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3章 妄想のなかの、理想の王子様
3-16 第二王子の誘い6 ◆ネオ王子視点◆
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◆ネオ王子視点◆
「あのときは私が父の願いを受け入れなければ良かった。今さらそのようなことを言われても、オルト殿には困惑しかないだろうが、今でも私はあのときのことを後悔している。すまなかった」
王族が臣下に謝ることは許されない、と教育係にいつも口を酸っぱくして言われている。
それは第二王子だからこそ、王族の弱みになることは許されないということだ。
けれど、自分に非があることを謝れなくて、人としてはどうなのか。
だからこそ、二人でいるときしか話せなかった。
絶対に周囲にとめられてしまうから。
私はアレからバーレイ侯爵家について調べ上げた。
建国の歴史から今まで。
国防の要でありながら、最強の盾は最強の剣よりも不遇である。
そして、今代のバーレイ侯爵ほど自分の息子たちを蔑ろにする当主はどこにもいない。
現在の状況も、長年において最強の剣として奉られた彼の驕りゆえなのか。
「今まで気にしてくださってありがとうございます。けれど、バーレイ侯爵が俺にあのような態度を取ることはアレがはじめてではありませんでしたので、もうお気になさらず」
オルトの言葉に、背筋に冷たいものが流れた。
あのときでもオルトは五歳だ。それよりも幼い頃から体罰が当たり前の環境だったのか?
「アレがキッカケではないのか?バーレイ侯爵は元々異常なのか?」
「異常かどうかはわかりかねますが、昔からです。表立って殴る、蹴るはアレがはじめてでしたが、俺が教わったことを一回でできなければいつも烈火のごとく怒り出しました」
「幼い子供に一回ですべてやれと言うのはおかしいだろう」
「お前の兄はいつもできたと、お前の年齢にはすでにできていたと言われ、最強の盾として生まれたのに、落ちこぼれ、役立たずと言われ続けてきました。バーレイ侯爵にとって、俺はそういう存在なのでしょう」
「理不尽すぎるし、なぜ国王は何も言わなかった」
確かに最強の剣であるクリストは優秀だ。
ただし、八歳も年上だ。
記憶違いが大半だろう。
絶対に父は知っていたはずだ。
バーレイ侯爵家の実態について。
口を挟めるのは国王である父が唯一の人物なのに。
「厳しい訓練と体罰の違いなど、他家には区別もつかないでしょう。バーレイ侯爵に意見さえも言える者がこの国にはいないということですよ」
オルトは淡々と話す。
そこに感情がのらない。
そして、王族はオルトに線を引かれた。
国王が動かないのなら、この件は動く必要のないものだったのだと。
国にとってコレが当たり前の状況なのだと。
そして、自分は国が守るほどの人間ではないのだと。
「違う。私がまだ王太子だったのなら力があったのかもしれない。言い訳にしかならないが、第二王子では力が全然足りなかった。けれど、オルト殿、私は誓う。婚約者ソフィアとともに、今後、貴方を支え続ける」
「なぜソフィア嬢の名がここに出て来るのですか?」
本当に疑問であるかのような顔だ。
私の婚約者だから名を連ねた、とは思っていないようだ。
「それこそソフィアだって命の恩人に対して恩返ししたいと思わないほど冷血な人間ではない」
オルトが首を捻っている。
「俺がソフィア嬢の命を助けたことはありませんが?」
とぼけているのかな。
「少し前に学校で私の名を騙られてソフィアが小屋に呼び出されたときに爆発から救ってくれたじゃないか」
「、、、え」
オルトが湖のほとりでうずくまってしまった。
しばらくそのままの状態だった。
、、、。しばし待つ。
ようやく顔を上げた。
「アレがオルレアではなかったと、ソフィア嬢にもバレていると?」
「ごめーん、私がバラした」
てへっ。
そこまで落ち込むことだったんだ。
オルトの演技が悪かったわけじゃないよ。
学校の令嬢たちのなかには、今のオルレアの正体がオルトだということに感づいている者はいない。
不思議なくらい。
オルトがゆるゆると立ち上がった。
「、、、そういうことでしたか。そういうことなら仕方ありません。俺の演技がヘタクソですでに皆の笑いものにされていたのかと」
「誰も笑いものにはしないだろう。事情を知っている者ならば」
「シンもサイもスレイも、俺がオルレアを演じている姿を見て頑張って笑いを堪えているようですが、たまに裏で笑い転げていることもあります」
、、、アイツら。
バーレイ侯爵が元凶だと知っている者たちじゃないか。
私は小さくため息を吐いてから、空を見る。鮮やかな青だ。
「そうか、彼らとは仲が良いのだな」
「、、、そうですね」
オルトが柔らかい笑みを浮かべた。
彼らがオルトの友人で良かった。
そして、私は彼らが羨ましかった。
彼らのように支えたかった。
夢や希望はともかく、王族である私がオルトを支えるのは、別の部分である。
たかが第二王子がオルトを支えると宣言するのも並大抵のことではない。
