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8章 魅了少女が不安すぎる!『前期』90~108話
その7 ヒウタとサークル
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サークル専用の建物、通称サークル棟までは図書館から五分ほどかかる。
四人は図書館を出てサークル棟に行くことになった。なお、ヒウタとハクの実験レポート用の参考文献については後日探すことになったが、カワクロが去年以前の実験レポートから実用的な専門書を見当してくれるらしい。
社会研究会の部長であるキクラに続いて、真後ろにハク、その次にヒウタ、カワクロと続く。
道の両脇には燃えているようにも綿菓子のようにも見える葉を付けた常緑樹がやけに生えている。
枯れた背丈の高い草が靴に縺れて歩きにくい。
「ヒウタ、前に行って。できればうまく枯れ草を踏みながら。さっき躓いて転びかけたなの」
「カワクロさん?」
ヒウタの前を歩いていたカワクロがいつの間にかヒウタの後ろにいた。
「なんとか大学祭までに持って帰ってもらうか処分するか学祭中隠すか。緊張というか胃が痛くなってきた」
「カワクロさんって優しいですよね?」
「そ、そんなことない。うん」
緊張して気分が悪いのか、照れて歯切れが悪いのか分からない反応である。ヒウタはだんだん歩幅を狭めてカワクロと並んだ。
「どうして下がってきた?」
「やけに気が進まないみたいなので」
「これから起こることを考えれば気が進まないから」
ハクやキクラに聞こえない声で言う。
サークル棟に着いた。二階建ての建物が二つ、二階部分に連絡通路を通して繋がっているような棟である。また、外や連絡通路には燃やせるゴミ、燃やさないゴミ、ペットボトル、缶と分別された連結ゴミ箱が置いてあった。
「ベンチとテーブルもある。なんて広さだ」
ヒウタが言うと、カワクロは小さい手でヒウタの肩をポンと叩く。
「理系の宿命。とはいえ、ヒウタは大学祭実行委員なら入れば良かったなの」
「どうなんでしょう? 意外と忙しくて」
「シュイシュイに任せられた仕事?」
シュイシュイとはマッチングアプリの代表のシュイロのことで、管理に関するアルバイトをするヒウタの雇い主である。
「そうですね」
「そう」
キクラは無遠慮な様子で一階の一室まで歩く。
ポケットから取り出した鍵で素早く開ける。
扉は人が住んでいるアパートのようである。
「さあ、俺の宝物を見せてやる!」
キクラは得々とした様子で部室の本棚の下にあるお菓子の箱を取り出す。
箱は金属製でキャラクターらしいデザインがあるが、着色が剥がれて至る所に灰色が浮いている。
「これが宝、流石師匠」
箱を開けると意外にも中は整理整頓されて、塵埃のない状態だった。
が、それを見たカワクロは、見たくないといったように目を細めて、余計なことを吐かないように口を歪めていた。
「げ」
つい声にしてしまうカワクロだったが、嬉々として見せるキクラとありがたそうにするハクを見て、咄嗟の笑顔を見せる。その表情の変化にヒウタは驚いた。
「ほら、これだよ。配布する予定のもの。それと裏で展示するもの。どうだ?」
キクラはイラストを見せる。それは水着のものから、ぎりぎりアウトなもの、完全にアウトなものまで。カワクロは表情こそ楽しそうだが目が笑っていない。
「大丈夫ですか?」
「ん? 好きなものは好きと言える。私は否定される苦しみを知っているからこそ、できるだけ認めてあげたい、あははは、……」
カワクロは固まった。
表情も目線も動かない。キクラやハクは気づかずにイラストや漫画を見て盛り上がっていた。
「大丈夫ですか?」
「もちろん。これが芸術なの」
カワクロは女性が猫のような耳を付けて、そういう行為をしているイラストを手に取る。
「芸術」
カワクロは最後にそう言って湯気を出した。
ヒウタがカワクロの肩を叩くが応答はない。
気絶したのである。
