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矜持
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「やっぱり最有力候補はアルカン侯爵家ではなくて」
「国内ではなく近隣諸国の王女様という話も出ているそうよ」
密やかに囁かれる声にクロエは平然とした表情を装いながら、意識的に普段通りの歩調を心掛ける。カミーユに啖呵を切ったものの、王族との婚約はそう簡単に覆ることはないだろう、そう思っていた自分が浅はかだったのかもしれない。そんな不安に押しつぶされそうになるが、あの時の発言を後悔することはなかった。
(もう二度とアネットを蔑ろにするような真似はしたくないもの。ずっと護ってくれたのだから、今度はわたくしが護る番よ)
アネットとセルジュを天秤に掛けるつもりはない。どちらも大切な存在で失いたくないと思っているが、そんなクロエの願いとは対照的にセルジュとの婚約解消はもはや確定事項のように、次の婚約者について想像を巡らせる声があちこちで聞こえてくる。
(セルジュ様がお変わりないのは、わたくしに失望してしまったからではないかしら)
厳密にいえば変わっていないわけではない。ふわりと柔らかい笑顔は対外的なもので、その瞳にはこれまで浮かんでいた慈愛の色がなく、あくまでも第二王子として振舞っているように見えた。
暴力を振るう令嬢など王族の一員として相応しくないと見なされたのかもしれない。そう考えると息が詰まりそうなほどの苦しさに襲われて、クロエは別のことに意識を切り替えようとした。
その時クロエの視界にリシャールの姿がよぎる。傍にいるエミリアが何かを一生懸命話しかけているようだが、あまり熱心に話を聞いているようには見えない。
会いたい相手ではないが、教室に向かうためには彼らの横を通り過ぎるしかなく、進路を変えることで疚しいところがあるのだと思われたくなかった。
手を上げたことは反省しているが、エミリアの発言は到底許容できるものではない。
教育係であったジョアンヌの言葉を思い浮かべて、臆することなく顔を上げて進む。たとえセルジュの婚約者でなくなったとしても、侯爵令嬢としての品格を失ってはいけない。それがクロエの矜持でもあった。
クロエの姿に気づくと、エミリアは怯えたようにリシャールの陰に隠れようとしている。そんな様が庇護欲をそそるのだろうが、クロエはそんなエミリアではなくリシャールを観察していた。
不思議なことにリシャールもクロエを見ていたが、そこに嫌悪や牽制のような視線は感じられず、それどころかどこか躊躇いや罪悪感が僅かに見て取れてクロエは内心困惑した。
リシャールは元々アネットに好意を抱いていたはずなのだが、こうしてエミリアが傍にいるようになったのは、心変わりをしたからだと思っていたのだ。
(リシャール様とは一度お話をしたほうが良いのかもしれないわ)
何かが上手くかみ合っていないような漠然とした気持ち悪さを感じたクロエだったが、互いに声を掛けることなくその場を通り過ぎたのだった。
「リシャール様」
その声に顔を向けると、不安そうに揺れるエミリアの瞳が視界に映った。
さらに視線を下げれば控えめにではあるが、袖の辺りをぎゅっと握りしめられておりじわりと不快感がよぎる。それを感じ取ったかのようにエミリアはすぐに手を離した。
「申し訳ございません。クロエ様がいらっしゃったのでつい……」
アネットの扱いについて相談したところ激高して打擲されたのだから、その反応自体は不自然ではないが、リシャールはエミリアの態度が気になるようになっていた。
クロエのこともよく知っているわけではない。だが、これまで一緒に行動してきた中で彼女がそんな行動をするだけの理由があったのではないかと考えるようになったのだ。
むしろ何故今までその思考に至らなかったのか、自分でも不思議でならないがリシャールはこれまでの情報を精査し、一つの仮説を立てていた。
(そうするとエミリア嬢が嘘を吐いている、もしくは意図的にクロエ嬢を挑発したことになるが)
令嬢のみが参加するお茶会での出来事だったため詳細は分からないが、目撃者が多数いることから全くのでっち上げとは考えにくい。さらに今回に限ってセルジュがクロエのために動いている様子がないことが気に掛かっている。話を聞こうとするたびにはぐらかされ、話すつもりがないのだと分かってからはその話題を避けていたが、やはりセルジュに話を聞くべきだろう。
(大事な婚約者に護衛を付けていないとは考えにくいからな)
考え事に意識を向けていたリシャールだったが、自分の名前を呼ぶ声で引き戻された。
「リシャール様、アネット様にお手紙を書かれてはいかがでしょうか?直接お話するのはまだ――」
「いや、もういい」
続けようとするエミリアの言葉を遮ると、彼女は驚いたように目を瞠り戸惑ったような表情を浮かべる。だがその瞳の奥にはリシャールの真意を探るような冷静さが隠れているような気がした。
好かれと思ってなされた提案だったのにと何故か無下にできないような感覚が湧き上がるが、アネットの悲しそうな表情を思い出して心が定まった。
「これ以上君の助力は必要ない」
それだけ言ってリシャールはエミリアに背を向けた。
エミリアに全ての非があるというわけではない。話を聞いた上で選択したのはリシャール自身だ。アネットのためにと決断し、行動したことが全て裏目に出るような形になってしまったのは、己の力不足に他ならない。
(最悪なのは俺自身が臆病になり過ぎていたことだろう)
嫌われることや拒絶されることを恐れて、一歩引いてしまったからこそ他の情報に惑わされて大切なことが見えなくなっていたのだ。自分を守ることを優先してしまったせいで、アネットを傷付けてしまった。
そんな自分の弱さに気づけば恥ずかしくて仕方がなかったが、霧が晴れたような清々しい気分でもあった。自分の取るべき行動が明確になったリシャールは、セルジュと話をすることを決めて教室へと向かった。