バーレイ侯爵の意の沿わぬことでも、オルトが嫌なことならば国に反対してでもオルトに協力したいということなのだから。
国を防衛できるのだから、バーレイ侯爵家が国を治めても良かったはずだ。
だが、政は王族に譲り、臣下となってバーレイ侯爵家は国を守ることに務めた。
最強の剣、最強の盾はこの国に重要だ。
けれど、次代の彼らを蔑ろにしてはならない。
あまりにも理不尽なことから守れなくて、何が王族か。
バーレイ侯爵のご機嫌取りだけしていればいいわけではない。
次代の最強の剣、最強の盾が少しでも過ごしやすい環境となるように。
私たちが動き出さなければならない。
湖畔の近くの散策を終え、乗馬に戻った。
オルトと話すために、どれだけの月日が流れたことか。
全然話したりない。
帰路につく明日の昼過ぎまでには時間はある。
バーレイ侯爵に邪魔されない空間で、今後のことを話し合いたい、と思っていた。
別邸に戻ると。
「オルト様、お迎えに上がりました。バーレイ侯爵家当主より王都の寮にお戻りになるよう御命令が入っております」
そこにいたのはオルレアの筆頭侍女セイラと侍女一人、そして護衛である。
身代わりに戻すためだけに、オルトに寮へ戻れと言うのか。
「何を言っている、オルト殿は」
「ネオ第二王子殿下、予定を遮ってしまい大変申し訳ございません。ですが、バーレイ侯爵家当主、バーレイ侯爵の御命令です」
王族に対しても高圧的な態度に嫌気がする。
「オルト様ー、ご当主にご迷惑をかけないでくださーい」
侍女がオルトへ嫌味な言い方をした。
私が睨むとすぐにセイラの後ろに隠れる。
オルトの存在を軽んじるような者たちに囲まれて、オルトはバーレイ侯爵家で過ごしていたのかと思うと本当にふざけるなという怒りにしかならない。
「ひっ」
侍女が怯えてガタガタ震えた。
私が睨んだからではない。
当たり前だ。
オルトはこの国を一人で守るほどの力の持ち主である。
たかが一介の侍女が敵う相手ではない。
ほんの少し敵意を向けられただけでも、何の対策も訓練もしていない者はこうなる。
それを考えると、完全に敵意を向けられていた帝国の皇帝や皇子たちの胆力は尊敬に値するものだ。
若い第八皇子もこんな感じで皇帝の後ろに隠れていたが。。。
「っ、オルト様っ」
セイラが侍女を庇い、全身を己で隠す。
彼女たちを蔑んだ目で見るオルトがいた。
「お前たちは、本当にオルレアの侍女なんだな」
セイラも侍女も彼のこの言葉の真意などわからない。
すぐに私に後ろの従者から報告が入る。
この震える侍女が、バーレイ侯爵に今回の旅行について悪意にまみれた報告をしたようだ。
「オルト殿、」
オルトは一回、目を伏せてから私に向き直った。
「ネオ王子殿下、侯爵家の者が失礼して、大変申し訳ございませんでした」
「オルト殿が謝罪をする必要はない」
「俺は寮に戻ります」
オルトの言葉に、侍女が何かを言おうとしたが、ヒューヒューと声にならない。おそらく、当たり前だ、と表現したかったのだろうが。
セイラの後ろで、セイラにつかまってようやく立っている人物が何をほざく、だ。
「そうか、残念だ」
「セイラ、体調が悪い者を王族の前に出すな。お前の判断能力が疑われるぞ」
「心します」
セイラがオルトに深い礼をする。
オルトたちを侯爵家の馬車まで見送る。
セイラに侍女は御者とともに御者席に乗せられていた。少し反抗していたが、オルトの目を見たらおとなしく従ったようだ。
私はこの侍女の行く末を後で報告するよう従者に伝えた。
筆頭侍女のセイラが馬鹿でなければ、上長として処分を下すはずだ。
オルレアの侍女だからといって、侯爵家の人間であるオルトに対して取っていい態度ではない。
それがあの家の使用人にはわかる者が少ないようだ。
侯爵家の馬車が遠ざかっていく。
これから、あの家と戦っていく決意を胸にして。
ようやく私は一歩を踏み出せた。
「あのときは私が父の願いを受け入れなければ良かった。今さらそのようなことを言われても、オルト殿には困惑しかないだろうが、今でも私はあのときのことを後悔している。すまなかった」
王族が臣下に謝ることは許されない、と教育係にいつも口を酸っぱくして言われている。
それは第二王子だからこそ、王族の弱みになることは許されないということだ。
けれど、自分に非があることを謝れなくて、人としてはどうなのか。
だからこそ、二人でいるときしか話せなかった。
絶対に周囲にとめられてしまうから。
私はアレからバーレイ侯爵家について調べ上げた。
建国の歴史から今まで。
国防の要でありながら、最強の盾は最強の剣よりも不遇である。
そして、今代のバーレイ侯爵ほど自分の息子たちを蔑ろにする当主はどこにもいない。
現在の状況も、長年において最強の剣として奉られた彼の驕りゆえなのか。
「今まで気にしてくださってありがとうございます。けれど、バーレイ侯爵が俺にあのような態度を取ることはアレがはじめてではありませんでしたので、もうお気になさらず」
オルトの言葉に、背筋に冷たいものが流れた。
あのときでもオルトは五歳だ。それよりも幼い頃から体罰が当たり前の環境だったのか?