「カワクロさん!」
キクラとハクは仲良くなっていた。
話が長そうである。
ヒウタはキクラに用事があると伝えて、カワクロを背負って部室を出た。
さらに歩いていると。
「はっ。私、何をしていたなの? ……そっか。えっちなイラスト見てショートしていたなの。思い出したなの」
「起きました?」
「下ろして。まさか私の香りと感触をその身に刻み込もうと?」
ヒウタはゆっくりとカワクロを下ろす。
まさかカワクロに言われて温もりや柔らかさを意識してしまったとは言えない。
「カワクロさん、これからどうするんですか?」
「もう一度話をしたいなの。私とヒウタの友人、ヒウタで押収する。演技は得意?」
カワクロは真剣そうな表情で言う。
ヒウタは首を左右に振った。
「なら頑張ってもらう」
「頑張るとは?」
カワクロは背伸びをしてヒウタの耳元で言う。
ヒウタは嫌そうな表情を見せるもカワクロの瞳を見ると、諦めて頭を掻く。
それから部室に戻って。
「これいいですね! ケモミミってやつですか」
ヒウタは宝石のように輝かしい目で言う。なお、表情筋が強張りそうである。
「私、このクラーケンが格好良くていいなの。この女性の表情も好きなの」
カワクロはイラストを見ると大事そうに抱き締める。なお、目は笑っていない。
「ヒウタ分かってるな」
「おお、気に入ってくれたか!」
キクラとハクは気分を良くして。
なんとか。
「そんなに気に入ったなら持ってけ。君たちみたいなエロを愛する者に託す。ハク、後は頼んだぞ」
キクラはお菓子の箱ごとハクに渡す。
ハクが涙を流すと、キクラも続けて泣く。
というわけで無事に大学祭での展示、配布を防ぐことはできたが。
ハクがアイテムを手に入れたことと、カワクロとヒウタがそういうものが好きということになって。次の講義が始まるまで、ヒウタはハクのそういうものに対する思いを聞き続けることになった。
一方、カワクロは講義がある建物の近くでヒウタ、ハクと分かれて。
立ったままで額に手を置いて息を吐く。
大学祭実行委員を表す腕章を外した。
「一応うまくいったなの。今年からはコウミたんが大学祭来るって、まさかあんなの視界に入れるわけには」
カワクロは帰路へ向かった。
顔を赤くして、時々手で顔を隠しながら。
四人は図書館を出てサークル棟に行くことになった。なお、ヒウタとハクの実験レポート用の参考文献については後日探すことになったが、カワクロが去年以前の実験レポートから実用的な専門書を見当してくれるらしい。
社会研究会の部長であるキクラに続いて、真後ろにハク、その次にヒウタ、カワクロと続く。
道の両脇には燃えているようにも綿菓子のようにも見える葉を付けた常緑樹がやけに生えている。
枯れた背丈の高い草が靴に縺れて歩きにくい。
「ヒウタ、前に行って。できればうまく枯れ草を踏みながら。さっき躓いて転びかけたなの」
「カワクロさん?」
ヒウタの前を歩いていたカワクロがいつの間にかヒウタの後ろにいた。
「なんとか大学祭までに持って帰ってもらうか処分するか学祭中隠すか。緊張というか胃が痛くなってきた」
「カワクロさんって優しいですよね?」
「そ、そんなことない。うん」
緊張して気分が悪いのか、照れて歯切れが悪いのか分からない反応である。ヒウタはだんだん歩幅を狭めてカワクロと並んだ。
「どうして下がってきた?」
「やけに気が進まないみたいなので」
「これから起こることを考えれば気が進まないから」
ハクやキクラに聞こえない声で言う。
サークル棟に着いた。二階建ての建物が二つ、二階部分に連絡通路を通して繋がっているような棟である。また、外や連絡通路には燃やせるゴミ、燃やさないゴミ、ペットボトル、缶と分別された連結ゴミ箱が置いてあった。
「ベンチとテーブルもある。なんて広さだ」
ヒウタが言うと、カワクロは小さい手でヒウタの肩をポンと叩く。
「理系の宿命。とはいえ、ヒウタは大学祭実行委員なら入れば良かったなの」
「どうなんでしょう? 意外と忙しくて」
