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20章 緩やかに侵食する黒
20-3 角ウサギクッキー ※ビスタ視点
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◆ビスタ視点◆
神聖国グルシアの聖都にあるレンの屋敷で、冒険者ギルドのギルド長と話し合いの場が設けられた。
とは言っても、冒険者ギルドの一方的なお願いだ。
各国においてレンがアスア王国の英雄だと知っている者たちは、まだ英雄が何とかしてくれると思っている。
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは、国民に一人も犠牲者を出さなかった。
そして、今は神聖国グルシアで平和な国を築いている。
誰も神聖国グルシアの力だけでコレが成り立っているわけではないことを知っている。レンがいるからこそ、この強力な結界が結ばれているのを理解している。
だからこそ、期待してしまうのだ。
レンがこの世界を救ってくれるのではないかと。
だが、彼らは気づかないのだろうか。
どちらも一国しか守られていないことに。
アスア王国の英雄が守っていた国が、神聖国グルシアに変わっただけだ。
なぜ神聖国グルシアになったのかというと、そこに大切な人間がいるからだ。
ただそれだけだ。
もし、その全員が違う国に移住しまーす、なんて言ってみろ。
レンは喜んでその違う国を守るだろう。神聖国グルシアを簡単に見捨てて。
レンに大切な人間が増えれば増えるほど、神聖国グルシアにとっては都合がいい。
誰かは必ず神聖国グルシアに残るのだろうから。
俺も神聖国グルシアに居続ける一人だろう。冒険者ギルド本部はこの国にあるし、今、他国に移動する理由がない。たぶん。。。
角ウサギ十六号が俺の目の前で旗をパタパタさせている。
コイツはシアリーの街で俺を簀巻きにして、レンの屋敷に連れ去った。
レンの方が簀巻きの俺を見て驚いた顔をしていたぐらいだ。何で普通に連れて来れないの?と十六号に聞いていた。
「せっかく聖都に来たんだから、ちょっと知り合いに挨拶してくるわー」
≪ええっ、せっかく迎えに来たのに≫
おおっと、俺を簀巻きにした十六号から非難の声を聞くとは思わなかった。
「だったら、ギルド長と一緒に帰ればよかったのに。うちの馬車、王子を送迎しているからもう少し待たないと帰って来ないよ」
「いや、あの落ち込んだギルド長と同じ馬車は辛い。ここからなら歩いて冒険者ギルドに行った方が良いくらいだ」
「アディ家から馬車を回すか?」
ようやく神官殿が口を開いた。
この人、口を出さないときはまったく出さない。レンの斜め後ろに立ったときは、発言を求められない限り一切発言しないと思った方が良い。横にいるときは恐ろしいほど遠慮なくレンと話すのに。
そういうところが神官殿だよな。立場をわかりやすく明確にしている。本日は神官服も着ていないのに。
「いや、今から馬車を回してもらうなら、歩いても同じだろう」
「リングランド家にも挨拶に行く気か?」
「、、、いや、うちには寄らない。聖都に来たときくらい、ギッテに菓子折りでも持って行かないと、そろそろキレそうだと思ってな」
「、、、ビスタ、そのギッテは通信の魔道具ではお前にいつもキレているようにしか聞こえないのだが、アレでキレてないのか?」
レンが素朴な疑問を俺に言う。
うん、アレもまだキレている内に入らないんだよ。ギルド長もいつも怒鳴り散らしているけど、キレているかというとまだまだとも言える。上には上がある。
「あー、そういやお菓子と言えば、うちの角ウサギたちが料理長に教わって角ウサギ印のクッキーを作ったんだ」
いつのまにか十六号以外の角ウサギがいて、箱をスッとレンに渡している。
角ウサギを模った可愛らしいクッキーが並んでいる。耳が垂れているタレタと耳が折れているオレオはわかりやすいなー。
「ふっ、その二枚に目をつけるとは、お目が高い。タレタとオレオのクッキーはなかなか入っていないレアヴァージョンだ。今回は特別に入れてやったぞ」
レン、、、お前はどこに向かっているんだ?
クッキーの箱に蓋をして、俺に差し出す。
「甘いものが好きなら、コレを持って行け。できれば、味の感想を聞いてきてくれると嬉しい」
横にいる角ウサギの期待に満ちた目を見て断れるわけがないだろう。
コレは試食なのか?
この屋敷の料理長が監督したなら、特に問題はないだろう。ないよね?
