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第三十四話
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それなのに。
「もっと脚を開いて、太腿の内側に力を入れろ」
意味不明の無茶な要求に、頭が混乱する。すでに股関節の限界、いっぱいまで脚を開いていて、脚の間にはセヴランの頭とか肩とか腕とかあって、女性の部分をセヴランの眼前に曝してしまっているとんでもない体勢なのに、これ以上脚を開くなんて、物理的に、それから精神的に絶対に不可能だし力を入れろとか言われたって、どうすればいいのか、わからない。
「お前は未成年なのだろう? 未成年に不埒なことはしないと、神にでも俺の剣にでもかけて誓う。指だけでイカせてやるから、太腿の内側にしっかり力を入れて、ココを締めて腰を振ってみろ」
どうやらセヴランの言う『不埒なことはしない』、という言葉の意味は、前戯はするけれどセックスはしない、奈々実の目の前にドーンとそそりたっているおっそろしく巨大なモノを、見せるけれど挿入はしない、ということらしい。こんな恥ずかしい格好にさせて、指でイカせてやるとか、それは不埒なことではないらしい。
「あっ・・・」
はしたない液体が、セヴランの顔に滴ってしまうのではないかと危惧するほど溢れている奈々実のその部分に、セヴランの指がゆっくりと入ってくる。
「指では処女は奪えないから、安心しろ。なじんだらもう一本入れてやるから」
謹んでご辞退申し上げますっ! と絶叫したいのに、入り込んできたセヴランの指に敏感な内側をゆっくりと擦り上げられ、腰が抜けそうになる。セヴランがいくらたくましくても、自分のような贅肉と脂肪の塊が顔の上に崩れ落ちたら、絶対窒息してしまうと、奈々実は背筋が冷える。信楽焼のタヌキのような自分の腹が恥ずかしくて情けなくて、死にたいと思う。必死に太腿の内側に力をいれ、腕に力をいれ、自分の体重を支える。
「そうだ、上手にできるじゃないか。もっと締めてみろ。そのままゆっくり、腰をまわして、俺の指を味わってみろ」
またむちゃくちゃなことを! 手と脚に力を入れているだけで精一杯なのに、動くなんてできるはずがない。それなのにセヴランは、指で奈々実の中をゆるゆるとかき回してほぐしながら、敏感な肉芽を舌先でつついたり強く吸いついたりするのだ!
「ひああん・・・、それ、だ、めえっ」
脚の力がぬけて下半身が崩れればセヴランの顔を贅肉でプレスしてしまうわけで、セヴランを窒息させてしまうし、腕で自分を支えきれなくて上半身が崩れれば、目の前の至近距離にあるセヴランの『それ』の上に自分が崩れ落ちたら、『それ』がいくら硬くても、自分の重さで潰してしまうかもしれない・・・。思いっきり的外れなことを危惧してひいひいと泣きながら、奈々実は必死で自分の身体を支える。腕も太腿の内側もぷるぷるしている。体力測定の時、腕立て伏せは二回しかできなかったのに、四つん這いって、それも脚を大きく広げた四つん這いだなんて、運動を全然してなかったデブにはエロよりも筋トレである要素のほうが大きいと思う。その過酷さを克服した先にエロの要素があるのかもしれないが、今の奈々実には、それは遥か遠く星の彼方にあるもので、それなのに下半身の、自分の身体の奥にもなにやら似たものがある。
「中がほぐれてきたのがわかるだろう? 俺の指をうまそうに咥え込んで、吸いついてくるようになった。きれいなピンク色だな。肌が白いから、エロティックで可愛い」
そこにむかってしゃべるの、切実にやめてほしい! と叫びたいけれど、指はその場所に深く入り込んでいるし、セヴランの舌が手前の敏感な肉芽を執拗に転がす感触に気が狂いそうになる。太腿の内側が限界で、痙攣しているし、膝のちょっと微妙に内側が自分の体重を支えきれなくて痛くなっている。指は骨太で硬いけれど、舌はなめらかで、ものすごく卑猥に動く。さっき、キスをした時にそうだった。
「ああん・・・、あっ・・・」
セヴランの舌に翻弄され、肉芽も自分の内側も溶けそうだと思う。生まれて初めての性の快楽に、脱水症状になるのではないかと思うほどに、汗と恥ずかしい液体がどんどん溢れて、いつしか、四つん這いの姿勢のために腕や太腿の内側がしんどいと思っていたことと腰の奥のほうが熱くてむず痒くて蕩けそうなこととがぐちゃぐちゃになって、奈々実はセヴランの愛戯に溺れていた。眼前の超絶至近距離に、セヴランの屹立した『それ』があることも気にならなくなって・・・。