「シュイシュイに任せられた仕事?」
シュイシュイとはマッチングアプリの代表のシュイロのことで、管理に関するアルバイトをするヒウタの雇い主である。
「そうですね」
「そう」
キクラは無遠慮な様子で一階の一室まで歩く。
ポケットから取り出した鍵で素早く開ける。
扉は人が住んでいるアパートのようである。
「さあ、俺の宝物を見せてやる!」
キクラは得々とした様子で部室の本棚の下にあるお菓子の箱を取り出す。
箱は金属製でキャラクターらしいデザインがあるが、着色が剥がれて至る所に灰色が浮いている。
「これが宝、流石師匠」
箱を開けると意外にも中は整理整頓されて、塵埃のない状態だった。
が、それを見たカワクロは、見たくないといったように目を細めて、余計なことを吐かないように口を歪めていた。
「げ」
つい声にしてしまうカワクロだったが、嬉々として見せるキクラとありがたそうにするハクを見て、咄嗟の笑顔を見せる。その表情の変化にヒウタは驚いた。
「ほら、これだよ。配布する予定のもの。それと裏で展示するもの。どうだ?」
キクラはイラストを見せる。それは水着のものから、ぎりぎりアウトなもの、完全にアウトなものまで。カワクロは表情こそ楽しそうだが目が笑っていない。
「大丈夫ですか?」
「ん? 好きなものは好きと言える。私は否定される苦しみを知っているからこそ、できるだけ認めてあげたい、あははは、……」
カワクロは固まった。
表情も目線も動かない。キクラやハクは気づかずにイラストや漫画を見て盛り上がっていた。
「大丈夫ですか?」
「もちろん。これが芸術なの」
カワクロは女性が猫のような耳を付けて、そういう行為をしているイラストを手に取る。
「芸術」
カワクロは最後にそう言って湯気を出した。
ヒウタがカワクロの肩を叩くが応答はない。
気絶したのである。
「カワクロさん!」
キクラとハクは仲良くなっていた。
話が長そうである。
ヒウタはキクラに用事があると伝えて、カワクロを背負って部室を出た。
さらに歩いていると。
「はっ。私、何をしていたなの? ……そっか。えっちなイラスト見てショートしていたなの。思い出したなの」
「起きました?」
「下ろして。まさか私の香りと感触をその身に刻み込もうと?」
ヒウタはゆっくりとカワクロを下ろす。
まさかカワクロに言われて温もりや柔らかさを意識してしまったとは言えない。
「カワクロさん、これからどうするんですか?」
「もう一度話をしたいなの。私とヒウタの友人、ヒウタで押収する。演技は得意?」
カワクロは真剣そうな表情で言う。
ヒウタは首を左右に振った。
「なら頑張ってもらう」
「頑張るとは?」
カワクロは背伸びをしてヒウタの耳元で言う。
ヒウタは嫌そうな表情を見せるもカワクロの瞳を見ると、諦めて頭を掻く。
それから部室に戻って。
「これいいですね! ケモミミってやつですか」
ヒウタは宝石のように輝かしい目で言う。なお、表情筋が強張りそうである。
「私、このクラーケンが格好良くていいなの。この女性の表情も好きなの」
カワクロはイラストを見ると大事そうに抱き締める。なお、目は笑っていない。
「ヒウタ分かってるな」
「おお、気に入ってくれたか!」
キクラとハクは気分を良くして。
なんとか。
「そんなに気に入ったなら持ってけ。君たちみたいなエロを愛する者に託す。ハク、後は頼んだぞ」
キクラはお菓子の箱ごとハクに渡す。
ハクが涙を流すと、キクラも続けて泣く。
というわけで無事に大学祭での展示、配布を防ぐことはできたが。
ハクがアイテムを手に入れたことと、カワクロとヒウタがそういうものが好きということになって。次の講義が始まるまで、ヒウタはハクのそういうものに対する思いを聞き続けることになった。
一方、カワクロは講義がある建物の近くでヒウタ、ハクと分かれて。
立ったままで額に手を置いて息を吐く。
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