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溺愛と結婚と
165:可愛すぎる【ヴィンセントSIDE】
しおりを挟む俺の腕の中で目を閉じ、
気を失うように眠ったイクスを見て
俺はやり過ぎたことに気が付いた。
イクスは体調が戻ったばかりだというのに。
だが、嬉しかったのだ。
恋愛対象として意識してもらい、
アイシテルと求められたのだから。
しかも、イクスの初めての
精通を俺が促したのだ。
もちろん、初めての精液は
俺が堪能した。
子づくりはイクスの卒業を待ち
結婚式をしてからだと
公爵殿に言われているし、
イクスを最後まで抱くのは
なんとか我慢をしたが
イクスが俺の欲棒に
触れようとしたときには
理性をかなぐり捨てて
イクスの中に押し入りたい
衝動に駆られてしまった。
もう公爵殿との約束など
どうでもいいとさえ思った。
イクスがそれを望んでいるのだ。
何が悪い?
いや、そもそも子づくりは
ダメだというだけだ。
ならば【珠】を使わなければ
それは子づくりにならないのでは?
その考えに至り、
俺はイクスを見た。
ベットの上で両足を
投げ出してイクスは眠っている。
俺がイクスの太ももを使って
自慰をしたからだ。
俺が放った精液が
イクスの腹にまで飛び散っている。
イクスは体力が切れて
眠ってしまったのだろうが、
おそらく俺の欲棒に擦られて
刺激を受けたのだろう。
イクスの幼い男根が
少し勃っている。
俺はベットに座り、
イクスの腹の上に落ちた
精液を指で拭った。
そしてそれをイクスの
可愛い男根に擦りつける。
そして片手で包み込み、
上下に扱いてやった。
すると眠っているイクスの
小さな口から喘ぎ声が漏れる。
眠っていても気持ちが良いのか。
俺は口元が緩むのを感じた。
そしてベットから下りると
イクスの両足を左右に
大きく開く。
イクスを最後まで抱くには
やはりこの体を慣らさねばならない。
俺の欲棒はイクスの身体を
考えたら酷なぐらいデカイし
激情に任せたらイクスの身体を
傷付けてしまうだろう。
俺はイクスの男根を扱き、
とろとろと出てくる蜜と
俺が吐き出した精液を
指で掬うとイクスの可愛い蕾に
塗りたくった。
先ほど指を2本ほど入れたので
思ったよりも難なく入る。
俺は慎重に指を進め、
2本の指で左右に広げた。
赤く熟れた体内に
異様に惹きつけられる。
俺は舌を出して
イクスの秘所を舐めた。
入口を丁寧に舐め、
指で左右に大きく開いたまま
舌を体内に入れる。
熱く狭い肉壁は
ヤバイ、挿れたい。
俺はイクスの秘所を舐めながら
自分の欲棒に手を伸ばす。
片方の手で扱きながら
舌の代わりにもう片方の
指を入れると、イクスの体内が
キュッと締まる。
俺の指を締め付けるイクスの
肉壁の感触に、俺は欲棒が
締め付けられるのを想像した。
たまらなかった。
俺は欲棒を必死で扱き、
再びイクスの下半身に
精液をまき散らす。
何が『恰好良いヴィー兄様』だ。
俺は息を整えながら自嘲した。
本当の俺はこんなに欲にまみれて
イクスを凌辱したがっているような
人間なのだ。
だが、それでも。
俺はイクスを手放せないし、
手放そうとも思わない。
イクスが俺の手を取ったから。
俺をイクスが望んでくれたから。
だから俺はもう、
『恰好良い兄』はやめる。
俺はいつだってイクスを愛でたいし
触れたいし、愛し合いたい。
だって、そのための
新婚期間だろう?
陛下お墨付きの、
俺とイクスの新婚期間の
ためだけの2週間だ。
その為のこの屋敷に、
そのための使用人たちのはずだ。
それに俺はずっと、
自分の欲をイクスに知られるのが
こわかった。
汚い大人の性欲を見せたら
イクスに嫌われると
思ってたからだ。
だがイクスは違った。
俺の欲棒に手を伸ばし、
俺と抱き合うことを
望んでくれたのだ。
それがわかったのに、
遠慮する必要はないだろう。
これからが楽しみだ。
ゆっくり、じっくり、
イクスの身体を慣らしていこう。
俺のモノを受け入れることが
できるように。
俺に愛されることが
当たり前になるぐらいに。
毎日キスをして、
愛を囁いて、沢山触れて。
そしてたっぷりと甘やかして。
もう公爵家に戻りたくないと
イクスが俺と離れることを
寂しがるぐらいに、
沢山愛し合おう。
俺は呼吸を整え、
ベットから離れた。
イクスの着替えをしなければ。
その前に濡らしたタオルで
イクスの肌を拭いてやろう。
俺も汗を流さなければ。
もっとイクスの肌を
堪能したいとは思うが
理性が戻ってきた今、
疲れて眠るイクスにこれ以上
悪戯するのも気が引ける。
それにまだ日は高い。
夕食までには一度イクスを
起こす必要があるだろうし、
また今夜、じっくりと
続きをするのも良いだろう。
俺自身、2回も射精したことで
かなり冷静になってきてる。
イクスの身体にがっつくことなく
冷静に幼い身体を
慣らしていくことができる
……と思う。
俺は苦笑した。
俺は社交界ではそれなりに
人気がある。
それはうぬぼれではなく、真実だ。
イクスがいるから見合いなどは
すべて断っているし、
女性とも男性とも、
一定以上の距離を保って
接するようにしている。
それでも俺とお近づきになりたいと
釣り書きを送ってくる者や
夜会で声をかけてくる者は
あとを絶たない。
王族の警護をしている時でさえ
声をかけてくる令嬢までいるぐらいだ。
だが俺はどんな令嬢にも
魅力を感じなかったし、
抱きたいなど思ったこともない。
俺は自分がイクスに惚れていることに
気が付くまで、自分には
性欲はないのだと思っていたぐらいだ。
そんな俺が。
イクスを前にしたら
押さえが利かなくなる。
まだ日も高く、
一日は始まったばかりだというのに
イクスを求めて暴走してしまった。
イクスだけだ。
俺がこんなになるのは。
俺の、特別。
俺は眠るイクスにキスをする。
身体はすっきりしているが、
俺もイクスの隣で
仮眠してもいいかもな。
俺はそんなことを考えたが
まずはイクスの肌を
清めるのが先だと
タオルを取りに浴室へと向かった。
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