「国内ではなく近隣諸国の王女様という話も出ているそうよ」
密やかに囁かれる声にクロエは平然とした表情を装いながら、意識的に普段通りの歩調を心掛ける。カミーユに啖呵を切ったものの、王族との婚約はそう簡単に覆ることはないだろう、そう思っていた自分が浅はかだったのかもしれない。そんな不安に押しつぶされそうになるが、あの時の発言を後悔することはなかった。
(もう二度とアネットを蔑ろにするような真似はしたくないもの。ずっと護ってくれたのだから、今度はわたくしが護る番よ)
アネットとセルジュを天秤に掛けるつもりはない。どちらも大切な存在で失いたくないと思っているが、そんなクロエの願いとは対照的にセルジュとの婚約解消はもはや確定事項のように、次の婚約者について想像を巡らせる声があちこちで聞こえてくる。
(セルジュ様がお変わりないのは、わたくしに失望してしまったからではないかしら)
厳密にいえば変わっていないわけではない。ふわりと柔らかい笑顔は対外的なもので、その瞳にはこれまで浮かんでいた慈愛の色がなく、あくまでも第二王子として振舞っているように見えた。
暴力を振るう令嬢など王族の一員として相応しくないと見なされたのかもしれない。そう考えると息が詰まりそうなほどの苦しさに襲われて、クロエは別のことに意識を切り替えようとした。
その時クロエの視界にリシャールの姿がよぎる。傍にいるエミリアが何かを一生懸命話しかけているようだが、あまり熱心に話を聞いているようには見えない。
会いたい相手ではないが、教室に向かうためには彼らの横を通り過ぎるしかなく、進路を変えることで疚しいところがあるのだと思われたくなかった。
手を上げたことは反省しているが、エミリアの発言は到底許容できるものではない。
教育係であったジョアンヌの言葉を思い浮かべて、臆することなく顔を上げて進む。たとえセルジュの婚約者でなくなったとしても、侯爵令嬢としての品格を失ってはいけない。それがクロエの矜持でもあった。
クロエの姿に気づくと、エミリアは怯えたようにリシャールの陰に隠れようとしている。そんな様が庇護欲をそそるのだろうが、クロエはそんなエミリアではなくリシャールを観察していた。
不思議なことにリシャールもクロエを見ていたが、そこに嫌悪や牽制のような視線は感じられず、それどころかどこか躊躇いや罪悪感が僅かに見て取れてクロエは内心困惑した。
リシャールは元々アネットに好意を抱いていたはずなのだが、こうしてエミリアが傍にいるようになったのは、心変わりをしたからだと思っていたのだ。
(リシャール様とは一度お話をしたほうが良いのかもしれないわ)
何かが上手くかみ合っていないような漠然とした気持ち悪さを感じたクロエだったが、互いに声を掛けることなくその場を通り過ぎたのだった。
「リシャール様」
その声に顔を向けると、不安そうに揺れるエミリアの瞳が視界に映った。
さらに視線を下げれば控えめにではあるが、袖の辺りをぎゅっと握りしめられておりじわりと不快感がよぎる。それを感じ取ったかのようにエミリアはすぐに手を離した。
「申し訳ございません。クロエ様がいらっしゃったのでつい……」
アネットの扱いについて相談したところ激高して打擲されたのだから、その反応自体は不自然ではないが、リシャールはエミリアの態度が気になるようになっていた。
クロエのこともよく知っているわけではない。だが、これまで一緒に行動してきた中で彼女がそんな行動をするだけの理由があったのではないかと考えるようになったのだ。
むしろ何故今までその思考に至らなかったのか、自分でも不思議でならないがリシャールはこれまでの情報を精査し、一つの仮説を立てていた。
(そうするとエミリア嬢が嘘を吐いている、もしくは意図的にクロエ嬢を挑発したことになるが)
令嬢のみが参加するお茶会での出来事だったため詳細は分からないが、目撃者が多数いることから全くのでっち上げとは考えにくい。さらに今回に限ってセルジュがクロエのために動いている様子がないことが気に掛かっている。話を聞こうとするたびにはぐらかされ、話すつもりがないのだと分かってからはその話題を避けていたが、やはりセルジュに話を聞くべきだろう。
(大事な婚約者に護衛を付けていないとは考えにくいからな)
考え事に意識を向けていたリシャールだったが、自分の名前を呼ぶ声で引き戻された。
「リシャール様、アネット様にお手紙を書かれてはいかがでしょうか?直接お話するのはまだ――」
「いや、もういい」
続けようとするエミリアの言葉を遮ると、彼女は驚いたように目を瞠り戸惑ったような表情を浮かべる。だがその瞳の奥にはリシャールの真意を探るような冷静さが隠れているような気がした。
好かれと思ってなされた提案だったのにと何故か無下にできないような感覚が湧き上がるが、アネットの悲しそうな表情を思い出して心が定まった。
「これ以上君の助力は必要ない」
それだけ言ってリシャールはエミリアに背を向けた。
エミリアに全ての非があるというわけではない。話を聞いた上で選択したのはリシャール自身だ。アネットのためにと決断し、行動したことが全て裏目に出るような形になってしまったのは、己の力不足に他ならない。
(最悪なのは俺自身が臆病になり過ぎていたことだろう)
嫌われることや拒絶されることを恐れて、一歩引いてしまったからこそ他の情報に惑わされて大切なことが見えなくなっていたのだ。自分を守ることを優先してしまったせいで、アネットを傷付けてしまった。
そんな自分の弱さに気づけば恥ずかしくて仕方がなかったが、霧が晴れたような清々しい気分でもあった。自分の取るべき行動が明確になったリシャールは、セルジュと話をすることを決めて教室へと向かった。
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