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十三

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「俺、自分のこと他人に言われるまで分かってなかった。他には無くてあんたにはあるのは何なのかって。…無茶苦茶に抱いたら分かんのかって…違ったけど」

上から見下ろす成海の瞳が揺れる。
こんなに一気に喋ってる成海は珍しい。
大切なことを俺に伝えようとしてる?

「…セフレじゃ足りねぇんだ。他じゃダメだ、あんたじゃないと。………好きだ」

あ、やばい。
溢れる。止まらない。

「うっ、うわぁぁぁ~~っひっく」

思いっきり声上げて泣いてた。
戸惑う成海を抱きしめる。

「俺だけがずっと好きだっておもっでだぁ~っ!俺っ…成海が好き、大好き…ずっと好きだって言いたかったぁ!」

「本田……いや、和馬」

「んぅ?」

「ごめん…俺こんなんで…辛くさせた…」

「ううん…だぃじょぶ…」

「…かっこ悪いからこんなこと自分から言いたくないんだけど…あー…くそ…レイプみたいなの、またすると思う…許して…俺そういう奴なんだよ…気づいたときからずっとこうだった。腹立ったら突っ込んで解消…っ…お前のこと、好きだから許して…八つ当たりして違うやつとしないから」

泣きそうな目で見下ろされる。
…成海。

「お前だけだ。もう俺、お前じゃねーとイケねぇんだよ。一人でイケねぇから…お前に見放されたら死ぬ」

「な、成海…」

「好きだ」

「成海っ」

思いっきり抱きつく。

「っ…和馬…」

あ、名前。
俺も、雅人って呼んでもいいかな?

「…ま、ま、まっ…」

「ま?」

「ま…っ…」

「まさと」 

「っ…は、はず」

「いいから。言え。待ってる」

「…………ま…まさと」

フッと微笑んで頬にキス。

「言えたな。」

あ、甘い~~!!

「……はぁ…告白なんて初めてした。でも、俺から言えてよかった。あんたに越されるのは嫌だからな」

「な、成海…」

それ、ヒドイから…。
目が合って笑い合う。
あー、幸せ。
腕が疲れたのか横に寝転ぶ。
至近距離で見つめ合う。
どちらからともなくキスする。
それはゆっくりと深くなっていく。
あ、これヤバい。
両想いになった後のキスって全然違う。

「和馬…そんなイイか?…先っぽ、もう濡れてる」

スボンを捲られ下着を見られた。
だって、だって、仕方ないだろ!?

「ま、雅人も…好きなんだって、両想いなんだって思ったら……前より気持ちよくて…////」

「俺も…勃った。していい?」

「する気満々だろ。聞くなよ。」

「ごめん」






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