ありがたくクッキーをもらい、収納鞄に詰めて、冒険者ギルドに向かう。
聖都の一等地など広いと言えば広いが、歩こうと思えば歩ける距離だ。のんびり散歩するぐらいが健康に良い気がするのだが、上流階級の人間は近距離でも馬車で移動する。
「で、ギルド長と一緒の馬車に乗らず、ここまで歩いてきたわけか」
「そーなるねー」
ギッテが冒険者ギルド本部の執務室で迎えてくれた。ギッテはまだここが仮本部だったときの仮本部長だ。今は上層部の一員として冒険者ギルドを支えている。
「まあ、落ち込み具合が相当だから、英雄に何を言われたのかは想像つくけど。英雄といえども一人に世界を救えっていうのが間違っているようにしか思えないのだが」
俺は先程もらったクッキーをギッテに差し出す。ギッテはすぐに手を伸ばしてきた。片方の手は紅茶をいれている。
レンは世界を救えるのでは、というギルド長の意見に俺も同意する。
それは英雄の強さを、レンの規格外を知っているからだ。
普通の人の感覚では何を言っているんだ、と思うだろうね。
けれど、レンは世界を救うのを望まない。
そもそも、レンに対して世界は何を対価に支払うのだ?
無償で救ってもらえると思っているのか?こんなひどい状態の世界を。
救ったところで、レンは何の利益を得ることができるというのか。
自分たちは呪いの生産をやめもしないのに。
で、ギッテの手が止まらない。
感想も何も言わないが、ギッテの手は正直だ。
俺も一枚に手を伸ばした。
おっと、タレタのクッキーだった。パクリ、サクサク。
「うわ、何だ、これ。うま、、、」
だが、既視感もある。そうそう、レンからもらったダンジョン産の酒のあの疲れが取れるような感覚が。。。
コレ、原材料何だ?まさか、これもダンジョン産のもので作っているんじゃなかろうな。
もう一枚食べてみる。ちなみにオレオのはすでに消えていたので、普通の角ウサギ型である。
「ん?」
美味しいことは美味しいのだが、先程のタレタクッキーと違い、あの感覚はない。
「、、、おい、ビスタ、このクッキー何処で買って来た?シアリーの街か?」
「いや、レンに感想を聞いてこいと持たされた。どうだ?」
「美味い、文句なしに美味い。が、一枚、何かこう説明しにくいのだが、栄養ドリンクより高純度というか疲れがフッと吹っ飛ぶようなものが混じっていた気がするのだが」
「おう、、、オレオの一枚もそうなのか。今回のは当たりが二枚入っていたんだと」
「当たりだけのクッキー、売ってくれないかな」
ギッテ、確実にお疲れだな。
なぜ二枚なのか。二人だから。
一人につき一日一枚ということだろう。
当たりがなくなったにも関わらず、ギッテのクッキーに伸ばす手はとまらない。。。
良くこれでコイツ太らないよな。。。
レンの屋敷に歩いて戻ると、期待に満ち満ちた目で門まで角ウサギが迎えに来てくれていた。
この角ウサギが作ったクッキーだったのだろう。
つい撫でてしまう。
玄関に歩きながら、角ウサギに問う。
「美味しかったし、文句なしに美味いと言っていた。俺がいる内に完食していた。売るなら売ってくれって言ってたぞ。ところで、普通の角ウサギクッキーとタレタとオレオのクッキーとは何の材料が違うんだ?」
≪どちらもダンジョンで作った穀類をベースに、特別製のクッキーはタレタ殿の方がダンジョン産の酒を、オレオ殿の方がダンジョン産の薬草を良い感じに練り込みました。卵とか牛乳とかは聖都で購入したものを使用しております≫
照れながら説明してくれた。
おや、タレタとオレオのクッキーは違うものなのか。型だけが違うと思ったら。
ツノとオオとチイの区別はあまりつかないからなー。クッキーにしたらなおさらだが、レンの角ウサギ標準体型と言えばツノなのか。基本的にレンのダンジョン内はツノそっくりの角ウサギが多い。
「これだけのクッキーを作れるんだから料理も美味しいんだろうな。ご飯を作りに来てほしいくらいだ」
「おおっと、うちの料理人な角ウサギをスカウトしないでくれ。ビスタは宿にいるんだから食事の用意は必要ないだろう」
レンが横から口を挟んできた。庭でタレタと遊んでいたのか?
