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第7話『君が今代の聖女か。アメリアの子だね。つまりは私の子だ』 1/3
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あまりにも楽しくなりすぎてしまい、ミュービーの群れに飛び込んだ私だったが、襲われそうになってしまった。
「魔物とは怖い生き物なのですね」
「当たり前だろう」
「討伐の依頼があるのは別に伊達や酔狂じゃないんだぞ」
「はい……学びました。本ではミュービーは比較的おとなしいと書かれていたのですが、大人しくても巣を護るためならば、戦うという事ですね」
私は遠くからミュービーたちを見ながらうんうんと頷いた。
そして、走ったせいで荒くなった呼吸が落ち着いたのを確認してから、オーロさんとシュンさんにこれからどうしましょうと尋ねる。
「これからか。何も無いのであれば、目的を果たしたいがな」
「俺もオーロと同じ意見だ」
「ううむ。そうですか。どちらにしてもそれほどせずにお姉様が森へ追ってくるでしょうし、まずはここから離れて……北へ向かいましょうか。リヴィアナ様の封印書庫も、神刀がある場所も共に北の方ですから。まずは封印書庫ですね」
「分かった」
「では、まずは北だな。二人とも掴まれ。転移するぞ」
「あ。オーロさん。少々お待ちください!」
「ん? どうした」
「転移する場合、まずは王都に転移しましょう。直接北へ向かった場合、目的地がバレやすくなってしまいます。追跡をかわすなら、人が多い場所に転移してから歩いて向かう方が確実です」
「確かにな。ではそうするか」
オーロさんは私とシュンさんを連れて王都の外れに転移した。
それから私はいつもの様にメイラー伯爵令嬢として王都へ入り、身を隠すためのフード付きのコートなどを買うのだった。
王都から領地までは半日ほどかかるし、まずは転移先の追跡をするだろうから、王都への捜索部隊が来るとしても明日以降だと思う。
そこで、私の無事を伝えれば良いわけで……。
「居たぞ!! ミラ様だ!!」
「へ?」
「おいおい。騎士共が集まって来るぞ」
私はオーロさんに抱き上げられ、そのまま騎士さん達から逃げる様に王都を走る。
そして、騎士さん達の行動に僅かな違和感を感じながらも、オーロさん達と一緒にどうやって逃げるべきか、考えるのだった。
でも。
「おい。オーロ。どう思う?」
「どうもこうも。誘導されてるな。強行突破は可能だが……」
ふと二人が私を見ている事に気づいた。
なんだろうと首を傾げると、二人は溜息を吐きながら呟く。
「だから子供は苦手なんだ」
「そうだな」
私は何だかよく分からないが、お荷物扱いされている様な気がして、フンスと息を吐いた。
「私、自分で走れます!」
「馬鹿を言うな。大人しくしていろ」
「そうだ。付いてくる事も出来んだろう。お前は」
「……う、うぅ。確かに、そうですが」
「魔物とは怖い生き物なのですね」
「当たり前だろう」
「討伐の依頼があるのは別に伊達や酔狂じゃないんだぞ」
「はい……学びました。本ではミュービーは比較的おとなしいと書かれていたのですが、大人しくても巣を護るためならば、戦うという事ですね」
私は遠くからミュービーたちを見ながらうんうんと頷いた。
そして、走ったせいで荒くなった呼吸が落ち着いたのを確認してから、オーロさんとシュンさんにこれからどうしましょうと尋ねる。
「これからか。何も無いのであれば、目的を果たしたいがな」
「俺もオーロと同じ意見だ」
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「分かった」
「では、まずは北だな。二人とも掴まれ。転移するぞ」
「あ。オーロさん。少々お待ちください!」
「ん? どうした」
「転移する場合、まずは王都に転移しましょう。直接北へ向かった場合、目的地がバレやすくなってしまいます。追跡をかわすなら、人が多い場所に転移してから歩いて向かう方が確実です」
「確かにな。ではそうするか」
オーロさんは私とシュンさんを連れて王都の外れに転移した。
それから私はいつもの様にメイラー伯爵令嬢として王都へ入り、身を隠すためのフード付きのコートなどを買うのだった。
王都から領地までは半日ほどかかるし、まずは転移先の追跡をするだろうから、王都への捜索部隊が来るとしても明日以降だと思う。
そこで、私の無事を伝えれば良いわけで……。
「居たぞ!! ミラ様だ!!」
「へ?」
「おいおい。騎士共が集まって来るぞ」
私はオーロさんに抱き上げられ、そのまま騎士さん達から逃げる様に王都を走る。
そして、騎士さん達の行動に僅かな違和感を感じながらも、オーロさん達と一緒にどうやって逃げるべきか、考えるのだった。
でも。
「おい。オーロ。どう思う?」
「どうもこうも。誘導されてるな。強行突破は可能だが……」
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