「もっと脚を開いて、太腿の内側に力を入れろ」
意味不明の無茶な要求に、頭が混乱する。すでに股関節の限界、いっぱいまで脚を開いていて、脚の間にはセヴランの頭とか肩とか腕とかあって、女性の部分をセヴランの眼前に曝してしまっているとんでもない体勢なのに、これ以上脚を開くなんて、物理的に、それから精神的に絶対に不可能だし力を入れろとか言われたって、どうすればいいのか、わからない。
「お前は未成年なのだろう? 未成年に不埒なことはしないと、神にでも俺の剣にでもかけて誓う。指だけでイカせてやるから、太腿の内側にしっかり力を入れて、ココを締めて腰を振ってみろ」
どうやらセヴランの言う『不埒なことはしない』、という言葉の意味は、前戯はするけれどセックスはしない、奈々実の目の前にドーンとそそりたっているおっそろしく巨大なモノを、見せるけれど挿入はしない、ということらしい。こんな恥ずかしい格好にさせて、指でイカせてやるとか、それは不埒なことではないらしい。
「あっ・・・」
はしたない液体が、セヴランの顔に滴ってしまうのではないかと危惧するほど溢れている奈々実のその部分に、セヴランの指がゆっくりと入ってくる。
「指では処女は奪えないから、安心しろ。なじんだらもう一本入れてやるから」
謹んでご辞退申し上げますっ! と絶叫したいのに、入り込んできたセヴランの指に敏感な内側をゆっくりと擦り上げられ、腰が抜けそうになる。セヴランがいくらたくましくても、自分のような贅肉と脂肪の塊が顔の上に崩れ落ちたら、絶対窒息してしまうと、奈々実は背筋が冷える。信楽焼のタヌキのような自分の腹が恥ずかしくて情けなくて、死にたいと思う。必死に太腿の内側に力をいれ、腕に力をいれ、自分の体重を支える。
「そうだ、上手にできるじゃないか。もっと締めてみろ。そのままゆっくり、腰をまわして、俺の指を味わってみろ」
またむちゃくちゃなことを! 手と脚に力を入れているだけで精一杯なのに、動くなんてできるはずがない。それなのにセヴランは、指で奈々実の中をゆるゆるとかき回してほぐしながら、敏感な肉芽を舌先でつついたり強く吸いついたりするのだ!
「ひああん・・・、それ、だ、めえっ」
脚の力がぬけて下半身が崩れればセヴランの顔を贅肉でプレスしてしまうわけで、セヴランを窒息させてしまうし、腕で自分を支えきれなくて上半身が崩れれば、目の前の至近距離にあるセヴランの『それ』の上に自分が崩れ落ちたら、『それ』がいくら硬くても、自分の重さで潰してしまうかもしれない・・・。思いっきり的外れなことを危惧してひいひいと泣きながら、奈々実は必死で自分の身体を支える。腕も太腿の内側もぷるぷるしている。体力測定の時、腕立て伏せは二回しかできなかったのに、四つん這いって、それも脚を大きく広げた四つん這いだなんて、運動を全然してなかったデブにはエロよりも筋トレである要素のほうが大きいと思う。その過酷さを克服した先にエロの要素があるのかもしれないが、今の奈々実には、それは遥か遠く星の彼方にあるもので、それなのに下半身の、自分の身体の奥にもなにやら似たものがある。
「中がほぐれてきたのがわかるだろう? 俺の指をうまそうに咥え込んで、吸いついてくるようになった。きれいなピンク色だな。肌が白いから、エロティックで可愛い」
そこにむかってしゃべるの、切実にやめてほしい! と叫びたいけれど、指はその場所に深く入り込んでいるし、セヴランの舌が手前の敏感な肉芽を執拗に転がす感触に気が狂いそうになる。太腿の内側が限界で、痙攣しているし、膝のちょっと微妙に内側が自分の体重を支えきれなくて痛くなっている。指は骨太で硬いけれど、舌はなめらかで、ものすごく卑猥に動く。さっき、キスをした時にそうだった。
「ああん・・・、あっ・・・」
セヴランの舌に翻弄され、肉芽も自分の内側も溶けそうだと思う。生まれて初めての性の快楽に、脱水症状になるのではないかと思うほどに、汗と恥ずかしい液体がどんどん溢れて、いつしか、四つん這いの姿勢のために腕や太腿の内側がしんどいと思っていたことと腰の奥のほうが熱くてむず痒くて蕩けそうなこととがぐちゃぐちゃになって、奈々実はセヴランの愛戯に溺れていた。眼前の超絶至近距離に、セヴランの屹立した『それ』があることも気にならなくなって・・・。
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