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28話 あれからもう……。
しおりを挟む太一くんが魔法陣で消えてしまってからすでに二か月が経とうとしていた。
ユリ女王がトレーサーと呼ばれるスキルでどこへ召喚されるのかを確かめようとしたけど、遠すぎるからその位置は分からないということだった。
それでも方角だけはと彼女は西北の方角を指し示してくれた。
私とペノーの手は心優ちゃんが直してくれたけど、消えてしまった太一くんを心配してシロもペノーもパーフも……そして私も美衣香ちゃんと心優ちゃんも、みんな辛い日々を送っていた。
太一くんと柚夏奈ちゃんが帰らないのに帰れるわけがないと、二人とも今もこの世界に留まり続けている。
ユリ女王はその地位と権力を使って太一くんを捜索し続けてくれたけど、結局今日もまた何も分からないままだった。
時間が過ぎる度、太一くんの最後の言葉を思い出してしまう。
『太一くん!そんなお別れの言葉なんて聞きたくないよ!』
『トレーサーを付けます!間に合わないかもしれませんが!』
『タイチ!タイチ!』
『主!』
最後の最後まで笑顔で、でもその時確かに彼は泣いていたんだ。
「絶対に見つけ出して見せる」
「……柚夏奈さん……他の人には言わなくていいんですか?」
「本当はペノーちゃんも残ってほしいけど……私だけじゃこの世界は回れないし、ごめんね」
「いいんです、主を見つけて元の世界へ見送るまで……私も柚夏奈さんと一緒に探します!」
ユリ女王の捜索を待つのももう限界、だから、ペノーちゃんにだけ太一くんを探しに行く相談をした。
「女王様も必死になってくれているけど、この国から西北にある国々を回って探した方が早いと思うの」
「私もそう思います!」
「私もだよ、二人とも」
「え?!美衣香ちゃん!」
彼女には黙って旅に出るつもりだった。
「こんなに大荷物揃えてたら誰でも気づいちゃうよ。それよりも私、ちょっとムカついているんだよね柚夏奈に」
「……ごめん、でもこれは私の問題だから」
「違うよ、太一くんが関係しているなら私も関係していることだよ」
「でも……二人は勇者と一緒に戦っていて、本当は私よりも帰りたいはずでしょ?」
美衣香ちゃんは首を横に振ると私をギュッと抱きしめて言う。
「柚夏奈ちゃんと太一くんと、みんなでじゃないと帰りたくない。二人は私にとってとても大事な人なんだから」
「……美衣香ちゃん」
「ちょっとミイちゃん、私たちでしょうが」
王宮の数十ある王室の一室の扉から、私たちがいる廊下へ出てくる心優ちゃんはもう行く気満々の格好で。
「え~心優は帰って刀夜に会いに行けばいいのに~」
「えっと、私太一くん以外は今のところ男として認めてないから。それに、もっとゲームの話したいし、一緒にゲームもしたいし……」
「はいはい、ミユってそういうところあるよね」
「なによ、そういうところって!」
「太一くんのこと話しやすい人って分かった途端好きになったんでしょ?昔からミユちゃんはそうだったじゃん」
「否定はしないけど、ミイちゃんは男に興味あり過ぎて今まで男に近づけない感じだったのに太一くんの事考えて毎晩してたくせに」
「ひ、否定はしないけど、太一くんって分かってたら絶対告白してたんだから!」
「はいはい、でしょうね~。ってわけだから柚夏奈さん、私たちも太一くんを探したいの、一緒について行ってもいいかな?」
もしも太一くんが傍にいたなら、彼女たちを拒絶して太一くんに泣きついて二人を遠ざけるように懇願するところだけど、太一くんがいない今は彼女たちの言葉は私に勇気をくれる。
「本当はね、私だけじゃとても太一くんを探せないし、囚われているかもしれないから……助け出すのに誰か強い人に頼りたいって思っていたの」
「私勇者パーティーで前衛格闘家してました」
「勇者パーティーの最強の後衛ヒーラーだった私なら頼りになるかしら?」
頼りになり過ぎる、二人は今の私にはは必要な人たち。
「お願い、心優ちゃん美衣香ちゃん……私と一緒に太一くんを助けてください」
私が顔を上げると、二人は顔の横でピースをしてた。
こうして私は二人と太一くんを探す旅に出る事に決めた。
二人の提案でユリ女王にも話しをして援助を求める事が決まり、シロとパーフは女王様に預けることになった。
「シロもついてく!」
「ダメよシロ、太一くんは心配ないからあなたは学校で勉強してきなさい」
「……でも、タイチがいなくなっちゃたらシロは……シロは」
「大丈夫、太一くんは物凄く強いんだから」
シロをなだめているうちに、いつの間にか自分に言い聞かせている気分になった。
いつの間にか太一くんにシロも依存していたって分かると、なんだか気付けなかったことに情けなく思えて、愛しているからこその依存だと言い聞かせていた。
「ユカナ様、冒険者登録をしているのですよね、しかも二つ名はドラゴンを狩るものだとか」
「はい、それは私と太一くんがドラゴンを最初に倒したからで」
私と太一くんが冒険者登録していたこともドラゴンスレイヤーと呼ばれていることも、この時女王様と美衣香ちゃんと心優ちゃんに初めて話した。
「ギルドに問い合わせたところ、依頼書を出せば捜索に冒険者が加わるだろうというので、王宮からの依頼として申請しておきました。既に何人もの冒険者が名乗りを上げ、英雄ドラゴンスレイヤータイチを捜索しているそうです」
「私たちが魔王を戦っている間に、二人はこの国の怪物倒したり悪徳貴族を改心させたり排除したりしてたのね」