「たまにはさー、温かい朝食で目が覚めるなんてことをやってみたいものだ」
「うーん?たまには行きたいって?」
角ウサギがこくこくと頷いている。
お、感触は良さそうだ。
「実験台になってくれるなんていい人って言っているけど、本当に良いのか?」
悩みどころだな。
神聖国グルシアの聖都にあるレンの屋敷で、冒険者ギルドのギルド長と話し合いの場が設けられた。
とは言っても、冒険者ギルドの一方的なお願いだ。
各国においてレンがアスア王国の英雄だと知っている者たちは、まだ英雄が何とかしてくれると思っている。
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは、国民に一人も犠牲者を出さなかった。
そして、今は神聖国グルシアで平和な国を築いている。
誰も神聖国グルシアの力だけでコレが成り立っているわけではないことを知っている。レンがいるからこそ、この強力な結界が結ばれているのを理解している。
だからこそ、期待してしまうのだ。
レンがこの世界を救ってくれるのではないかと。
だが、彼らは気づかないのだろうか。
どちらも一国しか守られていないことに。
アスア王国の英雄が守っていた国が、神聖国グルシアに変わっただけだ。
なぜ神聖国グルシアになったのかというと、そこに大切な人間がいるからだ。
ただそれだけだ。
もし、その全員が違う国に移住しまーす、なんて言ってみろ。
レンは喜んでその違う国を守るだろう。神聖国グルシアを簡単に見捨てて。
レンに大切な人間が増えれば増えるほど、神聖国グルシアにとっては都合がいい。
誰かは必ず神聖国グルシアに残るのだろうから。
俺も神聖国グルシアに居続ける一人だろう。冒険者ギルド本部はこの国にあるし、今、他国に移動する理由がない。たぶん。。。
角ウサギ十六号が俺の目の前で旗をパタパタさせている。
コイツはシアリーの街で俺を簀巻きにして、レンの屋敷に連れ去った。
レンの方が簀巻きの俺を見て驚いた顔をしていたぐらいだ。何で普通に連れて来れないの?と十六号に聞いていた。
「せっかく聖都に来たんだから、ちょっと知り合いに挨拶してくるわー」
≪ええっ、せっかく迎えに来たのに≫
おおっと、俺を簀巻きにした十六号から非難の声を聞くとは思わなかった。
「だったら、ギルド長と一緒に帰ればよかったのに。うちの馬車、王子を送迎しているからもう少し待たないと帰って来ないよ」
「いや、あの落ち込んだギルド長と同じ馬車は辛い。ここからなら歩いて冒険者ギルドに行った方が良いくらいだ」
「アディ家から馬車を回すか?」
ようやく神官殿が口を開いた。
この人、口を出さないときはまったく出さない。レンの斜め後ろに立ったときは、発言を求められない限り一切発言しないと思った方が良い。横にいるときは恐ろしいほど遠慮なくレンと話すのに。
そういうところが神官殿だよな。立場をわかりやすく明確にしている。本日は神官服も着ていないのに。
「いや、今から馬車を回してもらうなら、歩いても同じだろう」
「リングランド家にも挨拶に行く気か?」
「、、、いや、うちには寄らない。聖都に来たときくらい、ギッテに菓子折りでも持って行かないと、そろそろキレそうだと思ってな」
「、、、ビスタ、そのギッテは通信の魔道具ではお前にいつもキレているようにしか聞こえないのだが、アレでキレてないのか?」
レンが素朴な疑問を俺に言う。
うん、アレもまだキレている内に入らないんだよ。ギルド長もいつも怒鳴り散らしているけど、キレているかというとまだまだとも言える。上には上がある。
「あー、そういやお菓子と言えば、うちの角ウサギたちが料理長に教わって角ウサギ印のクッキーを作ったんだ」
いつのまにか十六号以外の角ウサギがいて、箱をスッとレンに渡している。
角ウサギを模った可愛らしいクッキーが並んでいる。耳が垂れているタレタと耳が折れているオレオはわかりやすいなー。
「ふっ、その二枚に目をつけるとは、お目が高い。タレタとオレオのクッキーはなかなか入っていないレアヴァージョンだ。今回は特別に入れてやったぞ」
レン、、、お前はどこに向かっているんだ?
クッキーの箱に蓋をして、俺に差し出す。
「甘いものが好きなら、コレを持って行け。できれば、味の感想を聞いてきてくれると嬉しい」
横にいる角ウサギの期待に満ちた目を見て断れるわけがないだろう。
コレは試食なのか?
この屋敷の料理長が監督したなら、特に問題はないだろう。ないよね?
