異世界転移した私が「お前とは結婚しない」と言った運命の番(獣人)と幸せになる話~銃声を添えて~

――私はダメな子なんだ。
 無関心な母親と進学した専門学校に馴染めず苦しんでいた榊原 巡(さかきばら めぐる)は雨の日のバス停でレスシェイヌという獣人に手を引かれて異世界に迷い込む。
 迷い込んだ異世界には獣の耳としっぽをもつ「獣人」たちがいて、彼らは運命の番と出会うことで成人と認められるらしい。
 レスシェイヌは巡の番であり、かつこの獣人の国の大神官であった。
 番は出会えばひかれあい愛し合うものとされているが、レスシェイヌは巡との結婚を拒否した。
 しかし、巡は容赦なく大神官の番として戦いに巻き込まれていき、追い詰められた巡が召喚したのはサブマシンガンであった。

 ぎくしゃくした状態ではじまった異世界生活であったが、次第に2人はひかれあい、傷ついてかたくなだった巡の心もやがて溶け、レスシェイヌの発言の真意もあきらかになっていく――。



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