「ドラゴンってたしか勇者が“面倒だし相手にしないことだ”って言ってたやつだよね……柚夏奈ちゃんと太一くんってやっぱり強すぎ?」
「強いのは太一くんのアビリティだって言ってるでしょ」
そう強いのは太一くんのアビリティだけで、太一くんが強いわけじゃない。
「体は普通の人だから……だから心配なんだよ」
特別な人を本当に心配な時は、人はその人の能力を信用できなくなるものなのかもしれない。
太一くんは今まで誰にも傷つけられたことが無く、誰にも負けたことはないというのに。
「それでも不安だから」
死なないって思ってた人が死ぬことはある、私にとって最も大切な人はそうして私が不安に思うこともなくいなくなってしまったから。
「柚夏奈ちゃん……そうだね、太一くんを助けよう!一緒に!」
「私たち勇者パーティーの二人がいれば、魔王とか勇者以外になら負けないからね」
美衣香ちゃん心優ちゃん、二人の存在がどれだけ心強いか、この気持ちは二人に何度もこれから感謝して伝えていこう。
「皆さん!安心してくださいです!今ここに太一さんを呼び出して見せますです!私の召喚魔法で!」
パーフがそう言うと、私とペノーはすぐに彼女を止めようと動いた。でも、時すでに遅し、掛け声のまえにもう裸になってしまっていた。
「……あのね、この子はパーフって言う魔法を使うと裸になる魔法使いでエルフなんだよ」
ペノーの言葉に美衣香ちゃんと心優ちゃんは真顔で言う。
「痴女じゃん」
「痴女だね」
それを否定してあげなくちゃいけないんだろうけど……今は言葉がでない。
「そうなんです!痴女なんです!全裸で主を誘惑する痴女なんです!」
ペノーはパーフのことをそう二人に紹介すると、心優ちゃんがそのエルフ耳に厭らしく触れる。
「へ~そうやって魔法で自分を裸にするあたり、あなた魔法を知識だけで使っているタイプね」
「知識だけで?」
「魔法は知識だけではなく、経験から扱うことでようやく魔法として形づくられるって治癒法士の訓練で教えてもらったけど、あなたは誰にも教わらないで知識だけで魔法を使おうとしているの」
「……つまり……どういうことなの、です?」
「魔法を使う時、呪文と杖と魔法のイメージだけで使える気になって、初歩的な誰でも使えるような魔法も使わないまま上位の魔法を行使しようとする人にありがちな間違い」
「わ、私はアーガス!エルフの中でもハイエルフと称される天才魔法使い!」
「へ~アーガスでそんな魔法の初歩も知らないなんて珍しいわね……ひょっとして小さい時にドレイ商人に捕まってしまったとかかな?」
「……気が付いたら、杖を持って裸で野原にいたです……その前は知らないです、エルフのステータス羊皮紙はその時持っていた唯一の自身の証ですです」
そう言ってパーフが太股に触れると皮膚だった場所から羊皮紙が現れて、心優ちゃんの前に突き出した。
「これがあなたの……ん~これありえなくないかな、適正に闇と毒ってアーガスじゃなくてメイガスの適正だと思ったけど」
心優ちゃんやけに詳しい……太一くんもそうだけど、MMOをやっている人って頭いいのかな。
「アーガスだったら光と癒しだからきっと他人のステータス羊皮紙だと思うわ」
「さすがミユちゃん!こういう攻略系大好きだもんね~」
心優ちゃんも凄いけど……太一くんがパーフのことアーガスって聞いて、羊皮紙も見ていたのにどうしてメイガスのものだって分からなかったんだろう……ちがう……太一くんは気付いていてパーフに言わなかったんだ。
「この羊皮紙が私のじゃない……」
つまり、パーフは約1歳じゃない、記憶を失ったシロと同じ歳か中学生くらいの……だから!
「太一くんそうだって分かってて私に黙ってたんだ!パーフの裸を見たかったから!」
「?どうしたんです柚夏奈さん」
だ、ダメよ柚夏奈!この考えは間違いよ……そう、太一くんは思慮深い人だからもっと深い理由があって言わなかった。もしくは本当に何も知らなかったかよ!そうだわ!いくら太一くんでも興味がないことには疎いはずよ!
「うん、きっと大丈夫」
「そうですよ主なら大丈夫なはずです」
「シロも同意~」
パーフちゃんのことは心優ちゃんに任せて、私は太一くんのことを女王様と美衣香ちゃんと話合うことにした。
数日後の昼頃、依頼を受けた冒険者たちが一目ドラゴンスレイヤーの私に会うためにこの王都へと大勢やって来ていた。
その頃になるとようやく私は太一くんにもらった装備たちが、そのアビリティを維持していることに気が付いた。私はよく分からなかったけど、ペノーちゃんが言うにはロックができるようになったと太一くんが呟いていたんだけど。
「つまり、アビリティをロックすることで時間制限が無くなっているってことなの?」
「はい、おそらくですけどそういうことになります。私の法衣も柚夏奈さんの法衣もその他のアイテムも主が色々付与してます、主の法衣や学生服?や指輪もそのままアビリティを保持してますので、主の装備は柚夏奈さんが使って、柚夏奈さんの法衣をミユさんにミイカさんにはこの指輪を着けてもらいます」
たしかに、強い装備を大事だからって置いておくのは勿体ないし、太一くんの服は私が使うのが妥当ね。
「ペノーちゃん、もしもだけど……太一くんが召喚された理由ってその“ロック”が原因じゃないのかな?」
「……かもです、主も最初とても驚いてました、驚いて柚夏奈さんの名前呼んじゃうくらいでした」
女王様にも相談した結果新たな事実が分かった。
ロック、アビリティ付与、それらのことを聞いたユリ女王は魔法研究家を呼び出して私たちに話を聞かせてくれた。
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