「アレがキッカケではないのか?バーレイ侯爵は元々異常なのか?」
「異常かどうかはわかりかねますが、昔からです。表立って殴る、蹴るはアレがはじめてでしたが、俺が教わったことを一回でできなければいつも烈火のごとく怒り出しました」
「幼い子供に一回ですべてやれと言うのはおかしいだろう」
「お前の兄はいつもできたと、お前の年齢にはすでにできていたと言われ、最強の盾として生まれたのに、落ちこぼれ、役立たずと言われ続けてきました。バーレイ侯爵にとって、俺はそういう存在なのでしょう」
「理不尽すぎるし、なぜ国王は何も言わなかった」
確かに最強の剣であるクリストは優秀だ。
ただし、八歳も年上だ。
記憶違いが大半だろう。
絶対に父は知っていたはずだ。
バーレイ侯爵家の実態について。
口を挟めるのは国王である父が唯一の人物なのに。
「厳しい訓練と体罰の違いなど、他家には区別もつかないでしょう。バーレイ侯爵に意見さえも言える者がこの国にはいないということですよ」
オルトは淡々と話す。
そこに感情がのらない。
そして、王族はオルトに線を引かれた。
国王が動かないのなら、この件は動く必要のないものだったのだと。
国にとってコレが当たり前の状況なのだと。
そして、自分は国が守るほどの人間ではないのだと。
「違う。私がまだ王太子だったのなら力があったのかもしれない。言い訳にしかならないが、第二王子では力が全然足りなかった。けれど、オルト殿、私は誓う。婚約者ソフィアとともに、今後、貴方を支え続ける」
「なぜソフィア嬢の名がここに出て来るのですか?」
本当に疑問であるかのような顔だ。
私の婚約者だから名を連ねた、とは思っていないようだ。
「それこそソフィアだって命の恩人に対して恩返ししたいと思わないほど冷血な人間ではない」
オルトが首を捻っている。
「俺がソフィア嬢の命を助けたことはありませんが?」
とぼけているのかな。
「少し前に学校で私の名を騙られてソフィアが小屋に呼び出されたときに爆発から救ってくれたじゃないか」
「、、、え」
オルトが湖のほとりでうずくまってしまった。
しばらくそのままの状態だった。
、、、。しばし待つ。
ようやく顔を上げた。
「アレがオルレアではなかったと、ソフィア嬢にもバレていると?」
「ごめーん、私がバラした」
てへっ。
そこまで落ち込むことだったんだ。
オルトの演技が悪かったわけじゃないよ。
学校の令嬢たちのなかには、今のオルレアの正体がオルトだということに感づいている者はいない。
不思議なくらい。
オルトがゆるゆると立ち上がった。
「、、、そういうことでしたか。そういうことなら仕方ありません。俺の演技がヘタクソですでに皆の笑いものにされていたのかと」
「誰も笑いものにはしないだろう。事情を知っている者ならば」
「シンもサイもスレイも、俺がオルレアを演じている姿を見て頑張って笑いを堪えているようですが、たまに裏で笑い転げていることもあります」
、、、アイツら。
バーレイ侯爵が元凶だと知っている者たちじゃないか。
私は小さくため息を吐いてから、空を見る。鮮やかな青だ。
「そうか、彼らとは仲が良いのだな」
「、、、そうですね」
オルトが柔らかい笑みを浮かべた。
彼らがオルトの友人で良かった。
そして、私は彼らが羨ましかった。
彼らのように支えたかった。
夢や希望はともかく、王族である私がオルトを支えるのは、別の部分である。
たかが第二王子がオルトを支えると宣言するのも並大抵のことではない。
バーレイ侯爵の意の沿わぬことでも、オルトが嫌なことならば国に反対してでもオルトに協力したいということなのだから。
国を防衛できるのだから、バーレイ侯爵家が国を治めても良かったはずだ。