ありがたくクッキーをもらい、収納鞄に詰めて、冒険者ギルドに向かう。
聖都の一等地など広いと言えば広いが、歩こうと思えば歩ける距離だ。のんびり散歩するぐらいが健康に良い気がするのだが、上流階級の人間は近距離でも馬車で移動する。
「で、ギルド長と一緒の馬車に乗らず、ここまで歩いてきたわけか」
「そーなるねー」
ギッテが冒険者ギルド本部の執務室で迎えてくれた。ギッテはまだここが仮本部だったときの仮本部長だ。今は上層部の一員として冒険者ギルドを支えている。
「まあ、落ち込み具合が相当だから、英雄に何を言われたのかは想像つくけど。英雄といえども一人に世界を救えっていうのが間違っているようにしか思えないのだが」
俺は先程もらったクッキーをギッテに差し出す。ギッテはすぐに手を伸ばしてきた。片方の手は紅茶をいれている。
レンは世界を救えるのでは、というギルド長の意見に俺も同意する。
それは英雄の強さを、レンの規格外を知っているからだ。
普通の人の感覚では何を言っているんだ、と思うだろうね。
けれど、レンは世界を救うのを望まない。
そもそも、レンに対して世界は何を対価に支払うのだ?
無償で救ってもらえると思っているのか?こんなひどい状態の世界を。
救ったところで、レンは何の利益を得ることができるというのか。
自分たちは呪いの生産をやめもしないのに。
で、ギッテの手が止まらない。
感想も何も言わないが、ギッテの手は正直だ。
俺も一枚に手を伸ばした。
おっと、タレタのクッキーだった。パクリ、サクサク。
「うわ、何だ、これ。うま、、、」
だが、既視感もある。そうそう、レンからもらったダンジョン産の酒のあの疲れが取れるような感覚が。。。
コレ、原材料何だ?まさか、これもダンジョン産のもので作っているんじゃなかろうな。
もう一枚食べてみる。ちなみにオレオのはすでに消えていたので、普通の角ウサギ型である。
「ん?」
美味しいことは美味しいのだが、先程のタレタクッキーと違い、あの感覚はない。
「、、、おい、ビスタ、このクッキー何処で買って来た?シアリーの街か?」
「いや、レンに感想を聞いてこいと持たされた。どうだ?」
「美味い、文句なしに美味い。が、一枚、何かこう説明しにくいのだが、栄養ドリンクより高純度というか疲れがフッと吹っ飛ぶようなものが混じっていた気がするのだが」
「おう、、、オレオの一枚もそうなのか。今回のは当たりが二枚入っていたんだと」
「当たりだけのクッキー、売ってくれないかな」
ギッテ、確実にお疲れだな。
なぜ二枚なのか。二人だから。
一人につき一日一枚ということだろう。
当たりがなくなったにも関わらず、ギッテのクッキーに伸ばす手はとまらない。。。
良くこれでコイツ太らないよな。。。
レンの屋敷に歩いて戻ると、期待に満ち満ちた目で門まで角ウサギが迎えに来てくれていた。
この角ウサギが作ったクッキーだったのだろう。
つい撫でてしまう。
玄関に歩きながら、角ウサギに問う。
「美味しかったし、文句なしに美味いと言っていた。俺がいる内に完食していた。売るなら売ってくれって言ってたぞ。ところで、普通の角ウサギクッキーとタレタとオレオのクッキーとは何の材料が違うんだ?」
≪どちらもダンジョンで作った穀類をベースに、特別製のクッキーはタレタ殿の方がダンジョン産の酒を、オレオ殿の方がダンジョン産の薬草を良い感じに練り込みました。卵とか牛乳とかは聖都で購入したものを使用しております≫
照れながら説明してくれた。
おや、タレタとオレオのクッキーは違うものなのか。型だけが違うと思ったら。
ツノとオオとチイの区別はあまりつかないからなー。クッキーにしたらなおさらだが、レンの角ウサギ標準体型と言えばツノなのか。基本的にレンのダンジョン内はツノそっくりの角ウサギが多い。
「これだけのクッキーを作れるんだから料理も美味しいんだろうな。ご飯を作りに来てほしいくらいだ」
「おおっと、うちの料理人な角ウサギをスカウトしないでくれ。ビスタは宿にいるんだから食事の用意は必要ないだろう」
レンが横から口を挟んできた。庭でタレタと遊んでいたのか?
「たまにはさー、温かい朝食で目が覚めるなんてことをやってみたいものだ」
「うーん?たまには行きたいって?」
角ウサギがこくこくと頷いている。
お、感触は良さそうだ。
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悩みどころだな。
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