたのかヴィンセントが
焦ったように身体を離した。
「イクスは、そんな真似しなくていい」
「なんで?」
そんな勃起した状態では
辛いと思う。
この体では、その辛さを
味わったことがないが
前世の知識から考えると
早く出してしまった方が良い筈だ。
「イクスには……まだ早いからだ」
早い?
俺をあんなに責め立てたのに?
俺が唇を尖らせたからか
ヴィンセントは俺をベットに押し倒し、
「なら、もう少しだけ」と頬にキスをする。
そして俺の両足を掴み、
両膝を曲げた。
秘所が丸見えになる体制に
俺は体が熱くなる。
しかもヴィンセントは
俺の両太ももで熱い欲棒を
挟みこんだ。
俺の目の前にはヴィンセントの
大人の欲棒が見えた。
誇張し勃起したソレは
俺の両腿に挟まれたまま
先端から精液のようなものを
漏らしていた。
俺は、ゴクリ、と唾を飲む。
ヴィンセントは俺の足を
強く掴み引き込むと、
グロテスクなほどに勃起した
欲棒を俺の太ももで扱き始めた。
ヴィンセントの荒い息使いと、
熱い欲棒の動きに
俺はくらくらする。
だが、快感を追うヴィンセントの
表情は今まで俺が見たこともない
欲情に惚けた顔だった。
色気が駄々洩れで、
でも、そんなヴィンセントも
カッコイイと思ってしまって。
俺の太ももで扱かれた
ヴィンセントの欲棒の先端が
俺の太ももを行き来するたびに
俺の男根に触れるる。
たったそれだけのことで
背中が痺れるような快感が
襲ってきた。
俺の目の前でヴィンセントの
欲棒が大きく膨らみ、
俺も自然と足に力が入ってしまう。
そして……俺の腹めがけて
ヴィンセントの欲棒は
大量の精液を吐き出した。
ヴィンセントは射精した瞬間、
俺をぎゅっと抱きしめる。
俺の腹に温かい液が
零れ落ちていく感触がする。
俺は抱きしめられたのが嬉しくて。
そしてこの行為がやっと終わったのだと
そう思ったら気が抜けて。
俺はヴィンセントの背に
手を回す前に意識を失ってしまった。
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