だが、政は王族に譲り、臣下となってバーレイ侯爵家は国を守ることに務めた。
最強の剣、最強の盾はこの国に重要だ。
けれど、次代の彼らを蔑ろにしてはならない。
あまりにも理不尽なことから守れなくて、何が王族か。
バーレイ侯爵のご機嫌取りだけしていればいいわけではない。
次代の最強の剣、最強の盾が少しでも過ごしやすい環境となるように。
私たちが動き出さなければならない。
湖畔の近くの散策を終え、乗馬に戻った。
オルトと話すために、どれだけの月日が流れたことか。
全然話したりない。
帰路につく明日の昼過ぎまでには時間はある。
バーレイ侯爵に邪魔されない空間で、今後のことを話し合いたい、と思っていた。
別邸に戻ると。
「オルト様、お迎えに上がりました。バーレイ侯爵家当主より王都の寮にお戻りになるよう御命令が入っております」
そこにいたのはオルレアの筆頭侍女セイラと侍女一人、そして護衛である。
身代わりに戻すためだけに、オルトに寮へ戻れと言うのか。
「何を言っている、オルト殿は」
「ネオ第二王子殿下、予定を遮ってしまい大変申し訳ございません。ですが、バーレイ侯爵家当主、バーレイ侯爵の御命令です」
王族に対しても高圧的な態度に嫌気がする。
「オルト様ー、ご当主にご迷惑をかけないでくださーい」
侍女がオルトへ嫌味な言い方をした。
私が睨むとすぐにセイラの後ろに隠れる。
オルトの存在を軽んじるような者たちに囲まれて、オルトはバーレイ侯爵家で過ごしていたのかと思うと本当にふざけるなという怒りにしかならない。
「ひっ」
侍女が怯えてガタガタ震えた。
私が睨んだからではない。
当たり前だ。
オルトはこの国を一人で守るほどの力の持ち主である。
たかが一介の侍女が敵う相手ではない。
ほんの少し敵意を向けられただけでも、何の対策も訓練もしていない者はこうなる。
それを考えると、完全に敵意を向けられていた帝国の皇帝や皇子たちの胆力は尊敬に値するものだ。
若い第八皇子もこんな感じで皇帝の後ろに隠れていたが。。。
「っ、オルト様っ」
セイラが侍女を庇い、全身を己で隠す。
彼女たちを蔑んだ目で見るオルトがいた。
「お前たちは、本当にオルレアの侍女なんだな」
セイラも侍女も彼のこの言葉の真意などわからない。
すぐに私に後ろの従者から報告が入る。
この震える侍女が、バーレイ侯爵に今回の旅行について悪意にまみれた報告をしたようだ。
「オルト殿、」
オルトは一回、目を伏せてから私に向き直った。
「ネオ王子殿下、侯爵家の者が失礼して、大変申し訳ございませんでした」
「オルト殿が謝罪をする必要はない」
「俺は寮に戻ります」
オルトの言葉に、侍女が何かを言おうとしたが、ヒューヒューと声にならない。おそらく、当たり前だ、と表現したかったのだろうが。
セイラの後ろで、セイラにつかまってようやく立っている人物が何をほざく、だ。
「そうか、残念だ」
「セイラ、体調が悪い者を王族の前に出すな。お前の判断能力が疑われるぞ」
「心します」
セイラがオルトに深い礼をする。
オルトたちを侯爵家の馬車まで見送る。
セイラに侍女は御者とともに御者席に乗せられていた。少し反抗していたが、オルトの目を見たらおとなしく従ったようだ。
私はこの侍女の行く末を後で報告するよう従者に伝えた。
筆頭侍女のセイラが馬鹿でなければ、上長として処分を下すはずだ。
オルレアの侍女だからといって、侯爵家の人間であるオルトに対して取っていい態度ではない。
それがあの家の使用人にはわかる者が少ないようだ。
侯爵家の馬車が遠ざかっていく。
これから、あの家と戦っていく決意を胸にして。
ようやく私は一歩を踏み出せた。
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